4月第2週の市況

2018/4/10    火

FBIがトランプ大統領の弁護士事務所を急襲したものの、市場は貿易戦争の緩和ムードから株価上昇。肺がん剤の効果が証明されたMerck&Coは5.4%値を上げ、アップルも上昇。ノバルティスが買収提案をしたAveXius8割以上値を上げる。EU市場では、貿易戦争緩和の傾向はよい影響であったが、ロシアの制裁関連がマイナスのインパクトになりわずかに上昇。ロシア関連銘柄の軟調が目立つ

2018/4/11    水

中国の習金平主席が輸入に関して課すといっていた関税を引き下げることを公言し世界市場は株高になった。米国ではIT関連が最も値を上げ、原油価格が70ドルを超えたエネルギー関連も値を上げ、合併話が再燃したSprintとT-Mobileはともに値を上げた。欧州でもドイツの自動車メーカーを筆頭に値を上げ、資源関連も堅調だった

2018/4/12    木

Fedが金利の引き上げについて当初より速いペースで利上げしそうになりそうとコメントし株式市場には負の影響。トランプ大統領がロシアに対してシリアの攻撃を示唆したことから欧米市場に負の影響。一方で原油価格は上昇しWTIは2014年来の高値水準となり、金の先物は4日連続で上昇。米国債も上昇。欧州市場では、英国のスーパーTescoが大幅な増収で値を上げたほか、米国の子会社T-Mobileがソフトバンク配下のSprintと合併交渉を再開したドイチェテレコムは2.2%の上昇

2018/4/13    金

トランプ大統領のシリア攻撃のトーンが低下し、TPPへの再加入が検討される中、金や国債は値を下げ、米ドルや原油は値を上げた。株式ではテクノロジー株が堅調であったが、CEOのザッカーバーグ氏が議会で証言したFBは例外で1.5%値を下げた。欧州では鉱業生産高が予想外に低下しユーロが値を下げた。株式市場はシリア関連の緊張緩和で値を上げ、ECBが金融緩和に慎重な姿勢を示したことから各国の国債が上昇

シリア攻撃始まってしまいましたね

米、シリアに軍事攻撃(ロイター)

「シリアへ軍事攻撃に踏み切った」トランプ大統領(NHK)

Trump: US, allies attacking Syria to stop chemical weapons(UK Yahoo)

3月第5週の市況

先週の市況はコチラ

2018/3/26    月

米国市場では、貿易戦争の懸念からダウが2日連続で1000ポイント以上値下がり。VIX指数も昨日に引き続き上昇。金融株は3%以上の下落となり、FB、アルファベット、アマゾン、マイクロソフトなどIT大手銘柄が軒並み下げてNASDAQも2.4%の値下がり。欧州市場でも、貿易戦争の懸念から、資源関連株を中心に株価は下落。公益株と通信株はディフェンシブな株式ということで値を上げた。輸出中心のDAXが1.8%と値下がりが大きい

2018/3/27    火

米中が貿易に関して交渉を始めたことから米国株式は上昇。テクノロジー株と金融株が堅調。マイクロソフトはブローカーからの評価引き上げがあり7.6%値を上げ、インテルも6.3%値を上げた。問題の渦中のFBは、当局が検査に入り、わずかな値上がりに留まる。欧州ではユーロ高とロシア問題の懸念から株価下落。ただし、ロシア関連銘柄はまちまち

2018/3/28    水

米国市場ではバフェット氏がGE株を購入するとのうわさからGE株が値を上げたが、FBは依然として大きく値下がりし、アルファベットも訴訟関連で大きく値下がり。市場全体としても値を下げた。国際市場は安全資産への人気から値を上げる。欧州市場では、米中の貿易戦争の懸念が緩和されたことから値を上げた。AMS、STMicroなどのIT企業が2~3%値を上げて堅調

2018/3/29    木

米国の四半期GDP成長が、個人消費が力強く、2.5%から2.9%に上方修正された。米国市場では消費財とヘルスケアが上昇。アマゾンは、トランプ大統領が反トラスト法を適用するとコメントし6.7%の下落。Teslaは損失が拡大するとして7.7%の大幅な下落になった。米国内の在庫が上昇したために原油価格は下落

2018/3/30    金

米国市場では、ホワイトハウスがアマゾンに対して何らアクションは予定していないとコメントし同株は回復。また、昨日下落したTeslaもリバウンド。市場では収入の伸びほど支出が伸びていないとしてイールドが低下。欧州市場ではM&Aの動きが市場を引き上げた。日産との合併がうわさされるルノーは5.7%値を上げた