3月第5週の市況

2019/3/25    月

米国市場では製造業指数が予想以下となり、また、イールドカーブが逆イールドになったことから市場は金融株を中心に値を下げた。欧州市場でもドイツの製造業指数が悪いほか、域内のPMIも特にフランスが予想外に悪化。イタリアの銀行が弱く、HSBC、BP、PLG、Totalなどの大型株も2%以上値を下げた

2019/3/26    火

米国市場ではアップルがアップルTVを公表したが同株は1.2%の下落。10年物のイールドは2017年12月の水準にまで下がり逆イールドが先鋭化。欧州市場でも世界経済やBrexitの不透明感で値下がりしたが、3月のドイツの信頼感指数IFOが予想以上に上昇し下落幅が縮小。英国では、Brexitの不透明感から中小株を中心に値下がり。個別銘柄ではBayerが血液希釈剤の訴訟費用として7億7500万ドルを計上し株価は2.9%下落

2019/3/27    水

米国市場ではイールドが15か月来の低い水準で安定。値下がりしていた金融株がリバウンドし、OPECが生産を引き締めた原油価格が高騰しエネルギー株も値上がり市場は上昇。アップルはiPhoneに使われているインテル製の半導体がQualcomの特許侵害に当たると認定され1%値を下げた。欧州市場ではヘルスケア株にけん引されて市場は上昇。英国ではメイ首相のBrexit案に賛成する議員も出てきた。中国が300機の航空機を注文したエアバスは2%株価上昇

2019/3/28    木

欧米市場ともにイールドが主役になった。米国市場では、逆イールドが将来の景気後退を示唆しているとして懸念され、足元のイールドはさらに下がり、金融・銀行株を中心に値が下がった。市場全体もプラスの要因に乏しくマイナス。欧州市場では、ECBのドラギ総裁が利上げの延期を示唆し、ドイツではすでにマイナスに入っている10年物イールドがさらに低下。Brexitについては様子見といった感じでこちらもプラス材料に乏しく市場は値下がり

2019/3/29    金

米国では2018年第4四半期のGDP成長率が年率2.2%に改訂され予想より低かったが、10年物のイールドが少し上がったこと、米中の貿易対話が始まったことが好感されたことなどから市場は上昇した。貿易に感応度の高い産業株や、カルバンクラインの親会社PVH Corpが値を上げた一般消費財関連が値を上げた。欧州では、英ポンドが下落してFTSEが0.6%値を上げたが、世界経済の成長鈍化の見通しとBrexitの不透明感から市場は値を下げた

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