3月第4週の市況

2022/3/21    月

米国では、バイデン大統領と習主席の会談がさしたる驚きもなく終了し、原油価格が上昇し、イールドが下落して、市場は全体としては上昇。一般消費財やテクノロジー関連が値を上げ、セクターとして値を下げたのは公益部門のみであった。モデルナはFDAに新たなコロナワクチンの申請を行い、株価は6.3%の上昇。デルタ航空から100機を上限とする737MAXの注文を受けたボーイングは1.4%株価上昇。欧州市場では株価上昇。ロイターにファンドが160億ドルの出資を検討していると報じられたボーダフォンは1.3%株価上昇。ドイツの不動産大手のVonoviaはライバルのDeutsche Wohnenを買収する予定と公表し、株価は3.3%の下落

2022/3/22    火

欧州市場では、方向性のない市場となり市場は横ばい。ブレント原油の先物は3ドル以上値上がりし、石油・ガスセクターは3%上昇し、鉱業株のウェイトが高い英国のFTSEは上昇したが、独仏の市場は値下がり。ドイツでは2月の生産者物価指数が対前年同月比で25.9%と大きく上昇

2022/3/23    水

米国市場では株価が上。昇。NASDAQは大手テクノロジー株のリバウンドで2%値上がり。また、10年物イールドが、2.368%にまで上昇し、金融株が恩恵を被る。銀行指数は2.5%の上昇。Nikeは四半期利益が予想を上回り、生産が販売を締め付けていたのは過去のこととコメント。株価は2.2%の上昇。Teslaは初めてドイツ工場で生産された車を出荷し株価は7.9%の上昇。パウエルFRB議長はFedがインフレ鎮静化のために素早く動くこととコメント。欧州市場でもパウエル議長のコメントを受けて銀行株が上昇。そのほか、保険や自動車も値を上げた。また、Just Eat Takeaway.comはマクドナルドとの提携を拡大し3.2%株価上昇

2022/3/24    木

西側首脳がブリュッセルに集まるのを前に原油価格が高騰し、株式市場は値を下げた。SP500ではエネルギー株と公益株のみがセクターとして上昇。Adobeは第2四半期の売り上げが下方修正されるとの見方を示し、7また、ウクライナ関連での影響を公表し株価は9.3%下落。Alphabetはウクライナの紛争を利用するような広告を停止したことから株価は1.1%下落。欧州市場でも原油価格の高騰から株価下落。銀行株はスウェーデンの銀行が配当落ちで9%下落したことから株価下落。エネルギー関連は原油価格の上昇で値上がり。Prosus NVはモルガンスタンレーから目標株価を引き下げられ株価は4.8%の下落

2022/3/25    金 

米国市場では原油価格が下落し、最近、値を下げていた大型銘柄や半導体関連に買いが集まり、主要指数は1%以上値を上げた。Nividiaは9.8%値を上げ、インテルは6.9%値を上げた。今月初旬に大きく値を下げたアップルも8日連続の値上がりとなった。米国で新規失業給付申請者数は過去52年半の中で最低を記録。ウーバーテクノロジーはニューヨークのすべてのタクシーを登録することになり、株価は5%上昇。
欧州市場では、ウクライナ問題への懸念から市場は軟化。NATOは東ヨーロッパでの戦力を強化し、ウクライナへの軍事支援を強化することで合意。英国では、小売り関連のNextは2022-23年の収益予想を交代させ株価が3.3%下落。ダイムラートラックはコロナのパンデミックやウクライナ問題がビジネスに与える影響は軽微と公表し、株価は7.1%の上昇”  

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3月第3週の市況

2022/3/14    月

米国市場では、テクノロジー関連とグロース株関連を中心に値下がりした。SP500のすべての11セクターが値下がり。コミュニケーションサービスが1.9%、テクノロジーが1.8%値を下げる。個別銘柄ではアップルが2.4%、Teslaが5.1%の値下がり。Facebookがロシアの侵攻に対するヘイトスピーチを許容する方針にしたことに対してロシアが法的な対応をすることを公表し、親会社のメタ・プラットフォームズの株価は3.9%下落。10年物イールドが2%程度になっていることもグロース株の軟化につながっている。欧州市場では、プーチン大統領がウクライナとの対話に前向きになっていることを好感して上昇。英国では経済のリバウンドが確認され株価指数のFTSEは0.8%の上昇。個別銘柄ではイタリアのTod’sが2022年の好調な見通しを公表し株価が7.6%上昇。ドイツの最大手の電力会社のRWEの大口投資家は石炭部門の子会社化の要求を却下し株価は1.8%下落した

2022/3/15    火

米国市場では、金利の引き上げが予想されるFedの政策会合を前にNASDAQが2%以上下落するなど下落した。イールドが2年半ぶりの高値水準になったため金融関連は1.3%値上がり。サプライヤーのFoxconnがコロナの影響でシンセンでの生産を停止したことからアップルは株価が2.7%下落。ブレンド原油が1バレル当たり110ドルを下回ったことからエネルギー関連株は2.9%の下落。ウクライナ問題の解決への期待に加えて、フォルクスワーゲンが営業利益を倍増させ株価が4.4%値を上げたことから、欧州株式は上昇。中国に依存度の高い鉱業株は、コロナの影響から2.6%の下落。LVMHやRichemontといった高級品ブランドも中国への依存度が高く値を下げた。テレコムイタリアは米国のファンドKKRからの108憶ユーロの買収提案を正式にスタートさせ株価は5%上昇

2022/3/16    水

米国市場では、ブレント原油が100ドル以下になったことや生産者物価指数がそれほど値上がりしなかったことからインフレ懸念が後退し、株式市場は上昇。セクターでは一般消費財やテクノロジーが値を上げ、原油価格が下落したエネルギーは値を下げる。マイクロソフトやアップルは3%前後の値上がりとなった。また、デルタ航空やユナイテッド航空は今四半期の見通しが明るくなりは株価は8%以上上昇。欧州市場では、中国でのコロナウィルスの拡散への懸念から商品関連銘柄を中心に値を下げる。鉱業関連は2.1%程値を下げたが、原油価格が下落したものの石油・ガス関連の株価はほぼ横ばい。中国での売り上げの割合が大きいLVMHは1.5%の株価下落

2022/3/17    木

Fedは市場の予想とおりに利上げを行い米国株式は上昇。イールドは金利感応度の高い2-5年物が10年物よりより大きく上昇。FOMCの予想では利上げは年内に6回以上あると予想している。Fedが基準としているPCEは年末にかけて4.1%上昇するとみられている。WTI先物が95バレル以下になったことから原油価格は落ち着いている。最近値を下げていた一般消費財とテクノロジー株が3%以上値を上げ、金融関連も3%近く値を上げた。中国がさらなる景気刺激策を実行することから欧州市場では株価上昇。中国のTencentの株主であるドイツのProsusは23.9%株価上昇。そのためテクノロジー株全体も大きく値上がり。中国依存の強い鉱業株と自動車株も、それぞれ、3.6%、5.2%の上昇

2022/3/18    金

米国市場では、ここ数日値を下げていた原油価格が8%ほど値を上げたことからエネルギー指数は3.5%上昇。主要3指数もそろって値を上げた。欧州市場では、方向性のない市場となったが、最終的には値を上げた。投資家はECBが年内に50ベーシスポイント利上げを行うと見ている。原油への依存度の高い英国のFTSEは1.3%値を上げた。上海で銅やアルミニウムの価格が上昇したことから、鉱業株は0.7%上昇。ドイツのティッセンクルップは、ウクライナ問題でM&A関連のキャッシュフローの予想を中止し、また、鉄鋼部門の子会社化も不透明と公表し株価が9.4%下落

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