5月第4週の市況

2021/5/24    月

米国市場では、市場はバラバラ。ボーイングは737MAXの出荷予定台数を引き上げ株価が3.1%上昇。ゴールドマンサックス、JPモルガンなども値を上げ、ダウは値を上げた。一方で情報テクノロジー、一般消費財などのセクターは軟化しそのためSP500とNASDAQは値下がり。米国のビジネス環境は回復しているが、原材料や労働力の不足で生産が追い付いてない。中国の劉副首相は中国での取引にビットコインを使わせないとコメントし、Coinbase Globalは3.9%下落。フォードは韓国のSK Inovationと米国内でジョイントベンチャーを作ると公表し6.7%の株高。欧州では、スイスの高級ジュエリーのRichemontが配当をパンデミックの前の水準の2倍にするとコメントし株価が5%上昇。EU圏でも、経済活動の再開に伴いサービス分野を中心にビジネス環境が改善。ラガルドECB総裁は1.85兆ユーロの債券購入プログラムの終了は時期尚早とコメント

2021/5/25    火

米国市場では、バイデン政権のインフラ投資が当初予想より少なかったことから、イールドが下落し、NASDAQは1%以上の値上がりとなった。市場全体も値上がり。イールドの低下により成長株の多いテクノロジー関連、コミュニケーションサービスは1.8%の上昇。アップルは1.3%、マイクロソフトは2.3%の値上がり。セントルイス連銀のブラッド総裁は2021年、2022年とインフレはちょうど2%を上回る水準とコメント。エネルギー分野では、Cabot Oil&GasとCimarex Energyが合併することになり、ともに株価は7%上昇。欧州市場では、ほぼ史上最高値付近で株価は横ばい。ドイツなどの一部の市場は祝日のため休場

2021/5/26    水

米国では、Fedがインフレになる可能性が低いとみなしていること、クラリダ副議長がインフレが発生すれば沈静化に動くと発言したことから4日連続でイールドは低下。市場全体としては幾分値を下げた。イールド下落により不動産関連は0.3%の上昇。エクソンモービルは、投資ファンドのブラックロックが、ヘッジファンドから同社に取締役を送り込むことに賛成したと報じられ、株価は2.3%下落。エネルギーセクターは全体でも2%の下落となった。チケット販売が上向きとなり、ユナイテッド航空が1.5%、ハワイアンホールディングスが3.6%の値上がり。ボーイングは737MAXのまとまった受注が入り株価は1.4%上昇。欧州では、ドイツで不動産ファンドのVonovia SEがライバルのDeustche Wolnenを買収。Vonovia SEは6.1%値を下げ、Deustche Wolnenは15.7%の株高。中国が主要な商品価格をコントロールすると公表したことから鉱業関連が値を下げた。欧州市場では総じて横ばい

2021/5/27    木

米国市場は金利が引き続き落ち着いた動きを見せ、成長株が値を上げた。TeslaやAplabetがけん引。Amazonは映画会社のMGMを84.5億ドルで買収し株価は0.2%上昇。フォードは電動化のスピードをアップさせる計画を公表し株価は8.5%上昇。欧州市場では旅行・レジャー関連が堅調であったが、銀行株が軟調で、全体としては横ばい。ECBやFedの金融政策が緩和的な面を強調されたことから銀行株にはマイナスに作用した。英国の、小売りMark&Spencorは収益が回復すると公表し株価が8.5%上昇。フランスのダノンはブローカーからの格下げで株価は1.8%下落

2021/5/28    金

米国市場では、失業保険新規申請者数が予想以下となり、NASDAQは値を下げたが、ダウとSP500は値上がり。ボーイングはライバルのエアバスが生産を約2倍にすることから株価が3.9%上昇。また、サプライヤーのGEは7.1%株高に。最近の売り上げのどの程度が暗号資産によるものか公表しなかったNvidiaは株価が1.4%下落。欧州市場ではエアバスが生産目標を引き上げたこともあり9.2%の株高になり、市場は最高値を更新。ドイツ市場は製薬メーカーのBayerが、米国裁判所がRoundup関連の訴訟でクラスアクションへの提案を拒否したことから株価が0.5%下落。DAXも値を下げた。銀行は2%、資源産業は3%値を上げた。
 

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5月第3週の市況

2021/5/17    月

米国市場では主要3指数がいずれも上昇し、SP500はここ1ヵ月だ最大の値上がりとなった。米国疾病予防管理センターは、ワクチン接種の終了した人はマスクをせずに外出してよいというガイドラインを公表。小売販売の伸びは停滞し、インフレ懸念からセンチメントは予想外に低下した。政府が520億ドルの米国のマイクロチップ製造に支援を行うと報じられ、フィラデルフィア半導体指数は3.0%の上昇。ウォルト・ディズニーはビデオ配信サービスの伸びが予想以下で2.6%株価下落。欧州市場では、エネルギー、小売りが堅調で市場は上昇。Fedが直ちに金利引き締めに移らなかったためにインフレ懸念が後退した。イタリアの銀行Baco BPMはブローカーの格上げにより3%株価上昇

2021/5/18    火

米国市場ではインフレ懸念からテクノロージー株が下落。コミュニケーションサービスや公益といったセクターも下落。TeslaのマスクCEOが利用を停止したビットコイン関連では、Marathon Degital, Riot Blockchain, Coinbaseなどが3~7%の下落。コンテンツ資産を合併させると公表したAT&Tとディスカバリーはそれぞれ2.7%、5.0%の株安に。欧州市場ではレジャー関連が下落したが、テレコミュニケーションが値を上げ市場全体では横ばい。中国では4月に工場出荷の伸びが鈍化し、小売販売も予想以下となった。英国ではレストラン・パブ経営のSSP、EasyJet、Wizz Airなどが軟化し、アイルランドのRyanairも2.8%の下落。スペインではテレフォニカが3.5%の上昇

2021/5/19    水

米国市場では、テレコム関連が主流となり市場は下落。配当支払い率の引き下げを公表したAT&Tは5.8%の株安になった。T-mobile、Verisonもそれぞれ3.7%、1.3%下落。ウォルマートは通年の収益が上昇となり株価上昇。ホームデポは四半期の売り上げが予想以上となったが、全米で4月の住宅建設が予想以上に下落したことから、ホームデポ株は1%値下がり。欧州市場では、レジャー株が中心となり株高になった。英国ではロックダウンしていた地域で雇用が進み失業率4.8%に低下した。これらが影響して、ドイツでは株式指数が史上最高値を更新。英国のボーダフォンは通年の利益が下落したことから株価は8.9%下落。フランスの通信会社lliadは5G関連の負担から通年のキャッシュフローターゲットを引き下げることになり、株価は10.2%下落

2021/5/20    木

米国市場では、Fedが前回のFOMCの議事録を公表したが、中央銀行が米国経済は目標とする経済回復にほど遠いとみていることがわかり、また、一部では景気が過熱するのであれば債券購入を減少させる必要性を主張する意見もあり、株式市場は下落した。中国当局が金融・決済サービスで暗号資産を使うことを禁じたこともあり、暗号資産関連のMarathon Degital, Riot Blockchainなどが大きく値を下げた

2021/5/21    金

米国市場では3日間の値下がりの後市場はリバウンド。パンデミックによる不況以来、新規失業保険申請者が最低水準になる。暗号資産もリバウンドし、オペレーターのCoinbase Globalは3.8%値を上げ、そのほか暗号資産関連も幾分上昇。Kohl’sは、労働と運送コストの上昇から、通年の利益が引き下げられる可能性があり、株価は10.7%下落。ラルフ・ローレンも通年の販売が予想以下となり」株価は7%の下落。欧州市場では、仏伊のSTMicroelectronicsがNordic Semicondutorを買収すると報じられ、Nordic Semicondutorは株価が9.8%上昇。ドイッチェテレコムは中期のコア利益予想を引き上げ株価は2.5%値上がり。EasyJetは半期の損失が拡大し、株価は2.1%の下落となった

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