ジェロントロジー

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ジェロントロジー(老年学)は、特に、テキストに含めたかった領域であった。なぜか。それは、日本の社会は私たちが思っている以上に高齢化しているからである。お金に関する領域は、特に、金融ジェロントロジーといわれている。認知機能が低下して、銀行預金からお金を引き出せないということを聞いたことがあるだろう。それなら、成年後見人をつければよいというのは安直な考え方。

お金の前に、健康が求められる。健康を維持しながら、生活の質(QOL)をできるだけ長く維持するというのが、ジェロントロジーの目指すところであると思う。2035年には、日本の資産の4割は70歳以上が保有するという報告もある。資産運用を考えることは、シニアの問題を考えることでもあるのだが、私たちはそのことに気づいていない。ジェロントロジーの視点がなければ資産運用の話はできないのである。

(続く)

「投資家と市場は合理的か」で書いたこと

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この章は、大きく2つに分かれている。前半部分は、「合理的な投資家と合理的な市場」についての記述をまとめたもの。どのような内容が書かれているかといえば、順不同であるが、次のような項目について説明している。

リスク回避的な投資家とは”、“リターンを計算しよう”、“トータルリターン”、“時間加重収益率”、“ダウンサイドリスク(下方分散)”、“リスクは一定ではない”、“投資信託協会のシミュレーション、“情報レシオとトラッキングエラー

前半部分の後段では、行動ファイナンスにつながるような項目

CAPMと敗者のゲーム”、“スマートβ(ベータ)”、“絶対リターン戦略”、“資産配分で90%は決まらない

について言及している。

後半部分では、「合理的でない投資家と合理的でない市場」について記述している。ここで書かせてもらったのは、「過去の市場における投資家のセンチメントと非合理的な市場」ということである。

具体的には

バブル崩壊”、“サブプライム危機(リーマンショック)”、“ドルコスト平均法と順序リスク”、“ダルバー効果”、“バリアンス・ドレイン

について記載している。

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