6月第5週の市況

前週の市況はコチラ

2018/6/25    月

OPECが緩やかな増産を決めたが、原油価格はWTI,Brentともに上昇。そのおかげで、欧米のエクソンモービル、シェブロン、Total、ロイヤルダッチシェルなどが株価上昇。米国では、マイクロソフト、Nividiaなどのテクノロジー銘柄が軟化して、NASDAQは値下がり。ダウとSP500は上昇となった。欧州では、トランプ大統領がドイツ車の輸入に20%の関税を課すると発言したために、ダイムラー、BMW、フォルクスワーゲンなどの自動車株が軟化。ただし、ユーロ圏の民間ビジネス指標も改善したため、市場全体では上昇

2018/6/26    火

米国財務省が中国資本が25%以上入っている企業にテクノロジー企業を買収できなくする案を検討していると報じられ、欧米市場でテクノロジー株を中心に大きく値下がり。米国では、Facebook、Amazon、Netflix、AlphabetなどのいわゆるFANG銘柄が値を下げ、欧州では、Infinion、STMmicro、ASMLなどのテクノロジー株が値を下げた

2018/6/27    水

米国が同盟国にイランからの原油輸入を控えるように要請し原油価格が上昇、米国市場ではエネルギー銘柄が上昇。昨日値を下げたテクノロジー関連は、アップル、FB、Amazonなどがリバウンドして上昇。GEはヘルスケア部門を子会社化させることを公表し上昇。米国市場は上昇したが欧州市場は横ばいであった

2018/6/28    木

トランプ大統領が、テクノロジー企業に関する投資について中国資本が25%以上という規制ではなく、もっと全般的な規制にすると公表し、米国市場ではネガティブに受け止められ、欧州市場では好感を持って受け入れられた。米国市場では小型株中心のラッセル2000は1.7%と大きく下落。また、3年来の高値になっている原油価格に関連して、欧米市場でエネルギー関連銘柄が上昇

2018/6/29    金

米国ではテクノロジー株と金融株にけん引されて市場は上昇。アクセンチュアは増収・増益となり株価上昇。Amazonはオンライン薬局のPillBackを買収し株価上昇。CVS Health CorpやRite Aid Corpなどの競合他社の株価は下落。また、Amazonは独自の配送システムを準備しており、UPSやFedexの株価も下落。欧州では米中の貿易戦争の影響を受け中国元が軟化し、STMicro、Infinionなどのテクノロジー銘柄も軟化。DAXは1.4%の大幅な下落