保険料が安いのはなぜ
「保険料が安い」というのは大変ありがたいことである。そこで知っておきたいのは、保険料が安くなる理由である。3つの理由が考えられる
- 付加保険料が安い
- 保険金が支払われる可能性が低い
- 純保険料が安い
「1.付加保険料が安い」というのは、ライフネット生命が宣伝しているものである。保険の経費の部分(付加保険料)を削減したので保険料が安くなりましたということになる。くるまのタイヤに例えるとわかるだろう。あまりに立派なタイヤを履きすぎていましたので、もっと実用的なものに代えました。だから車のトタルの代金が安くなりましたというわけである。
「2.保険金が支払われる可能性が低い」を理解するためには、傷害保険金をイメージすればよい。傷害保険金は、ケガで死亡したときに保険金が支払われるしくみである。通常の死亡保険金は病気でもケガでも支払われる。ケガで死亡する確率は、病気で死亡する確率より圧倒的に低い。だから保険料も低廉で済む。
立派な車と思っていたら、実は、遊園地のゴーカート程度のものだったというような例えになるだろうか。
「3.純保険料が安い」とは、保険の保障に必要なコスト(純保険料)が安い状態を指す。くるまに例えるなら、エンジンを立派なものから実用的なものに代えたら、車のトタルの代金が安くなりましたということになる。
ところで、この車のエンジン部分を安くしている例はあまりない。なぜなら、金融庁が実用的なエンジンを認可しないからである。あまり、安っぽいエンジンに代えて、エンストばかりを起こしている車が増えると困るというのがその理由である。
というわけで、保険料が安い保険を探すための話をくるまの話に例えておこう。
- 過度な装備が付いた車はやめるようにしよう
- 役に立たない車を購入するのはやめよう
- そもそも車に乗る必要があるのか考えよう
ということになるだろう。