ファイナンシャルプランナーが考える ワンルームマンション投資【3】

利回り(IRR)という尺度を使って、ワンルームマンション投資の収益性をチェックしてきました。前回分はこちらを参照

これまでは、全額現金で購入するという想定でしたが、600万円について不動産ローンを使用することを考えてみたいと思います。自宅を購入するよりローン金利は高くなります

金利負担は収益を圧迫し、投資利回りは低下します。もし、金利負担を減らすのであれば、変動金利ローンを選択することも考えられます。しかし、変動金利ローンは、金利の変動リスクを追加します。うまくいけば利回りが上がり、うまくいかなければ利回りが下がるというのが変動金利ローンです。

ワンルームマンション投資は、実際の数値を使ってしっかり分析したうえで、投資の決断をしたいものですね。

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Breixt(英国のEU離脱)に対する投信会社の臨時レポート

ファイナンシャルプランナーの杉山です。近代セールス社のファイナンシャル・アドバイザー誌の連載で、Breixtに対する投信会社の臨時レポートについて書かせていただきました。

6月27日時点で各社が公表しているレポートをチェックしたものです。

結果だけお話ししておくと、一番参考になった臨時レポートは、シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社のレポートでした。

株式チームのヘッドが書いているという体裁もよかったですし、アクティブ運用マネージャーとしての洞察もうかがえるよいレポートでした。

今回のような市場に大きなインパクトを与えるイベントが発生したとき、パッシブ運用のマネージャーのレポートを読んでも役に立ちません

なぜなら、市場に身をまかせているのがパッシブ運用のやり方であるからです。市場で起こった出来事については情報を流してくれますが、これから先どうしようと考えるのであれば、その答えはアクティブ運用のマネージャーが持っています

もっとも、アクティブ運用のマネージャーは手の内を全部見せてしまうと、まずい場合もありますから完全に開示しているわけではないでしょう。

ところで、2番目によかったと思ったのは、野村アセットマネジメントのレポートでした。

こちらは、ものすごい解説が載っていたわけではないのですが、簡潔にまとめられていて、販売員が手にして説明できる内容のものでした。

くわしくは、10日前後に発売になる、ファイナンシャル・アドバイザー(NO.213 2016年8月号)をご覧ください