7月第3週の市況

2023/7/17    月

米国市場では、ダウは値を上げたがSP500とNASDAQは値下がり。JPモルガンとウェルズファーゴは好調な四半期決算を計上したが、不良債権の増加と預金の流出が予想されJPモルガンはわずかに値を上げたがウェルズファーゴは値下がり。シティグループは収益が市場の予想を下回り株価は4%下落。また、四半期の収入が予想以下となったState Streetは12%以上値下がり。第2四半期の決算を受けて通年の収益予想を上方修正したUnitedHealthは7%以上株価上昇。DR Horton、Lennarなどの消費関連株が堅調。欧州市場では、市場全体ではわずかに上昇。原油価格が下落したことにより石油・ガスセクターが下落。Nokiaが通年の収益予想を引き下げ9%以上の株価低下。ライバルのエリクソンも第2四半期の利益が62%減となり、株価が10.6%下落

2023/7/18    火

米国市場ではテクノロジー株と金融株がけん引して市場は上昇。Teslaは2年遅れでピックアップトラックを公開し、株価は3.2%上昇。フォードはF-150トラックの価格を引き下げ株価が6%近く値下がりし、GMやRivian株も3%以上下落。アップルはモルガンスタンレーが目標株価を引き上げたことから株価は1.7%上昇。欧州市場では中国の経済成長への懸念と売り上げが予想以下となったRichemontが10.4%も値を下げたことなどが原因で市場は下落。LVMHやSalvatore Ferragamo、Hermes、Keringなどのほかの高級品株も1%ないし4.2%下落した。これらの銘柄を含む個人・世帯関連製品指数は2.6%の下落となった。国別ではスイスやフランスの地域指数が1%以上下落。また、中国での需要減への懸念から鉱業関連も2%以上の下落

2023/7/19    水

米国市場では、モルガンスタンレーが富裕者層向けビジネスが堅調で予想を超える成長を公表し株価が6.4%上昇し、バンクオブアメリカも堅調な決算を公表し4.4%値を上げるなど銀行部門がけん引して市場は上昇。バンクオブニューヨーク・メロンやPNCファイナンシャルも、それぞれ、4.1%、2.5%株価上昇。主要3指数はいずれも上昇したが、ダウが最も値を上げた。マイクロソフトがAI関連で株価が史上最高値に上昇したために、テクノロジー株も上昇。一方、6月の個人販売は予想以下の上昇となった

2023/7/20    木

米国市場では便工株が相変わらず堅調で、ダウとSP500は緩やかに上昇。NASDAQはほぼ横ばい。Citizens Financial、M&T Bank、US Bancorpなどの地銀も上昇し、地銀指数は2.9%値上がり。一方、マイクロソフト、Nvidia、Alphabetなどが株価下落。欧州市場では株価上昇。特に、英国ではインフレが予想以上に減速したことからピークを過ぎたとの期待感から市場が上昇。英ポンド安も相まって、英国のFTSEは1.8%の上昇。特に不動産関連は4.3%の上昇となった。鉱業関連ではアントファガスタが通年の銅生産の予想を下方修正し株価が1.4%の下落。Keringは買収対策としてアドバイザーを採用したことを公表し株価は7.4%上昇

2023/7/21    金

米国市場ではTeslaやNetflixが下落したことから、NASDAQやSP500は値下がり、ジョンソン&ジョンソンが堅調だったためにダウは値を上げた。Teslaは第2四半期の利益率が低下したことから株価は9.7%の下落。Netflixは四半期の売り上げが予想以下であったことから株価が8.4%の下落。ドイツのIT関連SAPは通年の売り上げ予想を下方修正し、米上場株が6.3%下落。欧州市場では、鉱業株、銀行株、ヘルスケア株などがけん引して1か月来の高値になった。ただし、半導体関連は台湾のTSMCの見通しの悪い売り上げ予想を反映して値下がり。アングロアメリカンは上半期の銅生産が42%の増産になったと公表し、株価も3.3%上昇し、英国のFTSEも1か月来の高値となった。スウェーデンの防衛関連Saabの売り上げ予想が堅調なことから株価が4.1%上昇し、ノルウェーの電話会社 Telenorは第2四半期の利益が予想を超えたことから株価が6.7%上昇

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