2017年の株式市場

あけましておめでとうございます。

さっそくですが、2017年の市場を振り返ってみましょう。2017年の世界株式の動きと円ドル為替の動きを示したものが下図になります。

明らかに、株式市場は単調な右肩上がりになっています。つまり、リターンはプラスで、変動(リスク)は小さい理想的な市場になっていたのです。

計算してみれば、年換算でリターンは20%程度、リスクは6%弱です。リターンは概ねこの程度かなぁと思える水準ですが、リスクは明らかに低い。投資家としてはとてもありがたい市場だったわけです。本当の意味での「有り難い」というわけです。

考えてみると、2017年はトランプ大統領への期待から始まり、その期待が少しだけ実現(減税法案の成立)して終わった1年でした。ユーロ圏は安いユーロを背景に景気を回復させ、株式市場が大きく回復しました。

2016年も、投資家にとっては結構よい市場だったのですが、2017年と比べると少し見劣りします。2016年の為替は円高に振れて、トランプ政権登場とともに円安になりました。2017年の為替相場は、円高と円安を行ったり来たりしながら、全体的にはほぼ横ばいの動きになっています。2017年は、為替の影響も大きく感じなかった1年になったのではないでしょうか。

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12月第5週の市況

前週の市況はコチラ

2017/12/25    月

米国市場は休日前で薄商いであったが、ナイキが業績見通しが芳しくなく値を下げ、ユナイテッドヘルスケアは買収で値を下げた。主要な3つの株式指数はともに値を下げたが、個人消費は上昇し、資本財の受注も9か月連続で上昇するなど経済のモメンタムは堅調。欧州ではカタルーニャの選挙で再び独立派が勝利し、スペイン株式が軟化。ドイツ・フランスの市場は横ばい

2017/12/26    火

世界のほとんどの市場はクリスマスのため休場。米ドルとロシアルーブルが上昇。中国では共産党幹部が、2017年は6.8%、2018年は6.5%の経済成長を見込んでいると発言し、中国元は3か月来の高値水準となった

2017/12/27    水

リビアでパイプラインの破裂があり原油価格が上昇。そのおかげでシェブロンなどのエネルギー関連が上昇。台湾メディアが、アップルのiPhoneXの販売予想が下方修正されたと報じたことからアップルは2.5%値下がり。Boradcom、Sky works Solutionなどのサプライヤーも値を下げテクノロジー株が軟化。Kohl’s、JC Penny、Marcy’sなどの小売りは休暇シーズンの売り上げが堅調で値上がり。主要な欧州市場は祝日

2017/12/28    木

薄商いの中米国株式はほぼ横ばい。米ドルは下落し、原油価格は1バレル60ドルに達した後下落。欧州市場では2日の休日の後、iphoneXの芳しくない販売予測から、Microsystemsは7.8%の下落、Dialog Semiconductorも1.2%の下落。本年好調であったテクノロジー株には利益確定の動きもある。中国経済の堅調な成長予想から商品関連が上昇

2017/12/29    金

米国市場は薄商いの中、金融とテクノロジー株にけん引されて上昇。アップルはサウジアラビアへの投資を進めていることがわかり株価上昇。銅価格が上昇したことからフリー・ポート・マクモランが3.1%値を上げるなど金属関連も上昇。欧州市場では商品価格の上昇から商品関連のウェイトの高いFTSEが値を上げる