7月第3週の市況

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2017/7/17 月

欧州では米銀の決算報告を前に静かな市場となった。資源価格が安定している鉱業株が安定しており、また、トランプ大統領が対策を講じるといっている中国の鉄鋼問題が製鉄銘柄に寄与して価格上昇。米国では消費者物価指数が横ばいとなり個人消費も弱く、利上げ観測が遠のいたとして株式債券ともに上昇。米国の大手行は軒並み好決算となる

2017/7/18 火

中国のGDP成長率が予想以上であったことから欧米市場で鉄鉱石、亜鉛、銅などの金属価格が上昇。米国市場ではDOW、SP500ともに史上最高値を更新した直後で、幾分値を下げた。木曜日に理事会を開催するECBは2019年まで利上げはなく、資産購入プログラムも継続するとみられている。欧州市場でも薄商いで目立った動きはなく市場は幾分低下

2017/7/19 水

米国ではトランプ政権が景気浮揚策につまずき米ドルが11か月来の安値。株価は上昇し、SP500,NASDAQで史上最高値を更新。欧州市場ではエリクソンが予想以下の業績を公表し株価低迷、Nokiaも安い。各国の中央銀行の金利引き締め策が思ったほどでもなく、金融株では利益確定の動きから株価値下がり

2017/7/20 木

ECBが木曜日の会合を前に理事がフランクフルトに集められユーロは値を下げた。ECBと日銀の政策会合で緩和策が今後どのようになるのか注目が集まっている。米国市場ではエネルギー・素材関連が上昇しSP500、NASDAQは史上最高値を2日連続で更新。欧州では、ASMLなどの半導体関連が好調な決算となり市場をけん引

2017/7/21 金

米国では米ドルが下落しNASDAQは3日連続での史上最高値を更新。ECBのドラギ総裁は秋に債券購入プログラムの調整を示唆し、市場ではユーロが上昇。そのため、航空・防衛、自動車といった輸出関連銘柄に負の影響。銀行はノルウェーのNordeaやドイチェバンクの決算が不調で株価下落

7月第2週の市況

先週の市況は

2017/7/10 月

米国では、就労人口が予想以上に上昇したが、賃金は下落した。そのため、米ドルは横ばい。ただし、イールドは上昇し、テクノロジー関連株は上昇。株式はリバウンド。原油価格は45ドルを割る水準に低下。欧州では株式は持ち直したものの下落。米国での生産が上昇した原油価格の下落がTotalやRDSの株価を下げた。一方、E.ON、RWEなどの公益株はブローカー評価が上がり上昇

2017/7/11 火

米国株式は薄商いとなったが、テクノロジー株がリバウンドして市場をけん引して上昇。リビアやナイジェリアで生産上限が議論されている原油価格も上昇。米ドルも上昇した。欧州市場では、金融株と資源株がけん引する形で市場が上昇。英の建築サービスのCarillionは利益に懸念が持たれており、CEOも辞任し、配当が中止され、ヘッジファンドに空売りされ大きく値を下げることになった

2017/7/12 水

米国ではトランプ大統領の選挙におけるロシアの関与問題が市場にマイナスに影響したがテクノロージー株を中心に値上がり。NASDAQは上昇。SP500は幾分下げる。欧州では、自動車、資源関連株が堅調であったが、消費、不動産関連が値を下げ市場全体でも値を下げる。ペンギンランダムハウスの株式を売却したピアソンは5%をこえる下げとなった

2017/7/13 木

米国ではイエレン議長が議会の証言で金利引き締めに急がないことを表明し米国市場では株高、債券高。ダウは史上最高値を更新。テクノロジー株と不動産株が市場をけん引。米ドルは下落。カナダは金利引き上げによりカナダドルが上昇し、ブラジルは前大統領がマネーロンダリングでの有罪が確定しレアルが上昇。欧州でもイエレン議長のコメントを好感し、エネルギー・資源関連を中心に値上がり。バーバリー、LVHMなどの高級品も強い

2017/7/14 金

米国市場では金曜日にJPモルガン、シティなどの大手銀行の決算を控え金融株がけん引して市場は上昇。ダウは史上最高値を更新し、SP500は史上最高値付近まで上昇したが、小型株はついて行けずRussell2000は横ばい。欧州では、昨日のイエレン議長の証言の影響が残り金利感応株である不動産株が堅調なほか、Casino,Tullow Oilなどの個別銘柄が上昇して市場は上昇