ファンドのMIRAI【2019年3月号】❶

今月は、「トレンド・アロケーション・オープン」のパフォーマンスが最もよかったです。先月のレポートでは、まったく、逆のことを書いています。少し引用しておくと、

『このファンドは、2018年末に、リスク性資産減らして、低リスク資産の比率を85%超に増やすポートフォリオの修正を行った。(「トレンド・アロケーション・オープン足下の運用状況について」2019年1月7日)
もし、市場が悪化して株式市場が大きく下落したならば、このファンドの判断は吉となるはずであった。しかし、1月以降の市場の動きをみると、中国株式は20%以上の値上がり、米国株式も10%以上値を上げている。したがって、リスク資産のウェイトを下げた分だけ市場に追いつけない結果となり、比較しているバランス型ファンド8ファンドの中で最もパフォーマンスが悪いファンドになってしまった。』

今月(3月)は、2月と異なり、下げ相場になった。だから、こういったディフェンシブ(防御的)なポートフォリオのファンドの騰落率が相対的によくなった」、というわけです。

10年間で支払いが増えた社会保険料、支払いが減った保険料

家計は何にお金を使っているのか

家計で何にどの程度お金を使っているのかをグラフ化すると上図のようになる。何を支出を考えるかにより金額も比率も異なるであろうが、ここでは保険料を支出に加えている。2018年、全国平均でみると、保険料の支出は、月額2万4千円弱。比率でみると全支出の6.3%。これでも保険料は数十年でかなり減った。ちなみに、10年前の2008年は、月額3万円強、年あたりに換算すると、毎年2.4%ずつ支払った保険料が減っていった計算になる。これは、主要項目の中でもっとも下落率が大きい。保険料の次に下落率が大きいのは、「その他の支出」。ここには、おこづかいや交際費が含まれている。

税金と社会保険料を含めると

税金と社会保険料を含めると少し様相は変わってくる。社会保険料(健康保険と公的年金)の保険料が家計の支出全体に占める割合は12.5%。これは、食費、その他の支出(おこづかい、交際費、仕送りなど)に次いで第3位である。そして、税金(直接税のみ)は第6位で、約9%を占めている。支出のうち20%以上は、自分たちが自由に使えるお金ではない。

ちなみに、こちらも10年前と比較すると、社会保険料は毎年2.0%の割合で増えている。10年前は、支出全体の10.2%であった社会保険料費は、2018年には12.5%を占めるようになっている。直接税の増加割合は毎年0.3%である。所得税は減税の対象となることが多いためであろう。ただし、その他の税金、例えば、固定資産税などはこのデータからは除外されているので、「直接税(所得税)はそれほど増えていない」というのが正解だろう。