12月第5週の市況

2018/12/24    月

米国では政権のナバロー貿易アドバイザーが、中国が根本的に貿易の方針を変えなければ90日間で紛争は妥結しないとコメント、さらに、メキシコとの国境に壁を建設することを条件に下連邦政府の一時閉鎖の可能性が市場にマイナスの影響。米国株式は大きく落ち込む。特に、テクノロジーや通信などの高バリュエーション株が値下がり。Facebookが6%以上値を下げたほか、FAANG株式は少なくとも3%は値を下げる。欧州市場では、ニューヨーク連銀のウィリアム総裁が2019年の利上げの速度が鈍化するというコメントに好反応し、市場はわずかに値を上げた

2018/12/25    火

米国市場はクリスマスの休暇を前に1時に終了したが、主要3指数はいずれも2%以上の下落となった。下落の原因はムニューシン財務長官が相場急落防止チームの招集をかけたこと、連邦政府の一部の営業停止、さらに、トランプ大統領がパウエルFRB議長の更迭を検討していることなどが不安材料となっているからである。為替市場は円高ドル安。クリスマス前で個別企業の動きは少なかったが、欧州市場でも米国の懸念から市場は下落

2018/12/26    水

欧米市場はクリスマスのために休場。日本では日経平均が5%値を下げ、TOPIXも4.9%値下がり。2016年6月以降の値下がりとなった

2018/12/27    木

米国市場では、クリスマスシーズンの売り上げが8500億ドルを超え、最近6年間で最高の売り上げとなった。小売り関連が値を上げ、Amazonは9.4%の値上がり。株式市場のセンチメント改善で原油価格も上昇しエネルギー関連も上昇。株式市場は大きくリバウンドし、ダウは1,000ポイントを超えてや5%値を上げ、1日の上げ幅としては最高となった。欧州市場は祝日のため休場

2018/12/28    金

米国市場では、カンファレンスボード指数が2015年7月以来の低水準に落ち込み、株式指数は当初は落ち込んだが、市場終了前の2時間足らずでダウは800ポイント回復。結果的に市場は2日連続しての上昇となったが、値上がりの主たる要因はなし。パウエルFRB議長が任期を全うしそうなことがプラスの要因。原油価格は46ドル以下に値を下げたが、国債はイールドの低下により価格は上昇。欧州市場では、世界的な経済減速、米中の貿易対話への懸念、米国のカンファレンスボード指数の低下などを要因に値下がり

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12月第4週の市況

2018/12/17    月

米国市場では小売販売が予想とおりの水準であったが、Amazonが4%値を下げ、テクノロジー株もアップルが3.2%値を下げるなど大きく値下がり。ジョンソン&ジョンソンはベビーパウダーにアスベストが含まれていることが報じられ10%値を下げた。欧州市場でも株価は下落。中国の11月の小売り統計が2003年以来最低の水準であったことが影響。ECBが経済成長とインフレの予想を下方修正したことも影響

2018/12/18    火

米国ではFedが利上げをするとみられるがどのような動きになるのか不透明感が残り主要3株式指数はともに2%以上の下落。不動産業界の信頼感指数もここ3年半の中で最低となり、Amazonが4.5%値を下げ一般消費財セクターが下落。オバマケアが憲法違反との決定が連邦裁判所でなされ、United Healthcaeが2.6%の下落。アスベスト問題でJ&Jは2.9%の続落。Twitterは中国とサウジアラビアからの不正アクセスを発表し6.8%の下落。欧州市場では、英国のオンライン小売のASOSが11月の業績が悪化したことをうけ業績予想の下方修正。同株が37.5%値を下げたほか、競合相手のZalandoなども大きく下落

2018/12/19    水

米国市場では新規住宅着工数が上昇した、ムニューシン財務長官が1月には米中で貿易に関して交渉が行われるだろうとコメント。市場は水曜日のFedの政策会合の結果を注視。消費財やテクノロジー株は上昇したが、原油価格が下落してエネルギー関連が軟調。総じて、市場は横ばい。米国債と日本円は安全資産の観点から買われる。欧州市場でも原油価格が下落して、トタル、BPなどの石油関連が2%以上値を下げる。ドイッチェテレコムは子会社のT-MobileがSprintとの合併を認可されたことで株価上昇

2018/12/20    木

米国では、Fedが予想とおりに金利を引き上げ。25bps引き上げて金利は2.25-2.5%になった。同時に、経済成長予想を引き下げ。予想とおり、2019年の利上げの回数を3回から2回に引き下げたが、パウエル議長のコメントは予想していたよりタカ派的なものになった。SP500はFedの発表により1%以上値を下げ、米国のイールドと米ドルは下落。欧州市場では、Fedの金利引き上げ公表前で、ハト派的なスタンスに切り替わることを期待して値上がり。EUとの間で予算について合意ができたイタリアでは銀行が値上がり。

2018/12/21    金

米国市場では、Fedが今後2年間で予想以上に金利を引き上げ、BSを縮小させる方針であること、トランプ大統領が連邦政府を一時的に閉鎖させるといっていることなどが懸念材料となり、市場はテクノロジー、一般消費関連の銘柄を中心に値下がり。NASDAQは8月下旬比で20%以上の下落となった。欧州市場でもFedの景気見通しの下方修正に対して落胆が広がり市場は軟化。ドイツのDAXは年初来で18%、イギリスのFTSEは13%の値下がりになっている

 

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