12月第4週の市況

2022/12/19    月 

米国市場では、Fedの利上げスタンスが景気後退を引き起こすとの懸念から、株式市場は3日連続での下落。ユーヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、2023年に予定している以上の利上げに踏み切る可能性があるとコメント。新規受注が2年半来の低水準になったことから、S&P Globalが公表した米国のPMI指数は下落。すべてのセクターで値を下げたが、不動産が-3%と最も値を下げた。欧州市場では主要中央銀行が利上げスタンスの維持を表明している中、経済統計も思わしくなく、株式市場は下落。1日の下落幅としては2022年5月以来の大きな下げとなった。JPモルガンはユーロ圏の金利について2.5%の予想を3.25%に上方修正した。イタリアの3閣僚はECBの利上げについて、域内の債務の大きい国への金融負担が大きくなるとして反対を表明した。英国では11月の小売り販売が予想外に下落して、株式指数も下落

2022/12/20    火

米国市場では、Fedの利上げへの懸念からNASDAQを中心に4日連続での値下がり。イールドは上昇し、投資家は株式市場から債券市場に目が移っている。コミュニケーションサービスが2.2%、一般消費財が1.7%と大きく値を下げた。欧州当局が全世界での売り上げの10%の課徴金を科す可能性があるメタ・プラットフォームズは4.1%株価を下げた。防衛関連のL3Harris TechnologiesはM&A関連で3.6%株価値下がり。欧州市場は、中国での需要回復の見込みから原油価格が上昇したため、エネルギーセクターがけん引して市場は上昇。金利感応度の高いテクノロジー株は下落

2022/12/21    水

米国市場では株価は少し上昇したが、投資家は休日シーズンの小売販売が弱いことや日銀の金融政策の引き締めにいらだっている状態。エネルギー関連は上昇したが、一般消費関連を中心に4つのセクターで値下がり。10年物イールドは日銀の政策の影響で3.7%に上昇。Teslaはブローカーが目標株価を引き下げたので8%株安。欧州市場でも日銀の政策変更に影響を受け金利感応度の高いテクノロジーや産業といったセクターが値下がり。ドイツは、生産者物価指数の上昇は抑えられたが、市場のいらだちを鎮めることはできずイールドがここ3か月で最高となった。不動産株は、6週間以上で最大の2.2%の下落となった。また、中国での新型コロナの拡大の恐れから、LVMHやKeringなどの高級品メーカーが値下がり

2022/12/22    木

米国市場では、NikeとFedExが好調な四半期決算を公表し、また、消費者信頼感指数も改善して、株式市場は上昇。クルーズ運用のカーニバルは四半期の損失が予想以下となり、株価上昇。中古住宅市場では高い金利が災いして、2年半ぶりに販売が7.7%下落。欧州市場では、銀行株が堅調で、また、米国のNikeの好調な決算を受けて、アディダスとプーマがそれぞれ、6.8%と9.5%値を上げたことから小売り関連が上昇し、市場全体でも6週間来の上昇となった。ドイツでは政府の救済策が上昇するエネルギー価格に功を奏し、消費者信頼感指数が改善し、株価指数も1.5%上昇

2022/12/23    金

米国市場では第3四半期のGDP成長が最終的に年率3.2%の上昇まで引き上げられ、新規失業保険申請者数が予想以下にとどまったことから、金融引き締めへの懸念が再燃。主要株価指数ではテクロノジー株のウェイトが高いNASDAQを中心に下落。アップルやマイクロソフトは約4%株価下落。半導体のNvidiaは9%以上株価下落。Teslaは米国での需要の落ち込みから割引販売が倍増し、株価は9%下落。欧州市場でも米国の経済統計がよかったことから、各中央銀行が金融を引き締めるとの観測から株価下落。英国では第3四半期予想以上にGDPが下落したことから、FTSEが0.5%下落。米国のMicron Technologyの赤字が拡大する予想であるころから、同業のASML HoldingやInfinionなどが3%以上株価下落
 

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12月第3週の市況

2022/12/12    月

欧州市場では、来週の各国中央銀行の政策会合を前に警戒感はあるが、中国に対する楽観的な見方から、産業株や金融株を中心に値上がり。産業株ではシーメンスやSchneider Electric、金融株では中国の関連性が強いプルデンシャルなどが値上がり。クレディスイスは資本増強策の一環として22.4億スイスフランの株主割当増資を行い、株価は6.8%上昇。新たな受注を公表し、UBSが格付けを引き上げたデンマークの風力発電Vestasは6.4%値上がり

2022/12/13    火 

米国市場では、マイクロソフトとファイザーが値を上げ、市場全体も上昇。マイクロソフトはロンドン証券取引所の4%を買収することになり株価上昇。消費者物価は、前月より上昇幅が落ちると予想されている。イエレン財務長官は2023年の物価について大きく下落すると予想を述べている。欧州市場では、中央銀行の政策決定を前に市場が身構え、さらに、中国でのコロナ感染者数の増加が市場の心象を落とす結果となり、株価下落。中国市場の不透明感から銅価格が下落し、鉱業株は1.7%の下落。中国分野のウェイトの大きい保険会社の英国プルデンシャルも2.7%下落。ロンドン証券取引所は、クラウドへのデータ移管に伴い、マイクロソフトが4%の株式を取得したことで、株価は3%上昇

2022/12/14    水

米国市場では、消費者物価の上昇が予想ほど上昇しなかったことから、金利引き上げの緩和への期待感から市場は上昇。グロース指数や不動産指数が3か月来の上昇幅となる。予想以下となったインフレに加えてドル安が影響して原油価格は上昇。エネルギー株が最も値を上げる。モデルナはメルクと共同でがん製薬の実験に良好な結果を残し、モデルナ、メルクともに株価上昇。欧州市場も米国のインフレ統計が影響して市場が上昇。ドイツのインフレは10月より下がって、対前年同月比で11.3%の上昇となった。借入比率の高いデリバリーヒーローやAroundtownなどが大きく値を上げる

2022/12/15    木

米国市場は値動きの大きい市場となり株価は下落。Fedは2023年末までに少なくとも0.75%の利上げが見込まれる。11あるセクターのうちヘルスケアのみが株価上昇し、そのほかは下落。最も値を下げたのは銀行で1.3%の値下がり。ゴールドマンサックスが目標株価を引き下げたTeslaは2.6%値下がり。Charter Communicationはブローカーが目標株価を引き下げ、株価は16%下落。欧州市場でも市場は下落。英国ではインフレが予想していたほど上昇しなかった。テクノロジー株が0.9%、銀行が0.5%下落。ロンドン市場では旅行会社のTUIが8%下落したことで、旅行・レジャー株も全体で1.4%下落

2022/12/16    金

米国では、Fedが0.5%の利上げに踏み切ったが、さらなる利上げを示唆しNetfliexており、株式市場では11のセクターすべてが下落となった。特に、コミュニケーションサービス、テクノロジーは約4%の大幅な下落。Netfliexは、広告が目標を達成しなかった場合には広告費の一部を返金させていたと報じられ、株価は8.6%下落。Nvidiaはブローカーの評価引き下げにより4.1%の値下がり。欧州では、ECBが4期連続となる0.5%の利上げを行い、さらに利上げを継続することを示唆しており、株式市場はここ半年で最大の値下がりとなった。英国でもイングランド銀行が0.5%の利上げに踏み切り、株式指数のFTSEは0.9%下落。欧州株式では金利感応度の高いテクノロジー株が下落した他、産業株も下落

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