6月第1週の市況

2020/6/1    月

米国ではトランプ大統領の香港問題への対応が思っていたほど過激ではなくひと段落。SP500は幾分値を上げたが、ダウは値下がり。TwieetrやFBはSNS規制の話から昨日に続き続落。デパートのNordstromは四半期の売り上げが4割減となり株価は11%下落。クラウドサービスのsalesforceは通期の売上・利益の予想を下方修正し3.5%値を下げる。欧州市場ではトランプ大統領の香港対応に懸念して市場は軟化。コーヒーメーカーのJDE Peetsが新規上場し株価は13.8%上昇。ドイツの衣料品Hugo Bossはブローカーの格付けが引き下げられ9.1%の株安。ルノーは1.6万人の人員削減について労働組合と交渉を始めると公表し7.7%値下がり

2020/6/2    火 

欧米市場で景気回復の動きから市場は上昇。米国ではISM製造業指数の減少幅が低下した。ジョージア州に発生した暴動の影響でウォルマートやターゲット、Amazonといった小売り関連は店舗を一部閉鎖したり配送を縮小しているが市場は、Facebook、Amazon、アップルなどが1~3%ほど値を上げて好調。ファイザーが肺がんの治療薬の試験に失敗し7.1%値を下げ、コロナウィルス関連ではGilead Scienceのレムデシビルの結果が微妙で同社株は3.4%値を下げた。欧州市場では、ユーロ圏のPMI指数が改善し、旅行・レジャー、銀行、鉱業、石油・ガスといった主要なセクターが軒並み上昇

2020/6/3    水

米国では暴動が悪化しトランプ大統領が軍隊の投入を示唆したが、市場は堅調で、テクノロジー、金融、産業の各分野がけん引した。サウスウエスト航空は2.6%値を上げ、航空関連は全体で3.8%上昇。為替送金のWestern Unionは同業のMoney Gram Internatuionalに買収提案を行い、それぞれ、11.3%、29.7%株価上昇。LVMHによるティファニーに対する買収提案は、米国市場が不安定なため、取引自体が不透明化。ティファニー株は8.9%値を下げる。欧州市場では、ドイツがけん引して市場を引き上げた。ドイツの経済相が50憶ユーロの自動車購入補助を表明し、フォルクスワーゲン、ダイムラー、BMWは株価が5.9%~9%上昇。ルフトハンザも9億ユーロの補助金の受け入れを表明し株価が76.3%上昇した。フランスではテレビ局のTFIが新しいサッカーチャネルを立ち上げると表明し7.8%株価上昇

2020/6/4    木

米国市場では、NASDAQが史上最高値日被くほど大きく上昇。ボーイングは有名な投資家が株式を購入したことがわかり株価12.9%上昇。テクノロジー企業のマイクロン・テクノロジーは今期の増収増益の予想を公表し株価は12.3%上昇。今年の売り上げが倍増しそうなZoomコミュニケーションは株価は7.6%増加。欧州市場も大きく上昇。フランスの保険会社AXAは配当を支払うことを公表し10.4%上昇。アリアンツ、英プルデンシャル、Generaliは7.8%から8.5%上昇。フランスの自動車会社ルノーはフランス政府から50憶ユーロのローンを受けることに成功。株価は10.5%上昇。米国のマイクロンの影響を受けテクノロジー関連のAMS、Infinion、ASM Internationalは3.8%から7.3%の上昇

2020/6/5    金

米国では、禁輸曜日の労働統計の公表前に利益を確定させる動きもありSP500とNASDAQが値下がり、DOWは上昇。アメリカン航空は7月の運航を前年比55%にまで引き上げると公表したが、市場では金融、産業、素材関連が弱い。司法省がチャールズシュワブのTDAmeritradeの買収を認めたため、それぞれ、5.5%、9.0%の値上がり。欧州では、ECBが債券の購入枠を6000憶ユーロから1.35兆ユーロにまで拡大し、イタリアやスペインでは銀行株が上昇。ただし、自動車産業への補助金が公表されたドイツでは、CO2を大量に排出する車については課税を強化する動きになっていて、フォルクスワーゲン、ダイムラーをはじめ、ContinentalやVolvoなども値を下げる。そのほか、公益やヘルスケア関連も弱い
 

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