4月第5週の市況

2022/4/25    月

米国市場では主要3指数がいずれも2.5%以上下落する展開となった。VIE指数が3月以来の高水準になった。ヘルスケアのHCA Holdingsは四半期決算を報告し通年の予想を下方修正したことから株価が22%下落。Intuitive Surgicalも四半期決算は予想を上回ったものの株価は14%の下落。イールドに関しては10年物イールドは下落したが、政策金利に感応度の高い2年物金利は上昇。Alphabet、Amazon、マイクロソフト、アップル、Metaなどの大手テクノロジー株は2%以上の下落。

2022/4/26    火

米国市場ではテクノロジー株に押し目買いが入り主要3指数はいずれも上昇。NASDAQは1.3%上昇。Alphabet、マイクロソフトが市場をけん引。TwitterはTeslaのCEOマスク氏の買収提案を受け入れることを表明。中国のロックダウンが需要を押し下げるとみられ原油価格は下落。シューレンバーガー、ハリバートン、ベーカー・ヒューズなどが大きく下落。ドイツでは政府が経済成長率を3.6%から2.2%に引き下げ

2022/4/27    水

米国市場ではグロース株を中心に値が下がりNASDAQは2%以上値下がりした。Googleの親会社Alphabetとマイクソロソフトは、それぞれ、2.7%、2.2%の値下がり。TeslaのCEOイーロン・マスク氏の買収提案を受け入れたTwitterは1.8%の株価下落。UPSは四半期収益が上昇したが株価は3.6%の下落。また、医療機関を運営するHealth Servicesは収益が予想を下回り株価は11.1%下落。欧州市場では前日の値下がりから一転して株価上昇。スイスの銀行UBSはここ15年で一番の四半期利益を公表し株価が1.8%上昇。スペインの銀行サンタンデールも好調な決算で株価が1.1%上昇。デンマークの運輸会社Maerskはコンテナ運賃の上昇で株価が5.6%上昇

2022/4/28    木

米国市場では、Alphabetとボーイングが値を下げたが、マイクロソフトが値を上げて市場全体も上昇。マイクロソフトは四半期決算でクラウドサービスが好調で売上、収益ともに上昇し株価が4%以上値上がり。AlphabetはYoutubeの成長が予想ほどではなかったことから収益が予想を下回り株価は3%以上下落。ボーイングは売上・収益の予想以下になり、さらに777Xの出荷が2025年以降になることを公表し株価は7%以上下落。欧州市場では当初株式は下落したが、その後、米国の先物市場に支えられる形で上昇。クレディ・スイスは四半期決算で赤字を計上し、ドイッチェバンクはウクライナ問題が収益に悪影響を及ぼす可能性を示唆。

2022/4/29    金

日銀が超低金利政策を維持することを決めたためにドルは対ユーロ、対円ともに上昇し、株式市場は欧米ともに値上がり。ドイツがロシアからの原油の禁輸に踏み切るとみられ、原油価格は値上がり。Facebookの親会社のMetaは予想より好調な収益を公表し株価は17%以上値上がり。AppleやAmazonも決算前に株価上昇。一方で、パンデミックの影響受け、米国のGDPは第1四半期年率で1.4%の減少になった。欧州市場でも株価は上昇。英国のStandard Charteredは第1四半期の収益が予想を超えたために株価は14%上昇。

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