2023/4/17 月
米国市場では、シティ、JPモルガン、ウェルズファーゴといった大手銀行がいずれも第1四半期に予想を超える収益を計上したが、工業生産や消費者信頼感がいずれも期待以上となり、Fedが金利を引き上げる可能性が高くなったと考えられ、主要3指数はいずれも値を下げた。欧州市場では、米銀が好調な決算を公表したことを受けて、銀行部門の株価が上昇し、市場全体も1年来の高値をつけた。フランスのCAC40はさらに史上最高値を更新。金利感応度の高い不動産セクターも1.8%上昇。ドイツでは卸売物価の上昇は鈍化したが2月よりは0.2%高くなった。エルメスは第1四半期の売り上げが予想を超え、株価は1.5%上昇。ドイツの地図ナビゲーションの会社TomTomは第1四半期の売り上げが好調で株価は7.3%上昇
2023/4/18 火
米国市場では、金融株と産業株が牽引して緩やかに値を上げたが、好調な企業業績やFedの幹部のコメントなどに対して警戒感を強めいている。セクター別では不動産が2.2%の上昇となった。個別株ではステート・ストリートが四半期業績が市場の予想を下回り、株価は9.2%下落。欧州市場では5営業日ぶりに市場は下落。銀行株が下落を主導した。台湾のTSMCがコストの予想を下方修正したために、TSMCに部品を供給しているASML、BE semiconductor,Aixtronなどが値を下げた
2023/4/19 水
米国市場では、テクノロジー株は上昇したが、ジョンソン&ジョンソン、ゴールドマンサックスなどの決算が芳しくなく、SP500はわずかに上昇、ダウとNASDAQは値を下げた。ジョンソン&ジョンソンはインフレの影響でコストが嵩み株価は2.8%下落。ゴールドマンサックスは投資案件の組成や債券業務での業績が思わしくなく19%の減益となり、株価は1.7%下落。欧州市場では、公表された中国のGDPが4.5%の成長になったことから市場は上昇。前日下落した銀行株は上昇。EasyJetは通年の収益予想がアナリストの予想を上回り、株価は3.1%上昇。中国関連で高級品メーカーは上昇。UBSは60億ドルの自社株買いを公表し株価は1.2%上昇
2023/4/20 木
米国市場では、SP500とNASDAQは横ばいで、ダウは値下がり。ウォルトディズニーとUnitedHelthがそれぞれのセクターでのライバルの決算結果により、株価が下落。ディフェンシブな公益セクターがもっとも値を上げた。Netfliexは予想以下の業績見込みを公表し株価が3.2%下落。同業のウォルトディズニーも2.2%の下落。今期価格の引き下げを行なったTeslaは市場終了後の決算公表を前に株価は2%下落。欧州市場では、オランダの半導体メーカーASML株の下落が影響して市場全体も値下がり。不動産は1%、テクノロジーは1.9%の値下がり。ASML株は3.7%の値下がり。ASM International, BE Semiconductor, Aixtronといった半導体メーカーも1.8%から4%値を下げた。英国では3月のインフレが10.1%と前月を下回ったものの依然高水準
2023/4/21 金
米国市場では、Tesla,AT&Tなどの企業の決算が振るわず市場は下落。Teslaはここ2年で最低の四半期利益を計上し株価は9.7%の下落。AT&Tは第1四半期の利益とフリーキャッシュフローが予想以下となり株価が10.7%下落。シリコンバレー銀行で投資家に懸念が拡がっている地銀ではComericaやKeyCorpが2.7%の下落。半導体製造装置メーカーのLam ResearchやD.R. Hortonは業績が予想を上回ったために株高。欧州市場では、Teslaの影響もあり自動車株が値を下げ、市場全体も2日連続の下落。Nordic Semiconductorは、第1四半期の売り上げが予想以下となり株価は17.6%の下落。ドイツの研究機器製造のSartoriusは第1四半期の売り上げがここ1年半で最低となり株価は11.3%の下落。ルノー、ステランティス、フォルクスワーゲン、BMW、メルセデスといった自動車メーカーは3%〜8%の下落