7月第4週の市況

2019/7/22    月 

Fedの月末の利下げが予想していた規模(0.5%引き下げ)ではなく、0.25%の引き下げにとどまりそうということで米国の株式市場は軟化。マイクロソフトは好決算を公表したが最終的には少し値を下げた。ボーイングは737MAX関連の損失が49億ドルと公表し、金額が予想以下であったので同株は4.5%値上がり。鉄道会社のカンザスシティ・サウザンは決さんが堅調で4.6%値を上げた。欧州市場では市場全体は値を上げたが、イタリアでは連立政権が崩壊する見通しとなり株価は2%値下がり。ドイツのWirexard,スウェーデンのVolvo、ベルギーのビール会社InBevが、それぞれ個別要因で5%以上値を上げた。

2019/7/23    火

米国では、SP500が史上最高値を更新。Facebookが水曜日、Amazonとアルファベットが木曜日に四半期決算の公表を控える中、先行して株価上昇。マイクロソフトIBMといったIT大手も四半期決算が予想を上回った。ボーイングはフィッチが格付けの見通しを安定的からネガティブに引き下げて下落。石油サービスのHaliburtonは決算が予想を上回り9.1%と大きく値を上げる。欧州市場ではECBが会合を開催し、10ベーシスポイントの利下げを行うとみられている。半導体関連は堅調、原油関連は中東の緊張の高まりから株価上昇となったが、市場全体としては横ばい

2019/7/24    水

テキサスインスツルメンツが、半導体の需要がそれほど低下しないと公表し株価が7.4%上昇。フィラデルフィア半導体指数も3.1%上昇し、SP500とNASDAQは史上最高値を更新。キャタピラーは中国での売り上げ減が影響して4.5%株価を下げ、ボーイングは四半期決算が赤字になり3.1%の値下がり。収益が予想を上回ったfacebookは4.3%株価を上げ、UPSも利益が予想を上回り上昇。欧州市場では半導体関連が値を上げたが、商品関連が値を下げ相殺されて市場は横ばい

2019/7/25    木

米国市場では、個別企業の影響で株式指数は低下。フォードが予想を下回る決算を公表し7.45%の値下がり。Faceebookは個人情報の保護を推進すると来年の収益予想を引き下げることになると公表し1.9%値下がり。アマゾンは決算で営業利益が予想を下回ったことから、市場外取引で2%の値下がり。欧州市場では、ドイツのIFO景況感指数が7月に予想を下回る数値となり、市場全体も値下がり。自動車部品のHellaは、日産やフォードの悪い決算発表を受けて株価が6%値下がり。

2019/7/26    金

米国市場ではフォードが予想以下の利益となり7.45%の下落。Facebookは個人情報強化に伴い来年の収益の伸びが鈍化すると予想され1.9%値を下げ、Amazonは市場外取引で今期の利益が予想を下回ったことから2%値下がり。市場は3日連続の史上最高値更新には至らなかった。欧州市場では、ECBが期待されていた利下げに踏み切らず、また、ドイツでは7月のIFO景況感指数が75.7と前月・予想より下回ったこともあり、市場は軟化。ドイツの車部品のHellaは、フォードや日産自動車の減益の影響を受けて6%株価下落

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7月第3週の市況

2019/7/15    月

パウエルFRB議長の2日続けての金融緩和推進を示唆するコメントが、月末のFOMCでの利下げを促進すると市場は確信し、3つの主要株価指数はいずれも史上最高値を更新。フォードはフォルクスワーゲンと共同で自動運転電気自動車を作成すると公表し値上がり。ジョンソン&ジョンソンはカルカムパウダーの発がんリスクについて隠していたとして司法当局の調査を受け4.1%株価は下落。欧州市場では、中国の2019年上半期の輸出が6.1%増になったことと、ダイムラーが第2四半期赤字になると公表し自動車株が軟化したことが相殺されて市場は横ばい

2019/7/16    火

米国ではシティが予想以上の利益を計上したが利幅が縮小したため株価は0.1%値下がり。火曜日に決算報告のあるJPモルガン、ゴールドマンサックス、ウェルズ・ファーゴなども1%以上株価下落。バイオ関連のGilead ScienceはGalapagos NVとのパートナーシップを拡大し2.7%株価上昇。ボーイングは、737MAXが2020年初頭まで飛行できないとWSJが報じたため1%値下がり。NASDAQは史上最高値を更新したがSP500はほぼ横ばい。欧州市場では、ドイツが国内の製造業やサービス業の活動が低迷していると報告があったがECBの緩和策への期待感から市場は上昇。Hauweiの製品が再販売される見通しとなったために半導体関連が値を上げる。

2019/7/17    水

米銀の決算では、決算自体はよかったが金利収入は下がった。JPモルガンは1.1%値を上げたが、ウェルズ・ファーゴは3%値を下げる。ゴールドマンサックスは銀行株の中でも金利感応度が最も低いとして1.9%値を上げる。ジョンソン&ジョンソンは特許や類似品の問題で四半期決算にマイナスの影響。株価が1.6%値下がり。移動サービスのJ.B.Huntは好決算を公表し5.6%値上がり。欧州市場では、バーバーリーがニューデザインの売れ行きが好調で14.4%と大幅な株価上昇。同業のLVMH、Keringなども上昇。FTSEはポンドの下落で上昇し、銀行関連は米銀が好決算であったことから上昇

2019/7/18    木

欧米市場は軟調となった。米国では鉄道輸送のCSXが米中貿易紛争のあおりを受けて四半期決算が芳しくなく10%以上値を下げた。同業のUnion Pacificも6.1%値下がり。バンクオブアメリカは決算が予想以上となり0.7%値上がり。欧州市場ではEricsson、Swedbankといったスウェーデンの企業が値を下げ、原油価格が値下がりした、石油&ガス関連は2%値下がり。スイスの時計メーカーSwatchは6年来で最高の利益を計上し6%値上がり

2019/7/19    金

米国ではFedNYのウィリアム総裁のコメントが利下げの情報をより確実にしたとして値上がり。個別銘柄では、決算が予想を下回ったNetfliexが10%以上値を下げ、通年の収益目標が達成できないとしたユニアテッド・ヘルスケアが値を下げたが、フィリップモリスが通年の利益予想を引き上げ8%以上値を上げ、鉄道のユニオンパシフィックも予想を超える利益となり値上がり。欧州市場ではドイツのSAPが利益率の引き下げとなり株価を5.6%下げ、英国ではポンドが上昇したために海外依存の高いFTSEが0.5%値を下げる。個別銘柄でノルウェーエンジニアリング会社Wartsila Oyjも12%値を下げた。株式市場全体でも値下がり

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