3月第2週の市況

2021/3/8    月

米国市場では値動きの大きい市場になったが株価は上昇。前日、パウエルFRB議長が金利の上昇を容認する発言をしたことから欧米市場で金利が上昇。米国では10年イールドが1.626%と1年ぶりの高水準になった。一方、労働省が公表した統計では非農業就労人口は約38万人増加し予想を大きく超えた。株式市場では低調であったテクノロジー関連が値を上げた。マイクロソフトは2.15%値を上げ、アップル、alphabetなども値を上げ、ブローカーが評価を引き上げたオラクルは6%以上の株高になった。欧州市場ではイールド高を背景に株安の展開になった。原油価格は7か月来の高水準となり石油関連銘柄は値を上げた。フランスのダッソーは、四半期利益が下落したことにより3%の株価下落

2021/3/9    火

米国では、1400ドルの直接給付を含むバイデン政権のコロナ対策法案が今週にも可決される見通しで、期待感からダウは上昇。10年物イールドは約1年間で最高の水準に上昇。恩恵を受けたのは銀行株、航空株も5%程度上昇。テクノロジー株は株価評価の割引率が高くなるため評価が下落し、株価下落。カリフォルニア州では、ディズニーランドなどの再開を4月から認める方針で、ウォルトディズニーは6%株価上昇。欧州市場では、パンデミックからのリバウンドへの期待感から、保険や自動車が3%株価上昇。銀行は大きく値を上げ、スペインのSababellは7.1%株価を上げ、HSBC、サンタンデール、INGといった各国の大手銀行が2%以上値を上げた。また、ドイツのIfoが公表され、製造の分野の景況感が改善した

2021/3/10    水

米国ではイールドが低下して銀行株が1.7%軟化したが、昨日値を下げたテクノロジー株が急上昇して市場全体も上昇。NASDAQは約4%の上昇となった。Amazonやマイクロソフトが値を上げ、グロース株がバリュー株を上回る市場となった。OECDは2021年の世界経済について12月の予想から1.4ポイント引き上げ5.6%と上方修正した。欧州市場でも市場は上昇。石油関連と公益株が上昇。中国の天津での大気汚染規制により大連での鉄鉱石先物の価格が10%値下がりし、Rio Tionto、Anglo American、BHP Bilitonといった鉱業関連が2.4%~4.4%の値下がり

2021/3/11    木

米国市場ではダウは史上最高値を付けSP500も値を上げたが、NASDAQは値下がり。2月の消費者物価指数は予想とおりの上昇となった。ガソリン価格が上昇して引き上げられたが、航空・旅行などの需要が弱くインフレ懸念はほどほど。ただし、大手テクノロジー株は下落し、小型株が上昇。欧州市場は株価は横ばい。アディダスは2025年までにe-commerceの割合を2倍にするという計画を打ち出し株価は2.8%上昇。テレコムとヘルスケアが値を上げ、鉱業・旅行などが値下がり。ここ数日、テクノロジー株とバリュー株が交互に値を上げる市場になっている

2021/3/12    金

米国市場は株価上昇。ダウとSP500が史上最高値を更新。失業保険の新規申請者数は予想以上に下落。バイデン大統領は1.9兆ドルの景気刺激対策に署名し、アップルやマイクロソフトなどの大手テクノロジー銘柄も値を上げる。AMGエンターテイメントはワクチンの普及などを追い風に株価が4.36%上昇。オラクルはクラウドサービスがマイクロソフトなどの競合により予想を下回り6.5%の値下がり。ECBが金融緩和のスタンスを示唆した欧州市場でも株価は上昇。テクノロジー、鉱業、旅行・レジャーなどが2%以上値を上げたが、HSBCが4.7%値を下げるなど銀行は値を下げた
 

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