11月第4週の市況

2024/11/18    月 

米国では、昨日のパウエルFRB議長の利下げへの慎重な姿勢への表明のほか、次期トランプ政権がどのような影響を与えるのかが懸念材料になり、株式市場は下落。トランプ氏はワクチンの儀情報を拡散し、また、超加工食品に批判的なロバート・F・ケネディJr氏を保健福祉省の長官に就任させると表明し、ワクチン関連や食品関連の株価が下落。ボラティリティ指数は選挙後最高の水準になっている。Applied Materialsは第1四半期の売り上げが予想を下回り、株価は9.2%下落。欧州市場でもトランプ次期政権とパウエルFRB議長のコメントが影響を及ぼし市場は下落。また、欧州でもケネディ氏の保健福祉省の長官就任に反応して、Novo Nordisk、Sanofi、GSKなど製薬関連株が3%以上値下がり。デンマークのバイオ関連のBavarian Nordicは四半期利益が予想以下となり17.4%株価下落

2024/11/19    火

米国市場では、水曜日に公表されるNvidiaの四半期決算を待っている中、ダウは値を下げたが、SP500とNASDAQは値上がり。エネルギー関連が値を上げたほか、トランプ次期政権で自動運転のルールが緩和されるとの憶測から、Tesla株は4.9%上昇。Glenview Capital Managementから役員を受け入れることで合意したCVS Health’sは株価が5.8%上昇。欧州市場では不動産株が値を下げ、市場全体も幾分値を下げた。不動産株の値下がりは金利に敏感な特性により、また、米国のNvidiaの決算を前にテクノロジー株関連も値下がり。原油価格が2%以上値を上げたことからエネルギー関連は上昇

2024/11/20    水

米国市場では、水曜日に決算を控えたNvidiaが3.9%値を上げテクノロジー株全体を下支えした。また、年間の目標を引き上げたウォルマートも3.8%上昇。Super Micro Computerは監査人にBDO USAを指名し、NASDAQには除外を回避する計画を提出し、株価は31.7%上昇。ダウは値を下げたが、SP500とNASDAQは値を上げた。欧州市場ではロシアのプーチン大統領が核兵器の使用基準を引き下げたことから、株式市場は全般に軟調となり、3か月来の低水準となった。米ドルなどの安全資産に資産はシフト。自動車と高級品セクターが1%以上値を下げ最も下落率が大きかった。UniCreditやRaiffeisenなどのロシア関連の銀行を中心に銀行株も値下がり

2024/11/21    木

米国市場では、ロシアとウクライナの緊張の高まりを受けて、投資家が米国債や米ドルといった安全資産に避難する見られ主要3指数はいずれも値下がり。Nvidia株も値下がり。米ドルや原油価格は値上がり。欧州市場では、ウクライナで米国のATACMSに次いで、英国のミサイルが越境攻撃に使われ、値動きの荒い展開となったが、最終的には市場は横ばい。自動車セクターは1.2%の値下がりとなった。また、金利感応度の高い不動産セクターも0.7%の値下がり。医薬品のArgenXは中心商品の開発の進みを公表し株価は4%上昇

2024/11/22    金

米国市場では、方向性のない市場となったがダウとSP500は1週間で最高になった。Salesforceは複数のブローカーが目標評価を引き上げ3.6%上昇。Nvidiaも水曜日の決算後、株価上昇。司法省からGoogleのブラウザを切り離すように判断されたAlphabetは4週間来の安値になった。AmazonもEUで来年査察が入ることが報じられ株価下落。欧州市場ではエネルギー関連とテクノロジー関連が貢献して市場は値上がり。エネルギー関連はロシア・ウクライナ紛争によって原油価格が値上がりしたため。防衛関連も1.5%値上がり。保険会社のチューリッヒは3年間の目標を引き上げ株価も3.1%上昇

 

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