5月第2週の市況

先週の市況はコチラ

2018/5/7    月

米国では労働統計が公表され失業率は3.9%にまで低下し、17年半ぶりの低水準となった。一方で賃金上昇は予想されていた以下となりインフレ懸念が後退。ウォーレンバフェット氏のバクスシャーハザウェイがアップルの株を買い増していたことが判明し、アップル株は3.9%と大きく上昇。ダウ30の中ではシェブロン以外の29銘柄がすべて値を上げる好調な市場となった。欧州では、市場全体は堅調であったが、業績が予想以下であったHSBCやBNPパリバ、ソシエテ・ジェネラルなどの大手銀行が軟調であった。

2018/5/8    火

トランプ大統領が火曜日の2時にイランに対する意思決定を行うと公表し、ベネズエラの減産もあって原油価格は70ドル以上に上昇。エネルギー関連が最も値を上げた。ドイツでは工業受注が予想外の低水準であったことからイールドが低下、米国でもイールドが低下した。ネスレは、米国で以外でスターバックスの商品を取り扱う権利を手に入れ1.6%値を上げた。スターバックスは0.4%の値下がり。その他、労使問題でもめているエールフランスではCEOが辞任し10%近く値を下げた

2018/5/9    水

トランプ大統領がイランの核合意を破棄すると宣言。WTIは4.4%値を下げたが、エネルギー株は上昇。米ドルも高い。株式市場はまちまちで、10年物イールドが3%に近づいたことで公益株やテレコム株が軟化。銀行株は上昇。欧州ではイタリアで議会解散による総選挙の可能性があり銀行株を中心に値下がり。武田薬品が買収したシャイアー株は4.6%の上昇

2018/5/10    木

トランプ大統領が昨日公表したイランの核合意からの脱退のニュースが原油価格を押し上げ、欧米市場はエネルギー銘柄が上昇。米国ではイールドが再び上昇し10年物はほぼ3%に近い水準に達した。FBやアルファベットが1%~2%程度の上昇となり、インドのイ―コマース企業を買収したウォルマートは3%以上値を下げた。欧州市場では、エネルギー関連は値を上げたが、エアバスやルノーは1%以上値を下げた

2018/5/11    金

米国では4月の消費者物価指数の上昇が予想以下であったことから利上げ懸念が後退。アップルは自社株買いの計画を公表し1.4%上昇。時価総額は1兆ドルに。欧州ではBTが13,000人の人員削減を打ち出し値を下げたが、米国の査察関連のコストが予想以下となったRBSと業績好調なイタリアのウニクレディが堅調で銀行株が上昇。市場全体も堅調