9月第5週の市況

2022/9/26    月

欧州市場ではエネルギー関連と素材関連の株式が6%近く下落し、市場全体も2年来の安値となった。英国市場では株式が下落したがポンドも下落したことで下落幅は2%に限定された。ドイツの株式指数DAXも2%下落し、2020年11月以来の低水準になった。原油価格は5%下落し、BP、TotalEnergies、Shellなどが4.9%~7%下落。銀行株も、クレディ・スイスが12.4%下落し史上最安値になったほか、全体としても3.6%も下落

2022/9/27    火

米国市場ではFedのインフレに対するタカ派的な態度を懸念して市場は大きく下落。為替市場では英国が打ち出した財政政策が同国の金融を脅かすと懸念され、英ポンドが史上最安値をつける。米国市場は、不動産やエネルギーの下落が大きかった。一方で、Amazonやコストコが値を上げたことからNASDAQの値下がりは幾分緩やかになった。約3年ぶりに、マカオを中国本土の中国人グループに対してオープンにする計画があることからWynn ResortやLas Vegas Sands、Melco Resortsなどのカジノ運営会社が11%~25%程度値を上げた。欧州市場では右派政権がおおむねすべてで勝利したイタリア市場で金融株主導でプラスになったが、ほかの市場ではマイナス。英国での金利引き上げは直ちにポンド安を誘発。FTSEは横ばいであったが、中型株で構成されるFTMCは下落。ドイツ市場は景況感指数が予想以上に下落し市場も0.5%の軟化

2022/9/28    水

米国市場では主要3指数がいずれも下落。当初、テクノロジー株は目押し買いで値を上げたが、その後、イールドが上昇につれて値を下げた。アップルは横ばいであったが、Alphabet、マイクロソフトは最終的に値下がり。消費者信頼感指数のカンファレスボード指数は上昇し、Fedが利上げを続ける可能性が上がったと市場はみなした。原油価格が上昇したことからエネルギー株は値上がり。欧州市場では中央銀行の金融引き締めの中で景気後退の懸念から、株式は下落。ドイツは0.7%、イタリアでは1.2%の下落。エネルギー、ヘルスケア、鉱業などが値を上げたが、銀行や公益が値下がりして相殺された。英国ではポンドが上昇し株式市場は0.5%下落した

2022/9/29    木

米国市場では、英国が債券購入を公表したことから、イールドが低下し、市場は大幅高になった。アップルは、今年のiPhoneの増産の計画を中止したと報じられ株価は1.3%下落。セクター別では、エネルギーやコミュニケーションサービスが値を上げた。Biogenは日本のエーザイと開発していたアルツハイマー薬が任地の低下を遅らせる効果が認められた年、同社の株価は40%上昇。欧州市場では、英国が債券購入を表明したことからFTSE指数が上昇し、市場全体も上昇した。ポンドは上昇し、英国債も値を上げた。市場では、鉱業、ヘルスケア、エネルギーなどが0.4%~2%上昇したが、銀行や生活日用品が値下がり。ノードストリームが攻撃されたことについて、ドイツ、スウェーデン、デンマークが調査に乗り出した。ノルウェー政府が魚に関する資源税を発案したことから、Mowi、Leroy Seafood、SalMarなどの漁業関連株が18%~30%下落

2022/9/30    金

米国市場は、市場が急落。個別株ではアップルやNvidiaが4%以上株価下落し、Meta Platformsは、Facebookが新規雇用を控え、従業員の縮小を予告したとレポートし株価は3.7%下落。セクター別では公益や一般消費財の下落が大きかった。NASDAQは2022年の最安値近くまで下落。欧州市場ではドイツのインフレが対前年同月比で10.9%の上昇とここ25年で最悪となり、ドイツの株価指数DAXは1.7%下落。H&Mが予想以下の利益を公表したことから株価が5.9%下落し、英国の衣料小売りのNextも収益予想の下方修正をしたために12.2%の株価下落。小売りはセクターとしても4.4%の大幅な下落になった。プラスになったセクターはない。英国でもイールドが再び上昇をはじめ、FTSEは1.8%の下落、中型株のFTMCは3.1%の下落となった

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