3月第1週の市況

2019/2/25    月

米国では、米中対話に対する期待感とFedの利上げ据置スタンスが功を奏して、株式市場は11月初旬の水準にまで回復。クラフト・ハインツは四半期決算で赤字となり27.5%の大幅な下落。欧州市場では個別銘柄の動きが中心で市場はわずかに上昇。フランスのITサービスSopra Steriaが通期での収益が予想を上回り17.8%の大幅な上昇。ITメーカーのASMは四半期の受注が過去最高となり11.9%値を上げる

2019/2/26    火

米国市場ではトランプ大統領が米中関連の貿易問題を解決するとの期待感から値上がり。フィラデルフィア半導体指数も上昇。GEはバイオ関連事業をDonaher Corpに214億ドルで売却すると公表し株価は10.8%上昇。Spark TherapeiticsもM&A関連で120%値を上げる。欧州市場では株価上昇。10月以来の高値に戻った。イタリア政府がフィッチからBBBの格付けを維持したことからイタリア国債は上昇。自動車関連も大きく値を上げた

2019/2/27    水

米国市場では方向性のない動きの中市場は値を下げた。パウエルFRB議長は上院の銀行委員会で証言し利上げに慎重な姿勢を見せた。住宅着工が2年来の低水準となったことからHome Depotが値を下げる。また、議会で薬価のヒアリングが行われ、Cigna Corp、United Healthcareといった銘柄が値を下げる。欧州市場では株価は下落。英国ではポンドの上昇から株式指数であるFTSEが値下がり。メイ首相はBrexitの期限である3月29日の延期を検討していると報じられる。ブリティッシュエアウェイズを配下に持つIAGはモルガンスタンレーのスペイン指数から除外されることになり3.7%の値下がり

2019/2/28    木

米国市場ではトランプ大統領の前弁護士やパウエルFRB議長が議会で証言を行い値を下げたが、最終的には幾分持ち直し横ばいで取引を終える。パウエル議長は2019年中の資産圧縮はしないと発言。ライトハイザー貿易代表は米中の協議が山場であることを伝える。欧州株式は、インド―パキスタンの紛争などの影響もあり軟調。エールフランスKLMはオランダ政府が株式の14%を購入すると公表し値下がり。Niveaスキンクリームの製造元であるBeiersdrofは2019年の利益に警告を発し9.8%値下がり。Uniliver、Henkelなども値下がり

2019/3/1    金

米国市場では、GDP成長が年率で2.9%と予想以上であったが、米中の貿易対話の方向性が見いだせずに懸念材料。双方が相殺する形で市場はわずかに値を下げる。分野別では素材、エネルギー関連が弱い。個別銘柄ではM&A関連でCelgeneが8.6%値を下げ、ブッキングホールディングスが決算が予想以下であったことから値を下げた。欧州市場では、米中対話への懸念があり、また、中国での工場稼働率の低下から銅価格が低迷し、鉱業関連が値を下げる一方、ECBが新たな貸出プログラムに乗り出すとみられる銀行株は値を上げ、市場全体では横ばい

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2月第4週の市況

2019/2/18    月

米中の貿易交渉が軌道に乗り、新華社は米中がいくつかの重要な点で原則合意に達したと報じる。欧米市場には期待感が広がり、いずれも市場は上昇。米国では、ボーイング、3Mなどの米中問題感応株が値を上げ、イールドが上昇し金融株も値を上げた。欧州市場では反応が顕著で、貿易感応度の高いドイツのDAXは1.9%値上がり。鉱業や自動車も大きく値を上げた。また、ECB幹部が短期の金融機関向けローンが可能であることを示唆したため、イタリアの銀行を中心に値上がり

2019/2/19    火

米国市場は大統領の日で祝日。欧州市場では4か月来の高値水準で横ばい。中国の自動車販売が7カ月連続で低下したこと、米国商務省が大統領に自動車関連の安全保障問題のレポートをトランプ大統領に提出したことにより自動車関連株は値を下げた。ただし、フランスの自動車部品Faureciaは利益が予想を上回り株価上昇。ドイツのWirecardは当局がカラ売りを規制したことから15.2%値上がり。その他、iPhoneのサプライヤーからの脱却を図っていると報じられたテクノロジー株のAMSも値上がり

2019/2/20    水

米国市場では、ウォルマートが予想以上の業績を公表し2.2%値を上げ、Amazonも中国部門を現地のKaolaと合併させる案が浮上して1.2%上昇。米中会談がワシントンでハイレベル協議が行われることとなりセンチメントも改善し、市場は上昇。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、Fedが利上げを再開させるには経済見通しの好転が必要との見方を示す。欧州市場では、米国の自動車関税の問題で市場は軟化。その他、イタリアでは産業統計が芳しくなくイールドが上昇し銀行株が下落。HSBCも業績低下により4.5%値を下げ、銀行株が軟調

2019/2/21    木

米国ではFOMCの議事録が公開され、金利の引き上げに対して慎重なスタンスであることが確認され市場は幾分上昇。エアラインのサウスウェストは連邦政府の閉鎖で6千万ドルの損失を被ったと公表し株価が5.7%下落。欧州市場では米中の貿易対話が進んでいることを好感し市場は上昇。ドイツのDAXは0.8%値を上げ、自動車セクターは2.4%のリバウンド。個別銘柄では英国のSainsburyが合併関連で当局から認可されない可能性がありを値を下げ、Swedbankはマネーロンダリングの申立てがあり13.6%値を下げた

2019/2/22    金

米国では、新規資本受注が減少し、フィラデルフィア製造業指数も2016年5月以来の低水準になり、さらに、中古住宅販売も2015年11月以来の低水準に落ち込み、株式市場も軟化した。個別銘柄ではアスベストの問題で当局から調査を受けたジョンソン&ジョンソンや販売が予想以下であったドミノピザなどが値を下げた。欧州でも工場出荷が下落したことから株価は下落。個別銘柄では、デンマークの運輸銘柄であるMoeller-Maerskが10%値を下げた

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