11月第2週の市況

前週の様子はコチラ

2017/11/6 月

アップルの新型iPhoneが好調なため同株が2.6%増となった。雇用統計はハリケーンの反動から就労人口は伸びたが、賃金上昇は極めて緩い伸びにとどまり、Fedの目指す2%のインフレには達していない模様。昨日、急落したQualcommはBroadcomが買収を検討していると報じられ上昇。欧州市場では、ソシエテジェネラルやサンタンデールなどの銀行株が軟調で、ベスタスウィンドウ、シーメンスガメサといった代替エネルギー関連は、米国の減税法案の影響を受けて税効果が減少すると考えられ軟化

2017/11/7 火

ダウは何とか史上最高値を更新したが、プライスライン、トリップアドバイザーが大きく値を下げ、イールドカーブがフラット化して金融株が軟化。消費関連や公益株といったディフェンシブな銘柄が強い。欧州ではヘルスケア関連を含めディフェンシブな銘柄が軟化。ネスレはインベブなども軟調。BMWは四半期収益が落ち込み株価下落

2017/11/8 水

米国では、T-モバイルとスプリントの合併の話が破談になり通信関連は値を下げたが、BroadcommによるQualcomm買収の話は進展しテクノロジー株が上昇。トランプ大統はアジア訪問で貿易不均衡是正に乗り出すとみられ米ドル安。サウジアラビアでは11人の王子、4人の閣僚を含む逮捕者が出て、状況が緊張化。原油価格上昇。欧州では、域内の経済統計がよかった事と原油価格の値上がりから市場は2年来の高値を維持

2017/11/9 木

米国ではテクノロジー株が上昇し、銀行株の下落を補う。トランプ政権のビジネスよりの政策の実現可能性に疑問が投げかけられ、米ドルや国債は下落。不正蓄財問題で揺れるサウジアラビアの株式は上昇。英国ではメイ首相が閣僚を辞任させるのかに注目が集まり、英ポンドは軟化。金利と株価を同時にあげるトランプフレーションに対する疑問は欧州でも同じで、イールドカーブは世界的にフラット化し、イタリアの不良債権問題で銀行株が軟化

2017/11/10 金

米国では、企業減税が2019年まで実現しそうにない情勢となる。インテルはグラフィックチップビジネスのキーマンをAMDに引き抜かれ株価下落。テクノロジー株主導で市場は軟調。欧州では産業用金属価格の下落から資源関連株が軟化。シーメンスやベスタスといったエネルギー関連も大きく値を下げる。アルセロールミタルはイタリアの鉄鋼会社の買収で監視当局の審査を受けており下落。DAX株式が1.5%値を下げるなど市場自体も大きく値を下げた。