5月第3週の市況

前週の市況はコチラ

2018/5/14 月

トランプ大統領が薬価が高いことと海外からの薬が異常に安いことを非難する声明を公表し、ジョンソン&ジョンソン、Merck&Co、ファイザーなどの銘柄が1%ないし3%弱上昇した。ゲーム機製造のNvidiaは、グラフィックチップの一時的な需要増で株価下落。欧州市場では、個別企業の動きのみで、DAXは値を下げた

2018/5/15 火

米国ではトランプ大統領がZTEに対する規制を解除するとコメント。また、大統領が薬価の高騰に言及したことからヘルスケア株が高くなったが、公益、不動産、テレコムなどの分野の株価は軟化。全体としてはわずかに上昇。最高裁でスポーツをカジノの対象にする道筋がついたことからカジノ株は上昇。欧州では金融株が値を下げたがEDPやIWGがM&A関連で値を上げた

2018/5/16 水

米国では、4月の小売販売が好調すぎてインフレ懸念を惹起。イールドは2011年7月以来の高水準となり、株価は下落。欧州市場ではブレント原油が値上がりして、BP、RDS、Total、Eniなどのエネルギー関連が0.4%ないし1.3%値を上げ市場全体を支える。ハンガリーの銀行Raiffeisen、コメルツバンクは収益が好調であったことから4.6%,3.9%値を上げた

2018/5/17 木

米国では百貨店のMacy’sが2期連続の売上高増となり、工場生産高、新規住宅着工数ともに上昇し市場の追い風となる。小型株のラッセル2000は史上最高値を更新。欧州市場では、イタリアの政情不安からイタリアの株価が下落。ただし、欧州市場全般で見ればユーロ安により資源関連株が堅調で市場全体も値上がり

2018/5/18 金

米国では米ドルが上昇し、小型株には好影響。10年物イールドは3.1%を超えた。国債は値下がりし、金利感応度の高いディフェンシブな銘柄は軟化。ITのシスコは業績見通しが芳しくなく3.8%円を下げ、その影響でテクノロジー関連が軟化。トランプ大統領の発言が米中の貿易交渉に水を差す形になった。欧州市場では、米国のKrogerがシステムを採用することになったオンラインスーパーのOcadoが44%値を上げ、ブレント原油が80ドルを超えた石油関連銘柄が上昇