2月第1週の市況

2025/2/3    月

米国ではトランプ大統領が土曜日にメキシコとカナダに25%の関税を、中国製品には10%の関税を課すると報じられ、株式市場は値下がり。Fedが指標としているPCE指数が公表され、12月のPCEは年率ベースで2.6%の上昇となった。個人消費は堅調な労働市場に支えられて0.7%の上昇になっている。アップルは第2四半期の販売の成長が一桁の低い成長なることを公表し、株価は少し下落。エクソンモービルは第4四半期予想を超える利益となったが株価は2.5%下落。英国市場ではFTSEが史上最高値を更新。エンジニアリング企業のSmiths Group’sはアクティベストの圧力から分社化を決定し株価は10%以上上昇。欧州市場ではテクノロジー株が堅調で株式市場は史上最高値を更新

2025/2/4    火

米国市場ではダウは横ばいであったが、SP500とNASDAQは値下がり。トランプ政権はメキシコが米国との国境に1万人の州兵を配置することに合意したために関税の措置を一旦停止することを公表。ヘルスケアや日用品といったセクターは値上がり。課税の影響で、GMとフォードはそれぞれ3.1%と1.8%の値下がり。DeepSeekの影響で、Nvidiaは3.7%の下落。欧州市場ではここ1か月で最大の値下がりとなった。トランプ政権の関税に反応した自動車関連が値下がりの中心。また、中国の影響が強い高級品株は、LVMHが1.9%、Keringが3.8%値を下げた

2025/2/5    水

米国市場ではエネルギー関連が貢献して株式市場は上昇。トランプ大統領がカナダ、メキシコに対して関税を延期したことから、米中の取引についても期待している。四半期決算を前にアルファベットは1.8%値を上げ、Nvidiaも2.6%の株高。PepsiCoは年間の利益が予想以下となることから株価は4.5%下落。化粧品のEstee Lauderは四半期決算が芳しくなく、人員削減を公表し、株価は14.8%下落。欧州市場では個別企業の決算で株式市場は上昇。フェラーリは今年度のコア利益が5%以上上昇する見通しとなり株価は8%上昇。UBSはCEOがスイスの割引率が高いことが株主利益を棄損しているとコメントし株価は7%下落

2025/2/6    木

米国市場ではAlphabetがクラウド部門の収入増が悲観的なものとなり、また、AI関連の投資が750億ドルに上り、株価は7.3%下落したが、主要3指数はいずれも上昇。AI関連ではDeepSeekの影響で値を下げたNvidiaが5.4%値を上げたほか、 Broadcomも4.3%株高に。AMDはCEOが今四半期のデータセンターの売り上げが前期に比べ下落したことを公表し、株価は6.3%下落

2025/2/7    金

米国市場ではSP500とNASDAQは値を上げたが、ダウは値下がり。製薬会社のEli Lillyは年間利益が予想を上回る見込みで株価は3.4%上昇。ファッション関係のTapestryは年間の売上・利益が上昇する見込みとなり株価は12.6%上昇。Philip Morris Internationalは四半期決算が好調で株価は10.2%上昇。アマゾンは市場終了後予想以上の四半期決算を公表した。Honeywellが3社に分社化することを公表し株価は5.5%下落。欧州市場では鉱業株がけん引して株式市場は史上最高値を更新。アルセロールミタルは、2025年の鉄鋼の需要が上昇するとして、株価は4%上昇。スウェーデンの鉱業株Bolidenは第4四半期のコア利益が予想以上となり、株価は13%上昇。航空機のAurubisも好調な四半期決算を公表し株価は7.4%上昇

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