7月第1週の市況

2023/7/3    月

米国市場では、5月の個人消費支出(PCE)が4月より低下し、インフレ懸念が後退。アップルが3兆ドルを超える時価を達成し、主要3指数はいずれも上昇。NASDAQの上半期の上昇はここ40年で最大のものになった。Microsoft、Nvidia、Amazon、Metaは株価が1.6-3.6%の上昇。セクター別ではすべてのセクターで値上がりしたが、テクノロジーが最も値を上げ、値上がり幅が最も小さかったのが不動産であった。欧州市場では、株価は上昇したが、中国の工業活動が予想より低調でさらなる景気刺激策が期待され、株価指数の上昇は限定的。銀行セクターの指数は第2四半期に6.6%上昇し、銀行株のウェイトが高いイタリアの株価指数FTSE MIBは2008年以降で最高の水準にまで値上がりしている。セクター別では中国のさらなる景気刺激を期待して商品価格が上がったことから、鉱業やエネルギーが値上がりした

2023/7/4    火

米国市場では祝日で短縮した市場の中、株式市場は上昇。Teslaは第2四半期過去最高の出荷を記録したと公表し株価は6.9%上昇。Fedのストレスチェックが済んだ大手銀行は配当を引き上げ、ウェルズ・ファーゴは1.7%、シティグループは1.5%の株高。銀行株全体でも1.5%の上昇。一方で、ヘルスケアやテクノロジーといったセクターは値下がり。イールドカーブは大きく逆イールドになっている。欧州市場では、中国の景気刺激策が期待される中鉱業株が値を上げたが、アストラゼネカが肺がん製薬が予想していた効能を得られない見通しが明らかになり株価は8%下落。そのためヘルスケア株全体も値下がりし、市場全体も値下がり

2023/7/5    水

米国市場は休場。欧州市場では、薄商いの中、市場は横ばい。オーストラリアの中央銀行は金利を据え置いたが、将来の利上げについての可能性を強調した。中国の需要が不安なことから商品価格が下落し、鉱業株は下落。不動産やヘルスケアは前日の急落からリバウンド。ライアンエアーの月間乗客数が上昇したことから旅行・レジャー関連は値上がり。英国のスーパーマーケットSainsuburyは競争の激化から四半期販売が低迷し株価が1.8%下落

2023/7/6    木

米国ではFedが議事録を公開し、将来の金利を引き上げを精査するために6月は利上げをしなかったことが公開され、金曜日に公表される労働統計を様子見する展開で、株式市場は主要3指数がいずれも下落。セクター別では素材が2.5%の下落と最も値を下げた。米国では、製造品の受注の伸びが予想以下となり、中国では6月のサービス活動がここ6か月で最低になったとのレポートも出された。中国がいくつかの金属について政府が輸出を管理すると公表し、半導体関連には負の影響。フィラデルフィア半導体指数は2.2%の下落。MetaはTwitterの競合となるThreadsを立ち上げる予定で、株価は2.9%上昇。欧州市場では中国のサービス活動の上昇が低調だったこと、ユーロ圏のビジネス活動指数が低調であったことから株式市場は軟化。中国関連の鉱業株やLVMHなどの高級品株が値を下げた。イタリアの経済相が同国の保険会社Eurovitaの危機のような状況を再発しないためのルール作りが必要と主張し、保険株は1.9%の下落

2023/7/7    金

米国ではADPレポートが予想以上の堅調なデータとなり、再利上げへの懸念からダウは大きく値を下げた。SP500、NASDAQも値下がり。エクソンモービルは、天然ガスの価格の値下がりや石油精製マージンの低下などで株価が3.7%下落。セクター別ではエネルギーが2%以上値を下げ、一般消費財も2%近く値下がり。マイクロソフトやアップルが値を上げたために値下がりを一部食い止める形になった。イールドは10年物が4%を超え、2年物は5%近くになっており16年来の高水準となった

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野村世界6資産分散投信(成長コース)

ファンドの特徴

このファンド(成長コース)は、野村アセットマネジメント株式会社が運用するファンドです。野村世界6資産分散投信には安定コース、分配コース、成長コース、配分変更コースと4種類のファンドがあります。ここで取り上げるファンドは成長コースです。ファンドは、ファミリーファンド方式を採用しており、野村アセットマネジメントが運用する子ファンドに投資する仕組みです。
このファンドの特徴は、国内外の株式・債券・REIT(不動産投資信託)に分散することです。ファンドには基本配分比率が決まっています。そして、そのベンチマークは、各資産クラスごとのベンチマークを基本配分割合で按分した指数です。ベンチマークに連動する投資成果を目指して運用すると記載がありますから、基本配分割合を維持しているものと考えられます。

運用パフォーマンスについては、過去5年間のデータからリターンとリスクを推定すると、それぞれ、8.52%、12.83%(いずれも年換算)となっています。東証株価指数(TOPIX)と比較するとリスクは低く、リターンは大きく上回っています。TOPIXとの相関は0.9と高い相関になっています。野村世界6資産分散投信(分配コース)とシャープレシオ、ソルティノレシオを比較すると、いずれもこのファンドが下回っています。


2023年5月末時点で入手可能な情報に基づいて記入しています

ポートフォリオ

基本ポートフォリオは、国内株式・外国株式、各35%、国内債券・外国債券、各10%、国内REIT、外国REIT各5%になっています

運用体制

野村アセットマネジメント

アクティブ/パッシブ

パッシブ運用

販売会社

ゆうちょ銀行

資産残高の推移

ファンドは2005年10月に設定。設定以後、2007年11月には純資産残高が700億円弱まで右肩上がりで増加。その後、減少に転じた後横ばいであったが、2020年3月ごろから再度上昇し、2023年5月末には約668億円の純資産残高になっています

購入時手数料等

店頭1.65%  ゆうちょダイレクト なし

信託財産留保額

なし

信託報酬

年率0.836%

収益分配金

設定来、収益分配金の支払い累計額は3,650円、直近では、奇数月に30円ずつ収益分配金が支払われています。(いずれも1万口当たり)

このファンドに対するコメント

このファンドは、ゆうちょ銀行が初めて投資信託を取り扱うようになったときのファンドの一つです。そして、現在でも、ゆうちょ銀行の専用ファンドになっています。重要情報シートを見ると、つみたてNISAの対象にはなっていませんが、過去6か月のゆうちょ銀行での販売金額のランキングは5位とかなり販売実績の良いファンドであることがわかります。また、想定する投資家は、「中長期的な資産の成長を積極的に目指したい方で、同種の商品に対する知識や投資経験があり、もしくは説明を受け商品性をご理解いただける投資家」と想定されています。

もう少し簡単に説明すると、『日本株式全体に投資することを厭わない投資家であれば、このファンドは日本株式全体に投資すると同じくらいのリスクで、より高いリターンを得る可能性があります』と表現できるのではないでしょうか

HSBC ワールド・セレクション (安定成長コース)

三井住友・アジア・オセアニア好配当株式オープン(椰子の実)

のむラップ・ファンド(やや積極型)

ダイワファンドラップ ヘッジファンドセレクト

ひふみプラス

グローバル・バリュー・オープン

JP4資産均等バランス

のむラップ・ファンド(普通型)

トレンド・アロケーション・オープン

楽天資産形成ファンド

東京海上・円資産バランスファンド(毎月決算型)

ブラックロック・インデックス投資戦略ファンド

のむラップ・ファンド(積極型)

LOSA長期保有型国際分散インデックスファンド

ファイン・ブレンド(毎月分配型)

シュローダーYENターゲット(1年決算型)

野村世界6資産分散投信(成長コース)

BNYメロン・リアル・リターン・ファンド Bコース(為替ヘッジなし)

DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)

eMAXIS 最適化バランス(マイ ストライカー)

スカイオーシャン・コアラップ(成長型)

世界経済インデックスファンド

セゾン資産形成の達人ファンド

マネックス資産設計ファンド<育成型>

JP4資産バランスファンド 成長コース

ピクテ・マルチアセット・アロケーション
・ファンド(クアトロ)

グローバル財産3分法ファンド(毎月決算型)

GW7つの卵

結い2101

アライアンス・バーンスタイン・財産設計 2040

投資のソムリエ

たわらノーロード バランス(8資産均等型)

リスク抑制世界8資産バランスファンド
(しあわせの一歩)

野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信
(通貨選択型)米ドルコース(毎月分配型)

eMAXISバランス(8資産均等型)

のむラップ・ファンド(普通型)

トレンド・アロケーション・オープンの投資戦術と資産運用の推移