11月第4週の市況

2022/11/21    月

米国市場では方向性のない市場の中、ヘルスケア、不動産、公益などのディフェンシブな銘柄にけん引され市場は上昇。ボストン連銀のコリンズ総裁は金利上昇圧力が低下している証拠はないとコメント。セントルイス連銀のブラッド総裁は金利の引き上げによるインフレへの影響は限定的とコメント。中国市場の需要が先細りする懸念と米国の金利引き上げの観測の中で原油価格が下落し、エネルギーセクターは0.9%下落。GAPは予想を超える業績を公表し株価は7.6%上昇。欧州市場では、小売りや自動車はいずれも2%以上値を上げ市場は上昇。10月のインフレは史上最高の上昇水準となり、ユーロ圏の購買マネージャー指数は11月は10月よりさらに低下することが予想されている。オーストリア政府が一時的にガス・石油会社の税率を40%を上限にすることを公表し、オーストリアの水力発電Verbundと環境サービスのEVNは、それぞれ、8.9%、6.4%上昇

 

2022/11/22    火

米国市場では、中国が感染地区の学校や企業を閉鎖し、感染懸念が高い地域の規制を強化するなど、コロナウィルス対策を再開する懸念から市場は下落。米国企業で中国でカジノを運営するWynn Resorts、Las Vegas Sandsなどが2%以上の下落となった。OPECプラスが次回の12月の会合まで生産を引き上げると表明したことと、中国での需要減の予想が相まって原油価格が下落し、エネルギー株も下落。中国への輸出が多いTeslaも7%程度値下がり。欧州市場でも、中国関連で鉱業関連が値を下げたが、ディフェンシブな食品・飲料、ヘルスケアなどのセクターが下落幅を補い、市場全体ではほぼ横ばい。石油・ガスは2.7%下落

2022/11/23    水

米国市場では、Best Buyが、年間売り上げ予想について、前回予想していたより低い下落を予想し、株価は12.8%上昇。一方、Dollar Treeは年間利益の予想を2回目の下方修正。株価は7.8%下落した。小売りセクターはBest Buyの貢献が大きく1.2%上昇。エネルギー株は原油価格の上昇で3.2%値上がり。欧州市場では、前日と変わり、原油価格が値上がりしたことから市場全体も上昇。OPECプラスで生産国が減産に執着していることから原油価格が上昇し、石油・ガスセクターは4.8%上昇。イタリアでは府は政権が初めての予算を承認し、インフレ対策や減税が盛り込まれ、市場は1%上昇。ティッセンクルップは投資家のCevianが保有株を売却したことで株価が4.3%下落

2022/11/24    木

Fedが11月の政策会合の議事録を公開し、金利上昇のペースが鈍化すると見られることから、米国市場は上昇した。シティが評価を引き上げたTeslaは7.8%の株価上昇。予想以上の四半期利益を計上した農耕機メーカーのDeere &Coは5%株価上昇。衣料品の小売りのNordstromは消費者がインフレを警戒する中、大幅な値下げを行い、利益予想を下方修正したことから4.2%株価下落。欧州市場では、クレディスイスは、富裕者層の大口の解約から、15億スイスフランを上限とする赤字になることを公表し株価は6.1%値を下げた。ただし、鉱業、旅行・レジャー、小売りなどが堅調で市場全体は値上がり

2022/11/25    金

米国市場は祝日のため休日。欧州市場では前日公開されたFedの議事録が利上げペースの鈍化を予想させるものだったことから、金利感応度の高い不動産株が2.5%上昇し、市場をけん引して市場は3か月来の高値をつけた。ドイツ国債のイールドは下落。世界最大の新聞広告会社のAdevintaとポーランドの保険会社PZUが、好調な四半期業績を公表し、それぞれ、7.2%、6.6%株価上昇

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