6月第4週の市況

前週の市況はコチラ

2018/6/18    月

トランプ大統領が中国からの輸入品に対して7月6日から関税を課すると主張し、中国も航空機や大豆などの米からの輸入品に関税を課すると応じる。取引高は2月8日以来の高水準となったがダウとSP500はいずれもわずかに下落。ボーイングとキャタピラーは関税戦争のあおりで、それぞれ、1.3%と2.0%下落。原油価格は来週のOPECの会合を前に価格が下落し、エネルギー関連銘柄も軟化

2018/6/19    火

米中の関税戦争が激化する懸念から米国株式は下落。ボーイングやキャタピラーといった米中関係の代表になっている銘柄が下落し、インテルやフィリップモリスなども大きく下落。一方で、OPECの会合を前に原油価格が上昇しエネルギー株は上昇。メルケル政権に対してトランプ大統領が貿易不均衡で非難を浴びせ、フォルクスワーゲンやアディダスといった銘柄が大きく下落。ドイツ株式が1%近く下落し、欧州株式も軟化

2018/6/20    水

トランプ大統領が中国からの輸入品2000億ドルに対して10%の関税を課すると発言したことから、欧米市場は軒並み下落。米国市場ではダウは年初来からの騰落率がマイナスになった。値下がりした銘柄は、ボーイング、キャタピラー、Fedexなどで2%以上値を下げた。欧州市場もトランプ大統領のコメントに反応して、自動車、鉱業、テクノロジーなどの銘柄が軟化。また、エルメスやLVMHなどの高級品ブランドも値を下げた

2018/6/21    木

米国ではパウエルFRB議長が、金利を緩やかに上昇させる政策を明言し、市場ではイールドが上昇。FBやマイクロソフトが上昇しNASDAQは史上最高値を更新したが、ダウは米中の関税戦争の影響でわずかに軟化。中国元は対米ドルで1月以来の安値を更新。欧州では、サンタンデールやウニクレディといった銀行がけん引して市場を引き上げた。スイスのロッシュは米国のTesaroを買収すると報じられ上昇

2018/6/22    金

米国では、最高裁がオンラインショップに対する州税を承認し、Amazonをはじめとするオンラインショップが軟化。米中の貿易戦争の影響は依然として大きく、キャタピラーやボーイングといった銘柄が値を下げたことに加え、ドイツのダイムラーが2018年の収益の下方修正を公表。フォードやGMも値を下げ、OPECが増産に踏み切るとみられる原油に関してはエネルギー関連銘柄が値を下げる。欧州でもダイムラーのほかBMW、フォルクスワーゲンなどが値を下げ、加えてイタリアの銀行が値を下げて市場は下落

6月第3週の市況

前週の市況はコチラ

2018/6/11    月

米国ではヘルスケアと消費財関連の銘柄が堅調で値を上げたが、市場は来週の各中央銀行のミーティングに注目が移っており、取引は薄商い。P&Gやフィリップモリスなどが大きく値を上げた。アップルは今年のiPhoneの製造を予想以下に抑えるとして、同株とサプライヤー関連銘柄が値を下げた。欧州ではドイツ、イタリアが大きく値下がり。イタリアの銀行株は2%値を下げ、ドイツでも合併話が立ち消えになったドイッチェバンクとコメルツバンクはいずれも値を下げた。

2018/6/12    火

米国では、投資家は今秋開催されるFed、ECB、BOJのそれぞれの会合に注目がいっている。米国債はオークションでの需要が高く値上がり。米国の株式市場は幾分値上がり。欧州ではイタリアの新財務相がユーロに留まることを明言し、銀行株とイタリア株はそれぞれ大きく上昇。市場全体も値上がり

2018/6/13    水

米朝首脳会談は米国の防衛銘柄を少し下げさせた程度で市場にはほぼインパクトのないイベントになった。米国では、4月の消費者物価指数がガソリンの上昇もあり0.2%の上昇となった。インフレは予想とおりになっているが、Fedは今回利上げを行う予定であり、焦点は年3回または4回の利上げになるかどうかである。市場はテクノロジー株と公益株がけん引して上昇。欧州市場では、エネルギー・資源関連が軟調で市場全体も下げた

2018/6/14    木

Fedは予想とおり金利を0.25%引き上げ、2018年にさらに金利を2回引き上げると示唆し、金利引き上げに積極的な姿勢を示す。株式市場の主要な3指数はともに下落。タイム・ワーナーを買収するAT&Tは6.2%値を下げ、買収される側のタイム・ワーナーは1.8%値を上げた。その他、コムキャストから買収提案を受けている21センチュリーFOXは7.7%上昇。欧州ではFedの決定前であったが、zaraの親会社であるInditexが業績好調で値を上げ、テクノロジー関連も上昇して市場全体も値上がり

2018/6/15    金

ECBが債券購入プログラムは年末で終了させるが金利を2019年半ばまで引き上げないことを決定し、米国の小売り販売が予想以上となりNASDAQは史上最高値を更新。ECBの金利引き上げが当面ないことからイールドが下落して金融株は軟化。公益、耐久消費財、通信関係は値を上げる。SP500は上昇したが、ダウは値を下げる。欧州市場でもECBの金利の見通しが市場を動かし、自動車、公益といった金利感応株が上昇し、銀行株は軟化した