1月第2週の市況

2021/1/4    月

米国市場では主要3指数がいずれも上昇。新規失業保険申請者数は2種間連続で低下したが、それでも、2007-2009年のグレート・リセッションの水準を超えている。SP500は年間で16%以上、NASDAQは43%以上値上がりした。欧州市場は主要紙s上のいくつかが閉まっていたので薄商いであったが、英国のコロナ規制の強化と欧州製品に対する米国の関税引き上げがマイナス要因となり市場は下落。AirbusやSafranなどは米国が関税の引き上げを公表したことから株価下落

2021/1/5    火

米国ではジョージア州の選挙とコロナウィルスが懸念材料となり市場は低下。ボーイングは737MAXの問題がキャッシュフローを損なったとしてブローカーが評価を下げたことから株価は4%下落。すべてのセクターで下落したが、不動産、公益、産業などのセクターが大きく下落。ただし、ISM製造業指数はここ3年で最も上昇。Teslaは2020年の出荷が予想以上であったと公表し株価上昇。欧州ではBrexitの協定がまとまりとワクチン接種が始まったことから株式市場が上昇。英国では1.7%株価上昇。ドイツの旅行代理店のTUIは2.7%上昇。英国ではアストラゼネカとオックスフォード大学が開発したワクチンの接種が始まる。MarkitのPMI指数は上昇。英国のロイズやバークレーといった銀行が値を下げ、銀行株は全体で0.8%の株安

2021/1/6    水

米国市場では方向性のない市場となったが、投資家の買戻しもあり株式市場は上昇。2月の生産調整がうまくいかないため原油価格が上昇し、欧米市場でエネルギー関連株が値を上げたが、生活必需品や公益関連株が値を下げた。Micron TechnologyはDRAMの需要が回復するとみられブローカーが格上げしたことから株価は4.3%上昇。ニューヨーク証券取引所が、上場廃止の判断を留保したことから、中国関連のチャイナ・テレコムなどが株価上昇。欧州市場では、エネルギーや不動産関連株は値を上げたが、ディフェンシブな銘柄が値を下げ、市場全体も値下がり。原油価格の値上がりからBPやRDSなどが値を上げ、さらに、NEXTがクリスマスセールスが予想以上に好調であったことから、マーク&スペンサー、モリソン、Tescoなどの小売株が上昇し、英国市場では株価上昇

2021/1/7    木

米国ではトランプ大統領の支持者が国会の建物に乱入する混乱があったが、ジョージア州で民主党が1議席を確保し民主党主導の上院になることに期待感。特に、景気刺激策とインフラ投資が進むと見込まれている。そのため、金融や産業株が値を上げる。バリュー株指数が2.5%上昇したのに対して、グロース株指数は1.1%の下落になった。テクノロジー関連大手のアップル、マイクロソフト、グーグル、Amazon、Facebookなどが値を下げる。そのため、NASDAQは値下がり、DOWとSP500は上昇。欧州市場では、Modernaのワクチンが2番目に承認されることになり、米国のジョージア州の選挙結果も追い風になり株価上昇。BPなどの石油メジャーも大きく値を上げる

2021/1/8    金

トランプ大統領は支持者に国会議事堂からの撤退を訴えるも、バイデン次期大統領などから非難される。市場は民主党主導の景気対策に期待し、金融、産業、素材などのセクターが値上がり。金利も10年物が1%を超え、金融株が堅調。FANNGと呼ばれる大手テクノロジー関連株が2%以上の上昇。DXG Tehcnologiesはフランスの競合会社Atos SEからの買収提案があり株価上昇。Teslaは史上最高値まで株価上昇。欧州市場では、Modernaのワクチン承認で市場のセンチメントは上向きで、フランスの建築関連のSaint Gobainが第4四半期の業績が予想以上となり2.3%株価上昇。米国の新政権の景気刺激策への期待から鉱業、エネルギー、産業などの関連銘柄が上昇

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