12月第1週の市況

2020/11/30    月

米国では、コロナウィルスの入院者は8.9万人に達し、年末の商戦が始まり、対面での販売は制約を受けるがe-commerceが好調であり、フィラデルフィア半導体指数は1.2%上昇。NASDAQは市場最高値を更新。ダウも30000の水準を超えたまま。ウォルト・ディズニーは解雇の人数を3.2万人に引き上げ株価は1.3%下落。Teslaはサスペンションの問題で当局の調査が入ったが、株価は続伸し2.0%の上昇。欧州市場は4日連続の上げ相場となった。スペインのBBVAとSababellは合併の話を打ち切り、BBVAは4.2%の株価上昇。Sababellは13%の株価下落となった。Brexitの後、貿易協定が結ばれない見通しの英国では中小型株が軟調

2020/12/1    火

米国では投資家に利益確定の動きが広がり市場は下落。原油価格が下落したことからエネルギー関連株が最も下落した。HIS Markitは、S&P Globalが440憶ドルで買収することを表明し株価上昇。保健福祉長官は、PfizerとModernaが暫定申請しているコロナウィルスワクチンはクリスマス前に認可される見通しとコメント。Kohl’s,Macy’sなどの小売り大手も下落。欧州市場ではBrexitにかかる貿易協定に注目して市場は下落。Total,BP,RDSなどの石油メジャーは5%前後の下落となり、英国のFTSEは1.6%の下落。オランダの銀行ABN Amuroは2024年までに3200人を解雇すると公表し株価は8.9%下落した。ドイツの半導体ウェハー製造Siltronicは台湾のGlobal Wafersが37.5憶ドルで買収提案をしたため、Siltronicは株価は7.6%上昇

2020/12/2    水

米国ではコロナウィルスワクチンの期待感からNASDAQとSP500は史上最高値を更新。中国の製造業データがここ10年で最も大きく上昇したことも寄与。ファイザーは約3%株価上昇。BioNtechはEU当局から承認を得られる見通しを示し、Modernaも申請を行う。ISM製造業指数は10月から下落したが、ムニューシン財務長官とイエレン前FRB議長は中小企業の支援が必要との認識で一致。欧州市場では、独仏の生産データは芳しくなかったが英国では改善。株式指数も1.9%の上昇となった。中国の製造業データが好調であったことから銅や鉄鋼石の価格が上昇し、素材関連の株価が上昇。CEOが4月に退任することとなったUnit Creditは8%の株価下落

2020/12/3    木

英国でファイザーとBioNtechが開発したワクチンが来週から使用される見通しとなった。ファイザー株は3.5%の上昇。BioNtechは米国で6%、ドイツで7.5%の上昇。米国市場では、SP500は史上最高値を更新したが、NASDAQは値下がり。金融やエネルギーといったセクターが値を上げたが、生活必需品関連株は値下がり。ワクチンの供給開始のほか、バイデン次期大統領が大型の景気テコ入れ策を講じるとの見方が市場のモメンタム。ただし、FRBが公表したベージュブックではほぼすべての地区で経済成長がないと報告されている。欧州市場では、ドイツで10月の小売りが予想外に上昇したが、市場は軟化。市場全体も値を下げたが、コロナウィルスワクチンが承認された英国では、FTSEがわずかに上昇

2020/12/4    金

米国市場では、NASDAQとDOWは値を上げたがSP500は値下がり。ファイザーはサプライチェーンの問題でワクチンの出荷目標を引き下げ。ボーイングはライアンエアーが7373MAXを追加で75機注文したことから株価上昇。Teslaはゴールドマンサックスが買い推奨に格上げしたので株価上昇。ISMサービス指数は過去6ヵ月で最低の水準になった。欧州市場では、Rio Tinto、Glencore、Anglo Americanなどの素材関連などが値上がりし、英国のFTSEは上昇。ドイツのDAX、フランスのCAC40は値下がりし、市場全体としては横ばい。ユーロ圏のビジネス指数もここ11か月で最低の水準になった

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11月第4週の市況

2020/11/23    月

米国では、スティホーム関連株のzoomやNetfliexが値を上げたが、全体としては下落。ムニューシン財務長官が、FEDに貸し出しプログラムの年をまたいだ延長を認めず、4550憶ドルの資金を再配分するために議会に戻すように発言。FDAに新薬の緊急申請を行ったファイザーは1.4%値を上げ、WHOにレムデシビルの使用を推奨されなかったGilead Scienceは0.9%の値下がり。欧州市場では、商品関連の株式が値を上げて市場は上昇。ガス・石油関連は1.5%値を上げ、Glencore, Rio Tioto,BHPなどは1.2%~2.4%の値上がり。英国では10月の個人販売が堅調であった。イタリアでは、Banca EMIIとBanco BPMの合併の話で、両株ともに4%前後値上がり

2020/11/24    火

米国市場では方向性のない市場となったが最終的に市場は値を上げた。コロナウィルスワクチンの開発成功から景気が回復すると見込んでエネルギー、産業株が上昇。月次のビジネス活動はここ5年で最大の上昇となった。ただし、アップルやNetfliexなどは下落。Teslaは株価上昇にいより時価総額が5000億ドルを超えた。アストラゼネカがワクチンについて90%程度有効であったことを公表。欧州市場では市場は下落。アストラゼネカ株はワクチンの有効性がファイザーやModernaに及ぼなかったことから、株価は3.8%下落。英国では、ウェルズ、スコットランド、北アイルランドなどと共同でクリスマスにかけて規制緩和する方針を公表し、国内株を中心に値を上げた。フランスのクレディ・アグリコルはイタリアの銀行に買収提案をし、株価4.1%上昇

2020/11/25    水 

米国市場では、コロナウィルスが年内に初期配布で6400万個投入される見通しになり、バイデン政権への期待感から、ダウは史上初めて30,000を超えた。Teslaは引き続き6.43%の上昇となり、ボーイングはEU当局が737MAXの飛行の仮承認を出したことで株価は3.29%上昇。欧州市場でもほぼ9か月来の高値となった。フランスでロックダウン緩和の動きがあることが追い風。また、ドイツでは株式指数のDAXの構成銘柄が30銘柄から40銘柄に拡大されることになり、同指数は1.3%の上昇。第3四半期のGDP成長が8.5%になったことも寄与。フランスでも株式指数のCAC40は1.2%の上昇

2020/11/26    木

米国市場では2週連続で失業保険申請者数が増加し、ロックダウンの影響で労働市場の回復が遅れていることが明確になり、景気循環株や小型株を中心に値下がり。ダウとSP500は値を下げるが、NASDAQは値上がり。銀行株は0.7%下落。Teslaは9500台のリコールを公表したにもかかわらず株価は3.4%上昇。欧州市場は、市場は幾分低下。ドイツと英国でクリスマスでの人の集まりを緩和する方向になり、フランスではマクロン大統領がコロナウィルス新薬の認可が取れ次第使用することをコメント。EUは英国のEU離脱後貿易協定を結ばないことを公表し、英国では国内株を中心に値下がり。Vergin Mony UKは不良債権の引当金の積み増しで利益が減少し5.5%の値下がり。英国の水会社のUnited Utilitiesは中間配当を引き上げ4.3%株価上昇

2020/11/27    金

米国市場は感謝祭で休場。欧州市場では、薄商いの中、市場はおおむね横ばい。ワクチンへの期待感は残るが、ドイツではメルケル首相が少なくとも12月20日までは規制を強化するとみられているとがマイナス要因。英国では財務相が今年の経済成長見通しについて11.3%のマイナスになる見通しを示したこともマイナス要因

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