8月第2週の市況

2019/8/5    月

トランプ大統領が中国の関税について追加引き上げを示唆したことが欧米市場に多くなマイナスの影響を与えた。米国では非農業労働人口の伸びが16.4万人と予想とおりであったが、アップルが2.1%値を下げるなどテクノロジー関連が軟化。原油かなくも値下がりした。欧州市場ではさらに影響は大きく、自動車、テクノロジー、基礎資源関連の銘柄が軟調。ドイツのDAXは3.1%値下がり。Siltronic、Infinion、STMicro、ASMLなどのIT関連が5%前後の値下がりとなり、RBSはBrexit関連の懸念から6.5%値下がり

2019/8/6    火

米中の貿易戦争の対抗策として中国が元安を誘導したことから欧米市場は大きく下落。米国市場ではSP500が3.2%下落。アップルは5.2%下落し、フィラデルフィア半導体指数も4.4%下落。ISMサービス指数も、新規受注の減少から7月に低下。欧州市場でも、元安の影響が大きく市場全体で2.3%値を下げた。資源関連のRio Tinto、BHPなども2%以上値を下げ、高級品ブランドメーカーのLVMH,Richemont、Swatchなどが大きく値を下げる。また、SAP、AMS、InfinionなどのIT関連銘柄も大きく軟化

2019/8/7    水

中国が為替介入を中断し、前日より幾分高い元を容認したことから、米国市場では株式指数がリバウンド。中国の影響が大きいテクノロジー関連がけん引。アップルは1.6%リバウンドしフィラデルフィア半導体指数も1.28%の上昇。ディズニーは四半期決算が芳しくなく市場終了後2.6%値を下げる。欧州市場では、ドイツの工業受注が予想を超えたのがプラスの要因となったが、英国のFTSE指数は中国に影響を受ける鉱業関連銘柄のウェイトが大きく指数は下落。欧州市場全体でも値を下げることになった

2019/8/8    木

米国では3ヵ月イールドと10年物イールドのプレミアム(景気後退のサイン)が拡大し市場では金融関連株が軟化。原油価格も下落して石油関連銘柄も値を下げたが、消費財、素材といった分野の銘柄が値を上げ市場全体では少しだけ値を上げた。ニュージーランド、タイ、インドの各中央銀行は利下げを行う。ドイツではニュージーランドの大幅な利下げの影響からイールドが低下。ただし、株式市場はBayerのM&A関連で上昇。スイスでは製薬大手のNovartisが遺伝子治療の当局に提供したデータに誤りがあったと公表し株価下落。

2019/8/9    金

米国では、イールドとともに株価も上昇する市場となった。中国の7月の輸出が3月以来最も増加したことや元を幾分高めに安定させたことが欧米市場にプラスの影響。半導体のAMDは新しいタイプのプロセッサーをアルファベットやTwitterに提供し始め同株は16.2%の上昇。シマンテックは企業部門をBroadcomに売却する話が上がり12.3%の値上がり。また、新規失業給付申請件数も減少。米国の株式指数はここ2カ月で最大の上昇。欧州市場でも株価は大きく上昇。個別銘柄ではチューリッヒが業績好転により4%値を上げ、カールスバーグも利益見通しを引き上げ11.2%の上昇となった


 

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