10月第2週の市況

2021/10/4    月

米国市場では景気循環株を中心に値上がり。製薬会社のMerch&Coは口から摂取するコロナワクチンの実験で死亡や入院のリスクを50%抑えたと公表し、株価が8.4%上昇。米国政府では12月上旬までの暫定的な政府支出を可能にする法案に大統領がサインしたがFitchは米国のAAA格付けの維持に警告を出している。消費支出は上昇し、ISM製造業指数も上昇。欧州市場ではサプライチェーンの問題と物価の上昇が懸念材料。AO World Plcは英国でのドライバーが不足していることを公表し株価が24.3%値下がり。製造業指数は上昇しているものの、インフレに対する警戒感も強い。BMWは利益率の引き上げを予想し株価が1.3%上昇

2021/10/5    火

米国市場では財政失出のめどが立たない中、イールドが上昇。その影響で大手テクノロジー株を中心に値下がり。アップル、マイクロソフト、Amazon、alphabetは2%以上値下がり。Facebookはインスタグラムを含めてシステムが停止し5%以上株価値下がり。Merck&Coは新型コロナの飲み薬を開発していることが報じられ株価は2.1%上昇。Teslaは四半期で史上最高の出荷台数となったことを公表し株価が0.8%上昇。欧州市場でもボンドイールドの上昇、中国のEvergradeの問題などが不安材料となり値下がり。売り上げの多くを中国に依存するLVMH、Keringは1.4%、1.3%の値下がり。英国のMorrisonsは米国企業が70億ポンドで買収提案し株価が3.7%下落。ラオバルのTesco,Sainburyは1.5%、3.4%上昇

2021/10/6    水

米国市場では、アップル、マクロソフトなどがリバウンドし市場は大きく回復。Facebookも株価が2.1%リバウンド。ISM非製造業指数は8月からわずかに上昇した。ペプシコは通年の予想を引き上げ0.6%株価上昇。欧州市場でも銀行株を中心に市場全体で1%以上の値上がりとなった。半導体のInfinionは2021年の売り上げと翌年の予想を堅持し株価は4.8%の上昇。ウニクレディは第3四半期のアナリストの予想がそのとおりとなり株価は4.3%上昇。英国ではパン製造のGreggsが通年の利益予想を引き上げ株価が11.1%上昇

2021/10/7    木

米国市場では、政府支出の民主党と共和党の交渉が楽観視されており、株式市場は上昇。民間部門の雇用統計であるADPレポートが56.8万人の就労者増を伝えたことにより、Fedが金融引き締めに動くのではないかとの懸念から多くの時間は市場は下落していたが、最後に上昇に転じた。午後になってイールドが値下がりし、Amazonやマイクロソフトが1%以上値上がりした。アメリカン航空はゴールドマンサックスが評価を下げたために4.3%の値下がり。同じ理由から鉄鋼会社のNucor Corpも2.8%の値下がり。欧州市場では、自動車と小売り、旅行などのセクターで値下がり。原油と天然ガスの価格上昇がインフレ懸念につながっている。英国とオランダでは天然ガスの卸売り価格が史上最高値を更新。ドイツでは危害からの需要が弱く工業受注が下落し株価指数のDAXも1.5%値下がり

2021/10/8    金

米国では懸念になっていた政府支出の問題が一段落し、市場は急上昇。アップルが0.9%、Amazonが1.2%となり、Alphabet、Teslaも1.0%以上の値上がりとなった。新規失業保険申請者数も減少。米国上場のアリババ、Tencentは8%以上値上がり。欧州市場では、石油・ガスの価格が下落し、企業収益の上昇が市場を引き上げた。フランスではHSBCが評価を引き上げたことからHermesが3.1%株価が上昇し、ライバルの、LVMH、Richmont、Keringなども上昇。スイスの化学会社Sikaは今期の利益率の上昇を予想し株価が2.0%上昇

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スカイオーシャン・コアラップ(成長型)

ファンドの特徴

このファンドは、スカイオーシャン・アセットマネジメント株式会社が運用するファンドです。スカイオーシャン・コアラップは、安定性を重視した安定型と安定性と成長性のバランスを重視した成長型の2つのファンドがあります。今回取り上げるのは成長型です。ファンドは、ファンド・オブ・ファンズ方式を採用しており、投資先ファンドはアクティブ運用、パッシブ運用いずれもあります。戦略的なアロケーションは月次レポートに記載されている情報によれば、株式36%債券25.3%オルタナティブ38.7%です。オルタナティブ(REIT、コモディティ、ヘッジファンド)への投資割合が大きくなっているのが特徴でしょう。現在のところ、ファンドはここ4年程資金流出の状態が続いているものと推測できます。

運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、4.63%、7.84%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)よりリスク、リターンがともに低くなっていますTOPIXとの相関も0.13とほぼ無相関の状態になっています。オルタナティブの比率が高いことがTOPIXとの連動性を低くしているものと推測できます。しんきん3資産ファンド(毎月決算型)(しんきんアセットマネジメント)と比較しても、リスク、リターンともに低くなっているので、成長型とありますが、「かなり抑えた成長型」のファンドといえそうです。

※ 2021年9月末時点の情報で記入しています

ポートフォリオ

2021年8月末時点のポートフォリオは、株式35.8%、債券24.9%、オルタナティブ38.2%の投資比率になっています

運用体制

スカイオーシャン・アセットマネジメント株式会社

アクティブ/パッシブ

パッシブ運用・アクティブ運用混合

販売会社

横浜銀行群馬銀行京都銀行きらぼし銀行、東日本銀行、浜銀TT証券、きらぼしライフデザイン証券、ぐんぎん証券

資産残高の推移

ファンドは2015年5月に設定。2015年9月ごろには、資産残高は140億円にまで急激に増加しましたが、それ以降は、2017年の後半から資産残高は減少しています。2021年8月末時点での資産残高は77億円です。

購入時手数料等

購入時手数料:3.3%(上限)【例 1.65% きらぼし銀行(窓口)  浜銀IT証券2.2%】

信託財産留保額

なし

信託報酬

年 1.7391%(実質)

収益分配金

目論見書には、「年1回、毎決算時に委託会社が基準価額水準、市況動向などを勘案して分配金額を決定」とありますが、設定来、収益分配金が支払われた実績はありません
つみたてNISAの投資対象ファンドではありません

このファンドに対するコメント

このファンドの一番の特徴は、オルタナティブ投資をコア投資に含めていることだと思います。伝統的な資産クラスとの連動性が低いことが、オルタナティブ投資の特徴ですが、その特徴がファンド自体の運用にも反映されています

モーニングスター社の格付けでは、「★★」と低い評価になっていますが、“積極運用タイプのバランスファンド”のグループに分類されると、特に、上げ相場の期間は相対的に評価が低くなるのかもしれません。

ファンド・オブ・ファンズを採用しているため、投資先ファンドでも信託報酬が発生します。そして、このファンドでも年率1.386%と低くない信託報酬が発生します。高コスト体質がファンドのマイナス要因です。また、投資ファンドの運用会社が資本関係のある運用会社に偏っていることも気になります。

過去の記事

世界経済インデックスファンド

セゾン資産形成の達人ファンド

マネックス資産設計ファンド<育成型>

JP4資産バランスファンド 成長コース

ピクテ・マルチアセット・アロケーション
・ファンド(クアトロ)

グローバル財産3分法ファンド(毎月決算型)

GW7つの卵

結い2101

アライアンス・バーンスタイン・財産設計 2040

投資のソムリエ

たわらノーロード バランス(8資産均等型)

リスク抑制世界8資産バランスファンド
(しあわせの一歩)

野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信
(通貨選択型)米ドルコース(毎月分配型)

eMAXISバランス(8資産均等型)

のむラップ・ファンド(普通型)

トレンド・アロケーション・オープンの投資戦術と資産運用の推移