2月第1週の市況

2022/1/31    月

米国市場では、テクノロジー株がけん引する形で市場はリバウンド。ただし、消費者センチメントの先行指数がここ10年で最低になり、個人消費は落ち込む。Fedが重要視するコアPCEは予想を幾分上回り4.9%増となった。個別企業ではデータストレージ機器メーカーのWesten Digitalがサプライチェーンの影響を受けて売上予想が悪化し株価下落。キャタピラーは製造コスト・人件費が収益を圧迫するとして株価下落。欧州市場では、利上げに対する懸念とウクライナ問題への懸念が重なり市場は軟化。LVMHは第4四半期の売上が順調に伸びたことから株価は2.5%上昇。ライバルのKeringやHermesも値を上げた。H&Mは9-11月期の利益が予想を上回り、株価が6.3%上昇

2022/2/1    火

米国市場では、株式が上昇しNASDAQは史上最も値を下げた1月をわずかに回避し、SP500は2009年以来最低の1月のパフォーマンスとなった。11のいずれのセクターも値を上げ、一般消費財が3.8%と大きく値を上げた。Teslaはクレディスイスが評価を引き上げたため株価が10.7%上昇。ボーイングはカタール航空からの777Xの発注を確定させ、737MAXの仮受注を得ることができ株価は5.1%上昇。欧州市場でもテクノロジー株がリバウンド。ただし、木曜日に開催されるECBとイングランド銀行の政策会合を前に、金融政策の引き締め、インフレの上昇、地政学的な問題が懸念される。イタリアのエネルギーサービスのSaipemは業績見通しが悪化したため株価は27.2%下落

2022/2/2    水

米国市場では、投資家が市場の不透明感に惑わされつつも、エネルギー関係が史上最高値をつけるなど、主要3指数は上昇した。エクソンモービルはここ7年で最大の四半期利益を計上し株価は6.4%上昇。2019年4月以来の1株当たり80ドル越えを達成。時間外取引で四半期利益を公表したAlphabetは1.7%上昇。UPSも株価が14.1%と上昇し、ここ18か月で最大の上昇となった。AT&TはWarnerMediaを子会社化し配当を半分にすることを公表し、株価が4.2%下落した。欧州市場では金融株が市場をけん引し上昇。UBSは金融危機以降で最大の利益を計上し、金融株をけん引。中国がさらなる刺激策を採るとの期待から金属価格が上昇し、鉱業関連は値を上げた。また、EU圏の先月の製造業指数はサプライチェーンの改善から上昇した

2022/2/3    木

米国市場では主要3指数がいずれも上昇。Alphabetは史上最高の四半期利益を計上し、また、1株を20株に分割することを公表し、株価が7.5%上昇。半導体のAMDは2022年の業績予想が予想を上回ったことから株価は5.1%上昇。競合相手のNvidia、Qualcomm、Micron Technologyも2.5%から6.3%上昇。一方、第1四半期の収益が予想を下回ると公表したPaypalは24.6%の値下がり。民間部門の雇用統計が予想以下となりイールドは横ばい。JPモルガン、シティ、バンクオブアメリカは0.1%から0.8%値を下げる。欧州市場では第4四半期の好調な企業業績と木曜日の中央銀行の政策会合の前の取引機会の可能性から市場は上昇。フランスのITコンサルAtosはサイバーセキュリティ部門が買収提案を受け株価は8%以上値上がりスウェーデンのHexagonは史上最高の四半期利益を計上し株価は4.5%上昇

2022/2/4    金

米国市場では、Facebookの親会社のメタ・プラットフォームズはアップルのプライバシーポリシーによってTik Tokなどとの競合が激化し業績が悪化と公表。株価の下落は、競合相手のTwitter、Pinterest、Snapchatなども余波を食らって下落。Alphabetやマイクロソフトも下落。また、前日に期待外れの業績を公表したPaypalも続落し、巣ごもり需要の恩恵を受けていたBlock、Affirm Holdings、SoFi Technologiesなども下落。T-Mobileは収益ともに収益とその見通しが好調で株価上昇。欧州市場でもメタ・プラットフォームズの株安と、ECBが今年複数回利上げすると示唆したことから、株価は下落。1月のインフレは燃料価格の上昇から史上最高の上昇になった。子会社のT-Mobileが値を上げたドイッチェテレコムは2.6%の株高。新型コロナ関連が予想以下の需要であったスイスのロッシュは2.4%株価を下げた  

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