9月第4週の市況

2020/9/21    月

米国市場では、引き続き、アップルが3.2%値を下げるなど、マイクロソフト、Amazon、アルファベットなどの大手テクノロジー株が下落して主要指数は値を下げる。素材関連が値上がりし、株価目標が引き上げられたTeslaは4.4%上昇。欧州市場では、旅行・レジャー、銀行、自動車が値を下げ、市場全体としても値下がり。英国ではコロナウィルスの新規感染数が6000人を超え第2次ロックダウンが話題に上る中、IAG、easyJet、カーニバルなどが8%から15%値を下げる。スペインではCaixabankのBankia買収が成立したが、両株ともに値下がり。スウェーデンでは、政府がリスク税を検討しており、Sweadbank他銀行が値を下げた

2020/9/22    火

米国市場では、最高裁のGinsburg判事の死去に伴い、11月に行われるオバマケアの合憲性の審査に影響を及ぼすのではないかと懸念されている。そのため、ユニバーサル・ヘルス・サービスは8.5%株価を下げた。また、新たなコロナ対策が新大統領が決まるまで決まらないのではという懸念と欧州の第2次のロックダウンへの懸念から市場は軟化。VIX指数もここ2週間で最高に達した。不正なファンドとの取引が報じられたJPモルガンやバンク・オブ・ニューヨーク・メロンも株価を下げる。欧州市場では、英国の保健相がこのまま放置すると10月中旬まで1日5万人の感染者が発生するとして第2次のロックダウンに言及。英国の株式指数FTSEは3.4%値を下げ、ブリティッシュ・エアウェイズの親会社のIAGとルフトハンザは、それぞれ、12.1%と9.5%の値下がり。不正なファンドとのつながりを指摘された英国の銀行HSBCとスタンダード・チャタードのほかに、バークレイズやドイッチェバンクも、5.4%、8.8%の値下がりとなった

2020/9/23    水

米国では、支援策の遅延とコロナウィルスの新規感染者数増が懸念要因となったが、Amazonがブローカーの評価引き上げにより株価が上昇して市場は上昇。テスラはCEOが生産速度の引き上げが難しいとコメントし株価は5.6%の下落。中国当局はオラクルとウォルマートによるTik Tok等の買収を否認するとみられている。オラクルは0.3%株価が下落。欧州市場では、たばこと石油関連が上昇し、市場全体を引き上げ。原油価格が上昇したため、RDSとBPは3%上昇。ポンドが下落したこともあり英国の株価指数FTSEは0.4%の上昇。ユーロ圏の消費者信頼感指数は8月より上昇した

2020/9/24    木

米国市場では、ビジネス活動が沈静化し議会での新たな景気支援策も行き詰まりを見せる中、市場は大きく下落。NASDAQは2%以上値を下げ、エネルギーも安い。テスラは電気自動車のコストカットに応じられなかったとして10.3%株価下落。ナイキは北米でのオンラインセールスが好調で8.8%株価上昇。欧州市場では、英国の金融相が木曜日に雇用支援策を打ち出すことを表明し、英国の株価指数FTSEはドイツのDAX、フランスのCAC40よりも上昇。旅行関連株がリバウンドし、米のナイキの影響を受けて、アディダス、プーマ、JD Sportなどが4%前後の値上がりとなった。ドイツのOsram LichtはARMが買収に着手し14.1%の株価上昇

2020/9/25    金

米国市場では新規失業保険の申請は増加したが、新築住宅の販売が好調で市場は上昇。最近、値を下げていた、アップル、Amazon、Nvidia、Facebookなどが値を上げ市場は上昇。ブローカーが評価を下げたNikola Corpは9.7%値を下げ、今期の収入が予想以下となったアクセンチュアは7.4%の値下がり。欧州市場では3か月来の安値水準となった。テクノロジー株が大きく値を下げ、旅行、石油・ガスといった分野も安い。コロナウィルスの拡散の第2波への懸念。英国のCineworldは13.7%の下落
 

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