運用手法と成果測定を対(つい)にして覚える
ファンドの運用手法は、アクティブ運用とパッシブ運用、そして、そ の中間に位置するエンハンストインデックス運用の3つに大別され ます。アクティブ運用はシャープレシオや情報レシオで、パッシブ運 用はトラッキングエラーでその運用の成果(パフォーマンス)を測り ます。
アクティブ運用、パッシブ運用、エンハンストインデックス運用
資産運用の手法を分類すると、最初に、アクティブ運用とパッシブ(イ ンデックス)運用に分類されます。アクティブ運用とは、その運用がベン チマーク(基準とする市場インデックスなど)を上回ることを目指す運用 です。もう一つが、パッシブ運用です。こちらは、ベンチマークと連動した運用 を追求する手法です。
細かくいうと、アクティブ運用とパッシブ運用の間にエンハンストイン デックス運用があります。原則として、パッシブ運用だけれど少しだけア クティブ運用が許された運用ということができるでしょう。
ファンドのパフォーマンス評価
アクティブ運用のファンドのパフォーマンスを評価するときには、 シャープレシオ(2.7)や情報レシオ(2.8)が役に立ちます。 パッシブ運用の場合の運用の尺度は、トラッキングエラー(2.8)になりま す。トラッキングエラーは、ファンドの値動きとベンチマークの値動きの ギャップを示す指標です。トラッキングエラーが低いほどパッシブ運用の 評価は高まります。
この記事は、「投資信託エキスパートハンドブック」のリメイク版の一部です。