10月第5週の市況

2020/10/26    月

米国市場では方向性のない市場となり小幅な値動きにとどまった。ダウは値を下げたが、SP500とNASDAQは値上がり。インテルは利益率が低下したことにより株価が10%下落。アメリカン・エキスプレスは第3四半期の利益が予想以下となり株価は3.6%の下落。コロナウィルス関連の景気対策では進展なし。欧州市場では、株価がリバウンド。英国のバークレイズは好決算を公表し7%株価上昇。エアバスはコロナ関連のダメージから回復し、サプライヤーの生産が上がっているとして株価が5.6%上昇。自動車や石油・ガスも値上がり。ドイツでは製造業の活動指数は上がったが、サービス業は低下。フランスはコロナ関連の門限をさらに拡大する方向を公表

2020/10/27    火

米国ではコロナウィルス対策が依然として不透明の中、米露仏などでコロナウィルス感染者数が最大になったことを受けて、株式市場は薄商いの中大きく下落。SP500は過去4週間で最大の下落。ロイヤル・カリビアン・クルーズ、カーニバルといったクルーズ関連が10%弱下落したのを筆頭に、航空関連は5.6%値を下げた。エネルギー関連も原油価格が下落したために値下がり。ドイツのSAPは2020年の見通しを下方修正し株価が20%下落。ライバルの米オラクルも4%の下落。欧州市場では、前述のSAP株の下落の影響からドイツのDAXが2.7%下落し、テクノロジーセクターも5.8%の下落。南欧の国々でもコロナの新規感染者数が過去最大になり、イタリア、スペインで新規の規制が実施されることになった。株式市場は軟化。イタリアはS&Pから格付けのアウトルックを「ネガティブ」から「ステーブル」に引き上げられたが、株式市場は下落

2020/10/28    水

米国市場では小幅な値動きとなったが、SP500とダウは値下がり、NASDAQは値上がりとなった。マイクロソフトは市場終了後決算を公表し12%の増益となった。製薬会社のEli Lillyはコロナウィルス関連のワクチンの人体実験に失敗しコストがかさみ四半期決算が悪化。株価は6.9%の下落。銀行とエネルギーはいずれも軟化。半導体のAMDはXilinxを350憶ドルで買収することになり、AMD株は4.1%の下落。Xilinx株は8.6%の上昇。欧州市場では大きく値を下げ1か月来の安値となった。ドイツのDAX、フランスのCAC40、スペインのIBEXは、それぞれ、0.9%、1.8%、1.3%と値下がり。HSBCはビジネスモデル変更への期待感から3.4%株価上昇。フランスのITサービスCapgeminiは通年の目標を変更せず2.1%株価上昇

2020/10/29    木

欧米市場ではコロナウィルスの拡散によって大きく株式市場が下落。米国では、コロナ対策案の交渉の行き詰まりと相まって、SP500とダウは7月下旬以来の大きな下げ幅となった。リスクに連動するVIX指数は6月15日以来の高水準。航空株指数は4.3%、エネルギー株指数は4.2%それぞれ下落。アップル、アルファベット、Facebookなども4.6%以上の下落となった。GEは好決算を公表し8%の株価上昇。欧州市場も、ドイツがロックダウンを宣言し、フランスもマクロン大統領が自宅待機を要請するとみられ、それぞれの株式指数は、DAXが4.2%、CAC40が3.4%下落した。すべてのセクターで株価が下落し、ドイッチェバンクやカルフールなど好決算を公表した企業の株価も下落

2020/10/30    金

米国では第3四半期のGDPが公表され、政府が3兆ドル以上の支援を講じたこともあり、大きく上昇。アップル、Amazon、Facebook、アルファベットなどIT大手が決算を公表。Amazonは売り上げは予想を超えたが株価は下落。アルファベットも収益が伸び株価も上昇。Pinterestは26.9%と大きく株価上昇。コロナウィルスワクチンの人体実験のデータを早期に提出できると公表したModernaは8.4%株価が上昇し、Coachの親会社Tapestryは中国の需要回復で株価は4%上昇。欧州市場ではECBが、12月に変更する構えを見せたが、金融政策を変更しなかったECBに失望して株式市場は下落。独仏で国規模のコロナ対策の制限が実施されているが、ドイツでは株価上昇。スペイン銀行がEUに銀行システムへの広範な支援を求めているスペインでは株式指数が1%下落。ITのASM Internationalは第4四半期の見通しを引き上げ6.5%の株高

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