2024/5/27 月
米国では、4月の米国製の資本財への新規受注が予想外に増加したこと、ミシガン大の消費者信頼感指数でインフレに対する懸念が緩和されたことなどを受けて、株式市場はリバウンド。ダウはほぼ横ばいであったが、SP500とNASDAQは上昇。前日大きく値を下げた小型株中心のRussell2000も1%の上昇。ソフトウェアプロバイダーのWorkdayは年間の購入予想を引き下げ、株価は15%下落。格安販売のRoss Storesは第1四半期の業績が予想を超え、年間の利益様相も上方修正したことから株価は7.9%上昇。欧州市場では、米国のインフレ圧力とユーロ圏の経済が回復しているため利下げが遠のくとの見方から、株式市場は値下がり。ユーロ圏のイールドは上昇している。景気サイクルに敏感な保険や自動車といったセクターが値を上げ、景気サイクルに反応しない公益、ヘルスケア、食品・飲料などが値を下げる。ブローカーからの評価が上がったルノーは株価が5.2%上昇
2024/5/28 火
米英市場は休日。欧州市場では薄商いの中、株式市場は幾分上昇。ECB理事は、インフレが低下すれば金利を引き下げる余裕があるとコメントし、イールドは低下。市場の注目は金曜日に公表されるEU圏のインフレ統計となっている。フランスの鉄道メーカーのAlstomは、財政状況を改善させるための10億ユーロの新株発行の目処がたち、株価は5.6%上昇
2024/5/29 水
米国市場では、Nvidia株にけん引されてNASDAQは17000越えとなり、SP500はほぼ横ばい。ただし、国債の売り出しが芳しくなくイールドが上昇したためダウは値下がり。アップルは、中国での売上が対前年比50%越えとなったが株価はほとんど上がらなかった。GameStopは市場価格で4500万株を売り出すことを決定し、株価は25%上昇。Hessは株主総会でシェブロンとの合併を承認。Hessの株式は0.4%上昇し、シェブロン株は0.8%値下がり。ライバルのエクソンモービルは1.3%値上がり。欧州市場では、ミネアポリス連銀総裁が金利を引き下げる前に、インフレに備えるべきとの発言に反応し、株式市場は下落。旅行・レジャーではロンドン上場のFlutter Entertainment株が7.4%下落
2024/5/30 木
米国市場では、金利引き下げのタイミングや規模に関する不安が増大し、イールドが上昇し、ダウは1%以上値を下げる。NASDAQは17000の水準を割り込み、小型株中心のRussell2000は1.5%の下落。セールスフォースは、第2四半期の売り上げ・利益ともに予想以下となり、株価は15%下落。ConocoPhillipsはMarathon Oilの全株式を取得する事を公表し、 ConocoPhillips株は3.1%下落。Marathon Oil株は8.4%上昇。第2四半期の利益予想を下方修正したAmerican Airlineは13.5%値下がり。欧州市場でも、世界的なイールドの上昇を受けて、株式市場は1.1%の値下がり。フランスのCAC40とイタリアのFTSE MIBはいずれも1.5%の下落。セクター別では、基礎資源や公益が約2%の下落となった。BHP グループとの合併がうまく進んでいないAnglo Americanは株価が3.1%下落
2024/5/31 金
米国市場では、第2四半期の売上利益の予想が市場の予想以下であったことでSaleforeceが20%近く値を下げ、テクノロジーセクタ全体も値を下げ、市場は下落。イールドは幾分下落。HPは第2四半期の売上が予想を超え、株価上昇。中国で完全自動運転のソフトウェアを登録すると報じられたTeslaも株価上昇。小売り関連ではKohl’sが年間の売上・利益予想を引き下げ株価が下落したが、Best Buyは四半期利益が予想を上回り株価上昇。欧州市場ではイールドが下落し、株式市場は値上がりした。不動産やテレコムといったセクターが市場をけん引した。米国のSaleforceの値下がりに引きずられて値を下げたSAPの影響でテクノロジー株も値下がり