12月第4週の市況

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2017/12/18    月

米国では共和党が企業減税法案の最終案を提出。可決の見込みが立ったことから、主要3株式指数はいずれも史上最高値を更新。小型株中心のRussell2000も大きく上昇。米ドルも上昇。ECBが依然インフレ率の上昇に懐疑的でユーロは軟化。英国ではBrexitの難交渉が予想されることからイールド低下で英ポンドは値下がり。欧州株式市場ではH&Mやフェラガモといった小売り関連が軟調。イタリアの銀行も引き続き軟化が続いている

2017/12/19    火

米国でトランプ政権が進める減税法案が週末にも可決する見通しが立ったことから欧米市場で株価上昇。SP500とNASDAQはともに史上最高値を更新し、NASDAQは日中7000を超える場面もあった。銅と金の価格は上昇したが、米ドルと原油の価格は下落。セクター別では素材が上昇し、公益が下落。欧州では、フランスのThalesが半導体メーカーのGemaltoを買収しともに大きく株価上昇。ドイツではメルケル首相のキリスト民主党が連合政権の話を前進させ株価上昇

2017/12/20    水

減税法案は水曜日に再審査されることになり国債と株式はともに値下がり。ECB理事が債券購入プログラムの縮小前に金利を引き上げるとコメントし、どいうつぃ上ではイールドが上昇し、国際価格は下落。アップルの供給元であるDialog Semiconductor大口株主が買い増しを行い株価上昇。同業他社のAMSもあわせてともに8%以上の値上がり

2017/12/21    木

米国で減税法案が可決したことからユーロ高になりドル安。米国ではイールドが上昇し、消費関連や不動産関連が下落した。原油や金属の値段が上昇しエネルギー関連は上昇。SP500はほぼ横ばい。欧州ではユーロ高の影響を受けて輸出中心のドイツ市場が大きく値下がり。ウニクレディト、サンタンデール、BNPパリバなどが値を下げ、アライドアイリッシュバンクは、住宅ローン債務者に返金させられることになり株価下落

【ほけんのFP】

2017/12/22    金

米国では第三四半期のGDP成長率が3.2%へ下方修正されたが2015年以来の上昇であることには変わりなく、また、議会がトランプ政権の減税案を可決したことから、エネルギー、金融関係を中心に値を上げた。商品関連が高く、商品のウェイトの高いFTSEは薄商いながら史上最高値を更新。欧州市場でも米国の減税法案可決の影響で金融関連が強く、カタルーニャ地方の独立問題で揺れるスペインでも銀行株がけん引して株式市場は上昇

12月第3週の市況

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2017/12/11    月

米国の労働統計で新規就労者数が予想以上に多く、失業率も17年来の低水準であったこと、中国の貿易統計が予想以上によかったことなどを受けて、アジア、ヨーロッパ、米国と市場は全面的に上昇。欧州と英国ではBrexitの交渉が前進し英ポンドは下落し、英国株式市場は上昇。銀行の資産ルールに対する妥協的な規則が公表され、欧州の銀行は上昇。ABNアムロ、Danske Bankなどが4%前後の上昇となる

2017/12/12    火

米国市場では、水曜日のFed、木曜日のECB、BOEの会合を前に投資家は判断を先送り。市場はテクノロジー株主導で上昇しSP500は史上最高値を更新。欧州市場では、HSBCやUBSといった大手銀行株が伸びたが、Dialog Semicontductorなどテクノロジー株が軟調。ユーロ高も相まって欧州市場は値を下げる。英国市場はポンド安のため株式市場は上昇

2017/12/13    水

米国では企業物価指数が対前年比で3%を超える上昇となりFedが金利を上げる環境が整っているとみられ、イールドが上昇し国債は下落、米ドルは上昇。株式市場はまちまちで、電話、銀行、その他金融が値を上げたが、公益、半導体は値を下げた。その結果、SP500は上昇したがNASDAQは下落。ブレント原油がパイプラインの故障で値上がり、また、オランダのデジタルセキュリティ会社のGemaltoが43億ユーロの買収提案を受け株価上昇。欧州市場では株価が上昇した

2017/12/14    木

Fedは予想とおり利上げ(ターゲットレートを1.25-1.5%)を行ったが、2018年の利上げ予想について思っていたほど積極的ではなく、そのため米国債は上昇し、米ドルが下落。2018年のGDP成長率は2.5%の上昇と9月予想から比べて引き上げたが、インフレ率は1.9%の予想のまますえ置き。米国株式市場では金利感応度の高い小型株中心のRussell2000が最も上昇。欧州では、イタリアの銀行株が政治的な問題で大きく下落。ドイツのエネルギー株Innogyが収益の低下から大きく下落し、類似銘柄のRWEも大きく下落

2017/12/15    金

米国市場では共和党の減税法案の上院通過に困難が予想されることから、NASDAQは前場では値を上げたが後場に入って値下がり。小型株が値下がりを大きくした。欧州市場でも前日のFedの決定の消極的な印象がモメンタムを押し下げ、HSBC、サンタンデール、UBS、クレディスイスなどの大手行の株価を落とした。Daialog SemeiconductorやASMLなどの半導体関連も安かったが、ヴェスタスウィンドウ、シーメンスガメサ等再生エネルギー関連が値を上げた