12月第4週の市況

2023/12/18    月

米国市場でSP500、ダウは横ばい。NASDAQは上昇。S&P Globalは12月のビジネス活動指数が11月に比べて上昇したことを公表。2年物イールドは上昇したが、10年物イールドは下落。個別企業では、コストコは安い商品を求める需要が増加し第1四半期の業績が予想を超えたことから4.5%株価上昇。Lennar Corporationは第4四半期の決算は予想以上に良かったが、将来の金利動向の不透明感から株価は3%以上下落。プライベートエクイティなどが買収に関心を示していると報じられたDocuSignは株価が12%以上上昇。欧州市場では株式はわずかに上昇。ドイツ株式は横ばいであったが、フランス株式は上昇。セクター別では金利感応度の高い不動産が最も値を上げた

2023/12/19    火

米国市場では、主要3指数がいずれも上昇。来年に向けての金利の引き下げを予測する中、SP500は2017年以来となる7週連続で上昇。セクター別ではコミュニケーションサービスが上昇し、不動産が最も下落。紅海での船舶攻撃により原油価格が上昇し、エネルギー株も上昇。日本製鋼が149億ドルでUSスチールを買収することが報じられ、USスチールは27.2%の上昇。中国がiPhoneをはじめ外国製の製品に規制をかけ、アップルは0.7%下落。欧州市場ではECB幹部から、早期の金利引き下げは時期尚早とのコメントが出たこと、ドイツ政府が電気自動車購入の補助プログラムの終了の決定をしたことからメルセデスベンツ、BMWなどの自動車株が下落したことを背景に、株式指数は下落。紅海での武装勢力の攻撃により原油価格が3%上昇し、エネルギー株は1.1%上昇

2023/12/20    水

米国市場では主要指数はいずれも上昇し、SP500は2022年1月につけた史上最高値に近づきつつり、ダウも新たな史上最高値をうかがう勢い。11月の新規戸建て建築は1年半ぶりの高値水準になり、SP1500の建築指数やフィラデルフィア半導体指数は、それぞれ、1.9%と1.4%の上昇となった。ルフトハンザから787-MAXの40機の受注を受けたボーイングは0.9%上昇。Amgenはブローカーの評価引き上げで1.1%の株高。欧州市場でも、欧米での金利の引き下げへの期待感から株式市場は上昇。セクター別では、旅行・レジャー、鉱業や金融などが上昇。UBSはアクティベストが株式を購入したことが判明し、株価が3.4%上昇。ドイツの化学会社Covestroはアブダビ石油が買収提案価格を引き上げ、Covestroの株価は1.4%上昇

2023/12/21    木

米国市場では市場は横ばい。FeDexは四半期の業績が予想以下となり年間の売上予想を下方修正し10%以上株価が下落。同業のUPSも0.9%の軟化。Alphabetは、Googleの広告部門のリストラ計画を公表し株価上昇。コンサルティング会社のAonは、保険ブローカーのNFPを134億ドルで買収すると公表し株価は5.9%下落。欧州市場では、英国のインフレがここ2年間で最低になったことを好感し、英国のFTSEは1.0%上昇。欧州市場も上昇。ドイツのDAX、フランスのCAC40も史上最高値付近まで値を上げた。製薬会社のArgenxは皮膚コントロールの薬の試験が失敗したことから株価が25.6%と大きく下落。スペイン政府がTelefonicaの株式を10%を上限に購入することを公表し、Telefonica株は3.2%値を上げる

2023/12/22    金

米国ではGDPの2次推計が年率4.9%増と、1次推計の5.2%から下落したことや、Micron Technologyが予想を超える四半期収益の予想を公表し株価は7.9%上昇したことを踏まえ主要3指数がすべて上昇。フィラデルフィア半導体指数も2.0%の上昇。また米国政府が中国からの電気自動車にかける関税を引き上げることが報じられたことから、TeslaやLucid Group、Rivian Automotiveなど電気自動車各社の株価は2%以上上昇。欧州市場では、株式市場は下落。自動車・自動車部品、不動産セクターが最も下落した。ドイツでは小売業者のセンチメント指数が下落し、株式市場も下落
 

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