5月第1週の市況

2022/5/2    月

米国市場では、Amazonが悪い四半期決算を公表し、株価はここ2年来の最安値となる水準にまで14%下落した。アップルも史上最高の売り上げと収益を計上したが、見通しがよくないことから株価が3.7%下落。セクター別では一般消費財や不動産が大きく下落。また、Fedが政策立案の基礎としているPCE(個人消費支出)が、3月は0.9%上昇した。エクソンモービルはロシアからの撤退に関して34億ドルの資産償却を行ったことから株価は2.2%下落。シェブロンは四半期決算が芳しくなかったことから株価は3.2%下落

2022/5/3    火

米国市場では上がったり下がったりした市場になったが、最終的には主要3指数はいずれも上昇。Fedの政策会合を前に10年物イールドは2008年以降初めて3%を超える。マイクロソフト、Meta、Alphabetなどがリバウンドした。Activision Blizzardは、バクスシャーハザウェイが大株主であることを公表し、株価が9.5%上昇。市場の不安定な動向を反映してMoodysは通年音収益予想を下方修正し株価は5%ほど下落。中国でのロックダウンがサプライチェーンに影響を及ぼしたためISM製造業指数は下落した

2022/5/4    水

米国市場では、主要3指数がすべて上昇。エネルギー関連は、原油価格が下落したが、中国でのロックダウンが原油需要につながると考えられ、エネルギーセクターは上昇。BPは四半期決算で売上・収益ともに予想を上回り株価が8%上昇。イールドの上昇から恩恵を受けると考えられる銀行株が堅調で、JPモルガン、バンクオブアメリカ、シティグループが軒並み2%以上の株価上昇。ファイザーはCOVID-19関連の抗ウイルス剤の販売が芳しくなかったが、売り上げ利益ともに予想を超えるものとなり株価は1%以上上昇

2022/5/5    木

米国市場では、Fedが利上げを決定し、その影響で10年物イールドは3.1%と2018年以来の高水準に上昇。パウエルFRB議長は、0.75%の追加の利下げは否定したが、0.5%のさらなる利下げを示唆。テクノロジー株が余波を受けて大きく下落。Alphabet、アップル、マイクロソフト、Meta、Tesla、Amazonなどが4.3%から8.3%の下落。Twitterはマスク氏が一時的にCEOに就任すると報じられ、株価が2%下落。Etsyは第1四半期の利益は予想を超えたが第2四半期に向けて見通しが芳しくなく株価は16%の下落。eBayも通年の収益見通しを下方修正し株価が11%下落した。OPEC等が6月に向けて原油生産の増産を検討していることから原油価格が下落し、エネルギー関連株は軟化

2022/5/6    金

米国ではFedが水曜日に金利を引き上げたが、パウエルFRB議長が0.75%の追加利上げを示唆するなど、インフレを鎮静化するにはさらなる利上げが必要とみなされており、株式市場では株価は大きく下落。特に、NASDAQは2020年6月以来の大きな下落となった。Alphabet、アップル、マイクロソフト、Meta、Amazon、Teslaなどが4.3%~8.3%の株安になった。TeslaCEOのイーロン・マスク氏は、オラクルの共同創業者のラリー・エリソン氏とSequoia CapitalがTwitterの買収提案に参加することを公表し、Twitterの株価は2.6%上昇。EtsyとEBayはともに第2四半期の決算が予想以下となり、それぞれ、株価は16.8%、11.7%の下落となった

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4月第5週の市況

2022/4/25    月

米国市場では主要3指数がいずれも2.5%以上下落する展開となった。VIE指数が3月以来の高水準になった。ヘルスケアのHCA Holdingsは四半期決算を報告し通年の予想を下方修正したことから株価が22%下落。Intuitive Surgicalも四半期決算は予想を上回ったものの株価は14%の下落。イールドに関しては10年物イールドは下落したが、政策金利に感応度の高い2年物金利は上昇。Alphabet、Amazon、マイクロソフト、アップル、Metaなどの大手テクノロジー株は2%以上の下落。

2022/4/26    火

米国市場ではテクノロジー株に押し目買いが入り主要3指数はいずれも上昇。NASDAQは1.3%上昇。Alphabet、マイクロソフトが市場をけん引。TwitterはTeslaのCEOマスク氏の買収提案を受け入れることを表明。中国のロックダウンが需要を押し下げるとみられ原油価格は下落。シューレンバーガー、ハリバートン、ベーカー・ヒューズなどが大きく下落。ドイツでは政府が経済成長率を3.6%から2.2%に引き下げ

2022/4/27    水

米国市場ではグロース株を中心に値が下がりNASDAQは2%以上値下がりした。Googleの親会社Alphabetとマイクソロソフトは、それぞれ、2.7%、2.2%の値下がり。TeslaのCEOイーロン・マスク氏の買収提案を受け入れたTwitterは1.8%の株価下落。UPSは四半期収益が上昇したが株価は3.6%の下落。また、医療機関を運営するHealth Servicesは収益が予想を下回り株価は11.1%下落。欧州市場では前日の値下がりから一転して株価上昇。スイスの銀行UBSはここ15年で一番の四半期利益を公表し株価が1.8%上昇。スペインの銀行サンタンデールも好調な決算で株価が1.1%上昇。デンマークの運輸会社Maerskはコンテナ運賃の上昇で株価が5.6%上昇

2022/4/28    木

米国市場では、Alphabetとボーイングが値を下げたが、マイクロソフトが値を上げて市場全体も上昇。マイクロソフトは四半期決算でクラウドサービスが好調で売上、収益ともに上昇し株価が4%以上値上がり。AlphabetはYoutubeの成長が予想ほどではなかったことから収益が予想を下回り株価は3%以上下落。ボーイングは売上・収益の予想以下になり、さらに777Xの出荷が2025年以降になることを公表し株価は7%以上下落。欧州市場では当初株式は下落したが、その後、米国の先物市場に支えられる形で上昇。クレディ・スイスは四半期決算で赤字を計上し、ドイッチェバンクはウクライナ問題が収益に悪影響を及ぼす可能性を示唆。

2022/4/29    金

日銀が超低金利政策を維持することを決めたためにドルは対ユーロ、対円ともに上昇し、株式市場は欧米ともに値上がり。ドイツがロシアからの原油の禁輸に踏み切るとみられ、原油価格は値上がり。Facebookの親会社のMetaは予想より好調な収益を公表し株価は17%以上値上がり。AppleやAmazonも決算前に株価上昇。一方で、パンデミックの影響受け、米国のGDPは第1四半期年率で1.4%の減少になった。欧州市場でも株価は上昇。英国のStandard Charteredは第1四半期の収益が予想を超えたために株価は14%上昇。

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