投資家への対応ができるのは販売会社のみ

ライフプランニングに役立つ資産運用の考 え方 (リメイク中)の前回の記事はコチラ

投資家への対応ができるのは販売会社のみ

投資信託の販売で投資家への対応ができるのは販売会社のみです。したがって、販売会社の担当者は、説明責任を一手に引き受けていることを自覚したほうがよいでしょう。ファンドについて説明を受けたことを自分で理解して、自分の言葉で説明できるようになりましょう。

運用会社は誰が投資家かわからない

投資信託(ファンド)という金融商品は、オーダーメイドの金融商品ではなく既製品といえます。あらかじめ、ファンドのしくみや運用方針は決められています。だから、ファンドと投資家の相性を合わせようとすると、投資家側がファンドの特徴を理解しておく必要があります。

「運用会社は投資家のことを考えていないのではないか?」という指摘があるかもしれませんが、実は、運用会社は誰が投資家であるのかを知らないというのが本当のところです。

だから、運用会社は、あらかじめ運用するファンドの特徴を公表するのです。ファンドの特徴に合致する投資家のみなさまに投資してほしいという意味です。あらかじめ投資家に見せることを前提に、ファンドの特徴を記載した書面が目論見書なのです。

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エンディングノートの背景にあるもの

①これまでのわたしをまとめるときの注意点

これまでのわたしをまとめることがエンディングノートを書く目的ではありません。 エンディングノートを描く目的は、自分の人生の終わりを考えて、それまでの期間、どのように時間とお金と情熱を使うかを決めることにあります『エンディング=人生のゴール』と考えてしまうと、むなしさだけが残ることになります。

②ライフプランボードの紹介とその考え方

シニア向けのライフプランで難しいことは、ライフプランの内容が、人により異なるということです。平均があてにならない、それはシニアライフの特徴です。ライフプランボードは、そのようなシニアのみなさまが、自分たちでライフプランを考えることができるようにしたツールです。

シニアにとってキャッシュフロー表を作成するのは手段でしかありません。キャッシュフロー表よりもっと大切なものは、ライフプラン表です。でも、ライフプラン表も手段でしかありません。本当に大切なのは、一つ一つのライフイベントです。

しっかりした、ファイナンシャルプランナー(FP)は、きっとライフイベントにまで戻って話を聞いてくれる人です。

③資産の記録~相続の視点

エンディングノートの大切な機能の一つが資産の記録ですが、将来の相続を見据えて、個人向けの貸借対照表が作成できていると安心です。 将来、相続税の計算などでも使えるように情報を整理することを考えます。

エンディングノートには資産明細表を各ページがたくさんありますが、その役割は相続財産を明らかにしておくことです。そして、シニアライフの期間を通じてその資産がどのように増減するのかもまとめておくことが必要です。

エンディングノートに載っている資産の明細は、まとめて資産ポートフォリオとして把握しておくとよいでしょう。

④エンディングの前後に発生するもの

終活で大切なことは、エンディングの前後に発生することを知ることです。残された人がどのようなことをしなけれならいのか、残される側になったときも、残す側になったときも考えておきたいものです。

お金の話だけではありません。お墓の問題を含めた祭祀の問題もあります。残された動産や不動産をどのように処分・活用するのか。

グリーフケアといわれる問題もあります。亡くなった人がいなくなって心に穴が開いたような状態になり、一方で、そこから立ち直ろうとして、心のバランスが悪くなることがあります。広い意味で終活の問題です。

⑤異業種間の協働

シニアの問題を解決する…いい方がおこがましいですね。シニアの問題に寄り添うためには、一人の専門家では十分ではありません。シニアの専門家はたくさんいるのですが、完璧な専門家は存在しません。だから、シニアにとって必要なのは、専門家のネットワークです。

でも、専門家がいくらネットワークを作っても、そのネットワークを訪問する人がいなければ意味がありません。だから、さらに地域のネットワークとつながりを持っておく必要があります

8月第4週の市況

前週の市況はコチラ

2017/8/21    月

市場のトランプ政権に対する不信感は根強く市場は低迷。個別銘柄ではナイキや農業機器メーカーのDeere’sが業績不振で株価低迷。欧州市場ではバルセロナのテロの影響で、ライアンエアー、ブリティッシュエアウェイズの親会社のIAGなどトラベル関連が値を下げた

2017/8/22    火

米国では薄商いとなりSP500はかろうじて前日を上回った。市場ではカンザスシティFedが開催する中央銀行会議でのイエレン議長とドラギ理事の発言に注目が集まる。米ドルは安く日本円が上昇。リスクオフ資産への移行は、欧州の銀行株にとってマイナス。欧州市場ではフィアット・クライスラー、デンマークのMaerskなどが値を上げたが、銀行株が軟化して値下がり。

2017/8/23    水

米国ではトランプ政権が減税などの課題に取り組むとの期待感から主要な株式指数は軒並み大幅に上昇。米ドルも上昇し、米国の在庫が減少すると予想される原油もっ価格上昇。欧州では資源価格が堅調で資源関連株を中心に上昇

2017/8/24    木

米国ではトランプ政権が連邦政府を閉鎖するとの脅しをかけたことで、フィッチは米国の格付け見直しに言及。株式市場は軟化し、リスク避難先の国債、日本円、金の価格が上昇。欧州では、広告世界最大手のWPPが売り上げ見通しの下方修正から大幅に下落。Publicisなどの競合他社も値を下げ市場全体も軟化

2017/8/25    金

米国ではハリケーンがテキサスを直撃し原油価格が下落。また、国債の発行枠をめぐる政治的な論争が株式と国債の値を下げる。イールドは上昇したため米ドルは上昇。市場では金曜日のジャクソンホールでのイエレンFRB議長とドラギECB総裁のスピーチに注目が集まる。欧州市場では、景気循環株を中心に市場は上昇

エンディングではないノート②

前半部分はコチラをご覧ください

さて、エンディングではないエンディングノートはもう一つ考えられる。それは、現役世代にとってのエンディングノートである。このノートの最後は、エンディングではなく、リタイアであろう。だから、「リタイアノート」というべきなのかもしれない。このリタイアノートは、社会人になってからリタイアするまでのことが書き込むことができればよい。

エンディングノートが爆発的に支持された理由は、シニアにとって気になることがそこにたくさん詰まっていたからである。内容は自分たちで埋めてくださいというものノートなので、そこにかいてあることは道標だけなのであるが、そのノートを手にすると、指示された内容をすぐにでも書くことができる自分がいるように錯覚するのである。

そう考えると、リタイアノートの内容も自ずと決まってくる。結婚、子育て(教育)、住宅購入といった、よくあるライフイベントを並べておけばエンディングノートよりも簡単に作ることができるだろう。こんな簡単なノートどこにでもありそうであるが、案外、「ない」のである。

節約の話には時間軸がないのでノートにならない。FPが作成するキャッシュフロー(CF)表には時間軸はあるが、数字の情報だけである。時間軸を持った、ことばになった希望や予想の集まりとしてのノートがあればきっと役に立つと思うのであるがいかがであろう。

ところで、ここでは指し示す名称がなかったので、便宜的に「リタイアノート」という名称を使ったが、もう少し気の利いた名前がよいのかもしれない。私が所属しているシニアコンシェルジュ協会のエンディングノートは、「シニアライフ・ノート」という名称にしている。これを参考にするのであれば、「ライフプラン・ノート」とでも名付けるのが適当である。そして、このノートができあがると私はこんな説明をするだろう。『このノートは、現役世代のみなさまがライフプランを考えるノートなのです』。

 

エンディングノートを使って考える、終活分野におけるFPの役割

エンディングではないノート①

エンディングノートの必要性について話すときの私の説明はこうである。『現役世代はわかりやすいのです。結婚して、こどもができて、教育の問題があり、家を買って、しばらくすると、保険を見直し、老後に備える。多くの人は似たような道をたどることになります。でも、シニアになると様子が変わります。築いた財産も異なりますし、就労や健康の状況も異なります。資産運用の状況も違うでしょう。シニアになると、平均的なライフプランと自分のライフプランのかい離は大きくなる一方です。だから自分のライフプランを整理する道具が必要なのです。これがエンディングノートです。エンディングノートとは、エンディングのためのノートではなく、エンディングに辿りつくまでの期間のことを考えるノート、つまり、シニアのためのライフプランを考えるノートなのです』。

ところで、「エンディングノート」という名前の評判はよろしくない。シニアのみなさまからも、『どうして葬儀のためのノートを用意しないといけないの』という苦情を聞かされることがある。でも、エンディングのためではなく、エンディングまでの生きるためのノートというと、少し表情をやわらげてもらえる。

保険会社にとって、エンディングノートはよい営業ツールになると思うのだが、積極的に活用している例をあまり聞かない。エンディング(終活)のことをあまり知らないので、エンディングとの対比でシニアライフのことを話すことに慣れていないのかもしれない。相続のことを話さなければという意識が強すぎて、相続の話ばかりになってしまっているのかもしれない。クロージングまでに時間がかかりすぎるので、使うことを回避しているのかもしれない

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この記事は、インシュアランス生保版に掲載されたものを、許可を受けて転載しています。