11月第2週の市況

2018/11/5    月

米国では雇用統計が予想以上に堅調。賃金も年率で3%上昇し、Fedが金利を引き上げるとの見方から10年国債のイールドは3.21%にまで上昇。米国債は下落。トランプ大統領は中国との貿易取引をまとめるとコメント。欧州市場では好感され、関税に敏感に反応するフォルクスワーゲンや自動車のパーツメーカーや、グッチの親会社のKeringやルイビトンのLVMHなどが大きく値を上げ市場は上昇。米国では米中関係の行き先を見守るという投資家が多く市場は軟化

2018/11/6    火

米国市場は、金融、エネルギー、不動産、公益などの銘柄がけん引して上昇。米国が新たにイランに制裁を加えたことから米国債が値を上げ、イールド低下。そのため、ディフェンシブな銘柄(公益、不動産、消費財など)の株価が上昇。バクスシャーハザウェイは、利益が倍増し株価が5%上昇。アップルは日経がiPhone XRの生産ラインを拡大しないと報じたことから2.8%値下がり。欧州市場では、銀行株が軟調。バークレイやソシエテ・ジェネラルは健全性のテストの結果に時間がかかり軟化。イタリアの銀行はゴールドマンサックスが評価を下げたために軟化

2018/11/7    水

米国では議会の中間選挙を前に薄商いになり、投資家は共和党の勝利を期待して市場は上昇。市場では民主党が勝利すると株価が下落するとみられている。中国の副首相が米国との紛争解決に向けた準備を表明し、関税問題に感応度の高い産業銘柄は上昇。欧州市場では米国の選挙を前にして市場は方向性のない動きの中、最終的には軟化。個別銘柄では、オンラインファッション小売りのZalandoが売り上げの伸びの鈍化から8.5%値を下げ、代替エネルギーのシーメンス・ガメサが受注増から10%以上上昇。同業のベスタス・ウィンドウも上昇

2018/11/8    木

米国では中間選挙の結果、議会がねじれ状態になったことを投資家が好感して上昇。テクノロジー関連が値を上げ、3つの州で低所得者層に対する医療プログラムが拡大されたため、ヘルスケア大手は史上最高値を更新。Amazonはトランプ大統領が新しいルールを課せなくなったとして7%近く値上がり。欧州市場でも米国の中間選挙の結果は予想とおりで市場は好感。スペインの銀行株がけん引して市場は上昇

2018/11/9    金

米国ではFedが予想とおり金利を据え置き。ただし、ステートメントで企業投資について減速していることを指摘し、将来的な経済成長の減速要因になりうると指摘。市場は、原油価格が下落したことでエネルギー関連銘柄も下落して軟化。欧州市場では株価は横ばい。ただし、銀行関連はイタリアのBanco BPMが予想を超える決算で9%近く値を上げたほか、コメルツバンクやソシエテ・ジェネラルも業績が好転し上昇。

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