9月第4週の市況

2019/9/23    月

米国市場では、中国がモンタナ州の農業視察をキャンセルしたことにより市場は不安感。一般消費財やテクノロジーといった中国関連株式が軟調。個別銘柄では、CEOはアップルやディズニーとの競合を認めコストが増加しているとコメントしたNefliexが5.3%値を下げた。CFOが辞任しバンクオブアメリカ・メリルが格下げしたXilinix Coは6.8%の値下がり。欧州市場では原油や銀行関連にけん引されて市場は上昇。米国FDAから糖尿病薬の承認を受けたNovo Nordiskは2.6%株価上昇。ユニリバーやブリティッシュ・アメリカン・タバコなどは配当落ちで株価下落

2019/9/24    火

アップル製品が米中関税の一部例がを適用されるということで、アップルが0.5%、サプライヤーのマイクロン・テクノロジーが0.9%株価を上げたが市場全体としては横ばい。Markitの市場指数で米国のサービス部門の雇用が9.5年ぶりの大きな下落になった。ドイツの製造業指数も下落。欧州市場では、米中協議に敏感な自動車とテクノロジー株が軟化。英国のトーマスクックが破綻したことから、ライバルのTUIが7.2%値を上げ、Easyjetも値を上げた

2019/9/25    水

米国ではここ1か月で最大の下落幅となった。カンファレンスボードの消費者信頼感指数は9月に下落し、消費関連銘柄が軟化した。Amazonは2.4%値を下げ、Nikeも0.6%値を下げた。欧州市場では、英国でジョンソン首相が議会を閉会していることに対して最高裁が違憲との判断を示したことから、合意なきBrexitの可能性が減ったとみなされ英ポンドが上昇。英国株式は逆に値下がり。大陸の株式市場は横ばい。英国のトーマス・クックの破綻により顧客増が見込まれるライバルのTUIやルフトハンザ、ライアンエアー、イージージェットなどの航空株が値上がり。原油価格が下落したことからRioTintoやBHPなどが株価下落

2019/9/26    木

米国市場では、民主党からトランプ大統領のウクライナ大統領への働きかけの件で弾劾を受けることになったが、市場は個別企業の動きから上昇。Nikeは四半期決算が予想を上回り4.2%値を上げ、フィッリップ・モリスはAltiaグループとの合併話を白紙にし、5.2%株価上昇。日米貿易交渉が妥結し、トランプ大統領は、日本の70億ドルの市場が米国製品に解放されたとコメント。欧州市場ではトランプ大統領が米中交渉を悪化させていると取られテクノロジー株が2%値下がりし、輸出主導の独DAXも1%値下がり。ドイツの産業用機械のPeiffer Vacuumは受注の遅延で14%値を下げ、フランスのEDFはコストの上昇で株価が6%下落

2019/9/27    金

米国では、民主党がトランプ大統領に対する弾劾要求を強めていて市場は軟調。ただし、中国が米国製品をもっと購入する用意があるとコメントしたことなどから市場は午後になって上昇。ディフェンシブな株式は堅調であったが、1日を通じると市場全体としては値を下げた。Facebookは反トラスト法の検査を司法省から受けると報じられ株価が1.5%下落。欧州市場でも中国の対応に好感して、テクノロジー株を中心に値を上げた。

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9月第3週の市況

2019/9/16    月

アップルがGSから目標株価を引き下げられたことから1.9%株価下落。その影響もあり、米国市場は幾分値を下げたが、公表された小売販売は予想の2倍の伸びになっており、イールドが上昇したことから金融株が上昇。個別銘柄ではBoradcommの四半期収益が予想を下回ったために株価が3.4%下落。欧州市場では、銀行、自動車、鉱業が市場をけん引して値上がり。特に、銀行はECBの利下げと債券の購入プログラムの再開の恩恵を受け大きく上昇。ドイッチェバンクはFannie MaeとFreddie Macの債券の取り扱いを行う16行の一つに指定されたことで株価が3%上昇。香港からの買収提案を拒絶したロンドン証券取引所は3.9%の値上がり

2019/9/18    水

欧米市場ともに似たような動きになった。前日、サウジへの攻撃で値を上げたエネルギー関連は反動で値下がり、Fedが今週水曜日に予定している会合で0.25%の利下げを実施するとみられておりそのため銀行株が軟化。ただし、消費財、不動産、公益などのいわゆるディフェンシブな銘柄は上昇。欧州市場では全体では値を下げたが、ドイツでは9月のZEWが予想以上に良かったため市場は横ばい。米国では、市場は上昇

2019/9/19    木

米国ではFedが0.25%の利下げを行った。予想とおりであり、当初は市場は値下がり。その後、パウエル議長が必要であれば積極的に動くとコメントして市場はリバウンド。SP500はわずかに値上がりした。公益株や金融株が上昇し、銀行株は0.7%上昇。個別銘柄では米中の貿易紛争の余波を受けているFedExが、Amazonとの業務提携を解消し12.9%の値下がり。1日の下げ幅としては最大。ドイツの物流大手のDHLも値下がり。欧州市場では公益株や不動産株といったディフェンシブなセクターが値上がりしたが、UBSがセクター自体を格下げした高級品が大きく値を下げる。市場全体としては横ばい

2019/9/20    金

米国ではマイクロソフトが400億ドルの自社株買いを公表し値を上げたが、アップルが値を下げて市場は横ばい。米国と中国の貿易対話については市場は楽観的な見通しを持っている。下院が薬価決定の方針に対してメーカー側に厳しい提案をしたが市場ではすでに織り込み済みでヘルスケア関連の株価は0.5%上昇。小売りのターゲットも50憶ドルの自社株買いを公表し0.8%株価上昇。欧州市場では、Fedの利下げの方針があいまいなことを受けて、銀行株が値上がり。米中協議への期待感から鉱業や自動車株も値上がり。鉄鋼メーカーは米国の同業が厳しい収益見通しを公表したことを受けて値下がり