7月第4週の市況

2023/7/24    月

米国市場はまちまち。ダウはシェブロン、P&Gといった銘柄の値上がりにより10日連続で上昇。一方、Nvidia、NetflixやMeataが2%以上値を下げたことによりNASDAQは値下がり。SP500はほぼ横ばい。アメリカンエキスプレスは四半期の売り上げが予想を下回り、株価は3.2%下落。石油サービスのSLBも、北米での掘削が低調に終わり、予想を下回る売り上げとなり2.2%株価低下。欧州市場では、ドイツのSAPがクラウド関連で通年の売り上げ予想を下方修正し株価4.2%下落。そのおかげでドイツの株式指数DAXも値を下げたが、欧州市場全般では値上がり。第2四半期利益が半減したスウェーデンのSaabは13.8%値を下げた。一方、英国の株式指数FTSEは値を上げた

2023/7/25    火

米国市場では、主要3指数がいずれも上昇。ダウはここ6年で値上がりが続いた日が最長になっている。セクター別ではエネルギーや銀行の株が上昇したためNASDAQの値上がりはほかの指数に比べて低くなった。欧州市場では市場は幾分上昇した。エネルギー株が上昇したことがプラスであるが、域内での景気後退への懸念からテレコム株がマイナス。地域的にはスペインで左右いずれの勢力も半数を取れなかったことから、株式指数は下落。Sabadell 、Santander、Caixabank などの銀行株も値下がり。7月のユーロ圏のビジネス活動指数は予想以上に下落。アイルランドではライアンエアが2024年の見通しを下方修正し株価が6.1%下落

2023/7/26    水

米国市場では、MicrosoftやAlphabetといったAI関連の製品をリリースした企業の決算を前に株価が堅調でNASDAQを中心に値上がり。Fedは水曜日に0.25%の利上げを行うと見積もられている。ダウは、ボーイングが0.8%値を下げたことが重荷になったがわずかに指数は上昇。RTXはエアバスA320neoに使用されているPratt & Whitney GTFエンジンが除去や検査が必要になるとして、株価は10.2%下落。Alaska Airは年間の収入の伸びが予想を下回る見通しとなったことを公表し9.7%株価下落。欧州市場では中国が景気対策を打ち出したことで鉱業株を中心に値上がりし、市場は上昇。ユニリバーは商品価格の上昇がコストの上昇を相殺し、売上が予想を超える見積もりとなったことから株価は4.5%上昇。そのほか、アディダスやLogitechなども業績好調で株価上昇

2023/7/27    木

米国ではFedが予想とおりに0.25%の利上げに踏み切った。パウエルFRB議長はこれからも会議ごとに利上げを判断すると表明したが、同時に、今年中の利下げはまずないことを表明。株式市場は、ダウは値を上げたが、SP500とNASDAQは値下がり。マイクロソフトはAI関連の需要に対して大規模な支出を公表し株価は3.7%下落した。Alphabetはクラウドサービスや広告事業への旺盛な需要が見込まれ、株価は5.7%上昇。アリババのクラウド部門がMetaのオープンソースAIを支持したことから、Meta株は1.3%上昇。欧州市場ではLVMHが決算を公表したがおおむね予想とおりで株価は5.2%の下落。KeringやHermesといった競合他社株も下落。また、Fedの政策会合の前で市場全体が神経質になっていたこともあり、株式市場は下落。プーマは第2四半期の売り上げが予想を超えたため株価上昇

2023/7/28    金

米国では、日銀が長期金利を引き上げるとの観測から、イールドが上昇。ダウは1987年以来の値上がりの継続が途切れ、SP500、NASDAQともに値下がり。Metaは、第2四半期の広告収入が予想を上回り4.4%の株価上昇。前日値上がりしたマイクロソフトは2%値下がり。Ebayは第3四半期の利益が予想を下回り株価は10%以上下落。半導体機器のLam Researchが四半期の売上予想を上方修正し、半導体関連のNvidiaとMicronも併せて値上がり。欧州市場では、ECBの0.25%の利上げがを行ったが、利上げサイクルが終焉に近いとの期待感から市場は上昇。 Nestleは通年の有機商品の売上予想を引き上げ株価が2.6%上昇。BNPパリバは予想を上回る第2四半期の利益を計上し3%株価上昇

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7月第3週の市況

2023/7/17    月

米国市場では、ダウは値を上げたがSP500とNASDAQは値下がり。JPモルガンとウェルズファーゴは好調な四半期決算を計上したが、不良債権の増加と預金の流出が予想されJPモルガンはわずかに値を上げたがウェルズファーゴは値下がり。シティグループは収益が市場の予想を下回り株価は4%下落。また、四半期の収入が予想以下となったState Streetは12%以上値下がり。第2四半期の決算を受けて通年の収益予想を上方修正したUnitedHealthは7%以上株価上昇。DR Horton、Lennarなどの消費関連株が堅調。欧州市場では、市場全体ではわずかに上昇。原油価格が下落したことにより石油・ガスセクターが下落。Nokiaが通年の収益予想を引き下げ9%以上の株価低下。ライバルのエリクソンも第2四半期の利益が62%減となり、株価が10.6%下落

2023/7/18    火

米国市場ではテクノロジー株と金融株がけん引して市場は上昇。Teslaは2年遅れでピックアップトラックを公開し、株価は3.2%上昇。フォードはF-150トラックの価格を引き下げ株価が6%近く値下がりし、GMやRivian株も3%以上下落。アップルはモルガンスタンレーが目標株価を引き上げたことから株価は1.7%上昇。欧州市場では中国の経済成長への懸念と売り上げが予想以下となったRichemontが10.4%も値を下げたことなどが原因で市場は下落。LVMHやSalvatore Ferragamo、Hermes、Keringなどのほかの高級品株も1%ないし4.2%下落した。これらの銘柄を含む個人・世帯関連製品指数は2.6%の下落となった。国別ではスイスやフランスの地域指数が1%以上下落。また、中国での需要減への懸念から鉱業関連も2%以上の下落

2023/7/19    水

米国市場では、モルガンスタンレーが富裕者層向けビジネスが堅調で予想を超える成長を公表し株価が6.4%上昇し、バンクオブアメリカも堅調な決算を公表し4.4%値を上げるなど銀行部門がけん引して市場は上昇。バンクオブニューヨーク・メロンやPNCファイナンシャルも、それぞれ、4.1%、2.5%株価上昇。主要3指数はいずれも上昇したが、ダウが最も値を上げた。マイクロソフトがAI関連で株価が史上最高値に上昇したために、テクノロジー株も上昇。一方、6月の個人販売は予想以下の上昇となった

2023/7/20    木

米国市場では便工株が相変わらず堅調で、ダウとSP500は緩やかに上昇。NASDAQはほぼ横ばい。Citizens Financial、M&T Bank、US Bancorpなどの地銀も上昇し、地銀指数は2.9%値上がり。一方、マイクロソフト、Nvidia、Alphabetなどが株価下落。欧州市場では株価上昇。特に、英国ではインフレが予想以上に減速したことからピークを過ぎたとの期待感から市場が上昇。英ポンド安も相まって、英国のFTSEは1.8%の上昇。特に不動産関連は4.3%の上昇となった。鉱業関連ではアントファガスタが通年の銅生産の予想を下方修正し株価が1.4%の下落。Keringは買収対策としてアドバイザーを採用したことを公表し株価は7.4%上昇

2023/7/21    金

米国市場ではTeslaやNetflixが下落したことから、NASDAQやSP500は値下がり、ジョンソン&ジョンソンが堅調だったためにダウは値を上げた。Teslaは第2四半期の利益率が低下したことから株価は9.7%の下落。Netflixは四半期の売り上げが予想以下であったことから株価が8.4%の下落。ドイツのIT関連SAPは通年の売り上げ予想を下方修正し、米上場株が6.3%下落。欧州市場では、鉱業株、銀行株、ヘルスケア株などがけん引して1か月来の高値になった。ただし、半導体関連は台湾のTSMCの見通しの悪い売り上げ予想を反映して値下がり。アングロアメリカンは上半期の銅生産が42%の増産になったと公表し、株価も3.3%上昇し、英国のFTSEも1か月来の高値となった。スウェーデンの防衛関連Saabの売り上げ予想が堅調なことから株価が4.1%上昇し、ノルウェーの電話会社 Telenorは第2四半期の利益が予想を超えたことから株価が6.7%上昇

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