10月第4週の市況

2016/10/24    月

中央銀行のスタンスの差から米ドルは7か月来の高値を付け、マイクロソフトは業績が予想を上回り史上最高値を更新、AT&Tがタイムワーナーの買収に動いてタイムワーナー株が上昇。ただし、GEなどの行政期が悪化し、市場全体としては横ばい。欧州ではSAPが好業績から値を上げ、銀行株もリバウンドして市場全体も値上がり

2016/10/25    火

米国ではM&A関連でB/EエアロスペースやAT&Tの価格が動いたが、市場全体を動かす要因はなかった。イラクがOPECの減産体制からの離脱の意思を見せ原油価格は下落、MarkitのPMI指数が予想以上に良かったためイールド上昇債券下落。欧州では、製薬関連が軟化したが、JPモルガンのストラテジストが金利上昇期に入り買いと評価した銀行株が上昇。特に政局安定の兆しがあるスペインの銀行が強い

2016/10/26    水

米国ではカンファレンスボード指数が予想外に悪く、3Mやキャタピラーは業績予想を下方修正し軟化。アップルはiPhoneの収益性の低下から時間外取引で下落。イングランド銀行カーニー総裁が年内の利上げを否定。欧州ではドイツでIfo指数が改善して市場堅調だが、その他の市場は軟調

2016/10/27    木

アップルが2.3%の下落となり、インテル、3Mなども軟化し株式市場は下落。Fedの利上げ予想から債券も下落し、銀行株は上昇。欧州ではバイエルやフランスの建築会社ヴァンシが業績悪化で値を下げ、アントファガスタは来年の銅の生産予想の下方修正で値を下げた

2016/10/28    金

欧米市場ともに方向性のない市場となった。米国市場では消費耐久財株が値下がりし、不動産関連など金利感応株も値下がりしたが、製薬株が堅調。市場終了後の取引ではアルファベットが値を上げたがAmazonは大幅安。欧州市場では、製薬株と銀行株がけん引して市場は上昇

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ライフプランに基づく資産運用

ライフプランと資産運用

ライフプランは人の人生を対象にしたものです。特に、サラリーマンの場合、「現役世代⇒退職(リタイア)⇒シニアライフ」という図式が鮮明になります。資産を上手に貯めて、殖やして、そして、使うというのがライフプランの考え方です。この中で、「殖やす」機能を担当するのが資産運用です。

したがって、資産運用はライフプランという大きな枠組みの中で考える必要があるのです。その結果、まったく制約のない資産運用と、ライフプランに基づく資産運用は少し違うものになるでしょう。

ライフプランに基づく資産運用の原則

ライフプランに基づく資産運用の原則は、図1に示すようなものです。直角三角形が背中合わせで並んだようになっています。現役世代は積立期間、シニア世代は取り崩し期間です。この三角形の部分は個別に計算することができます。個別に計算してみると…三角形の高さはきっと一致しません。

どれだけ積み立てることができるかという左側の三角形は、どれだけのお金が必要になるのかという右側の三角形より小さくなることが通常です。そこで初めて、資産運用の大切さが理解できます。資産運用がうまくいくと、左側の三角形の傾きが急になり、その結果積み立てられる金額が大きくなります。右側の三角形では、資産運用の結果、毎年の赤字幅が小さくなるので、傾きが緩やかになり、最終的には三角形の高さが低くなります。

そうして、左右の三角形の高さを調整して資産運用の計画立案が始まります。

図1 ライフプランに基づく資産運用の考え方

退職金の取り扱い

図2は退職金がある場合の取り扱いを表しています。退職金があるときは、退職金のうち生活費に充当できる部分をあらかじめ差し引いて、左側の三角形を考えるようにします。毎月の積立額が低くなります。

図2 退職金の取り扱い

積立期間に制約がある場合

積立期間に制約がある(リタイアまでの期間が短い)場合の考え方は図3のとおりになります。現在保有している金融資産もあわせて資産運用すると考えると、毎月の積立金額を低く抑えることができます。

図3 積立期間に制約がある場合

ライフプランに基づく資産運用のプロセス

ライフプランに基づく資産運用のプロセスは以下のようにまとめることができます。ここで、4.と8.はライフプラン分析の結果を用いることとなります。

1.現在保有している資産を明らかにする

2.退職金の金額を予想する

3.積立期間(リタイア時期-現在)を確認する

4.毎月の積立額を決める

5.期待運用利回り(積立期間)を決める

6.積立金額を予想する

7.取崩期間(リタイア時期-死亡時期)を予想する

8.毎月の取崩額を予想する

9.期待運用利回り(取崩期間)を決める

10.目標積立額を調整する

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