2月第2週の市況

2022/2/7    月

米国市場は上昇。Amazonは年末を含む四半期決算で好決算を上げ株価上昇。また、前日、Facebookが急落してNASDAQを4%引き下げたが、同業のSnapは第4四半期予想以上の利用者の伸びとなり株価上昇。Pinterestは四半期決算が予想以上となり株価上昇。原油価格が上昇したことからエネルギー価格が上昇。フォードは決算が低調で株価下落。雇用統計は予想以上の就労人口増となり、バンクオブアメリカ、モルガンスタンレー、ウェルズファーゴは上昇。欧州市場では、幾分上昇。原油価格の上昇を受けて石油関連株が上昇。イタリア最大の銀行Intesa Sanpaoloは34億ユーロの自社株買い、29憶ユーロの現金配当を公表し株価は0.7%上昇。EU当局が二酸化炭素の規制を強化することを計画しているとルノーが公表し、自動車株は3.2%下落となった

2022/2/8    火

米国市場ではダウは横ばいであったがSP500とNASDAQは値下がり。昨週に芳しくない業績予想を公表したメタ・プラットフォームズは5.1%の株価の続落となった。PelotonはAmazonとNikiが買収を検討していると報じられ株価は21%上昇。Tyson Foodsは第1四半期の利益がおおむね2倍になったことから17%の株価上昇。米国上場のアリババは預託株を10億株追加したことから株価は6%下落。欧州市場では鉱業株を中心に値上がり。債券市場ではドイツ国債の2年物のイールドがここ7年で最高になり、一方で、ユーロ圏の国債で最も劣後するとみられているイタリア国債は大きく売られた。イタリアでは株式市場も低迷。欧州最大の銅生産のAurubisは四半期利益が85%上昇し、株価が3.2%上昇

2022/2/9    水

米国市場では、Amazonが2.2%値を上げたほか、アップルやマイクロソフトも上昇、さらに、イールドが上昇したことにより銀行株が上昇し、市場全体も上昇。米国とイランの間接的な非核化の交渉の再開はOPEC諸国からの原油輸出増につながると考えられ、エネルギー関連は2.1%の値下がり。ファイザーは新型コロナ関連のワクチンや飲み薬の販売予想が芳しくなく株価下落。Amgenは60億ドルの自社株買いの公表と2030年までに利益を倍増させるとの予想を公表し株価は8%程度上昇。メタ・プラットフォームズは投資家のThiel氏が役員から辞任すると報じられ、株価は2.1%の下落。欧州市場では市場は横ばい。エネルギー関連では原油価格の下落により石油・ガス関連は1.8%下落。BPは2021年の利益がここ8年で最高になったことを公表したが、株価は2.4%の下落。一方、商品は中国での旺盛な需要が期待されるため鉱業株は2.2%の値上がり

2022/2/10    木

米国市場では前日の数年来の高いイールドからイールドが下落してごロース株が恩恵を被り市場は大きく上昇。メタ・プラットフォームズは4日に渡った大きな下落から回復し5%以上値を上げる。そのほか、Nvidiaが2.2%、マイクロソフトが6.4%の上昇。セクター別では不動産が2.45%の上昇と大きく値を上げる。Chipotle Mexican Grillは収益の予想を上回り株価が10%上昇。ケンタッキーの親会社Yum Brandも売り上げが予想を上回り2.2%の上昇。太陽光発電のEnphase Energyが予想を上回る業績となり12%値を上げたほか、SunPowerやSolarEdge Technologiesも7%近く株価を上げた。欧州市場でもここ2か月の中で最も値を上げた。フォルクスワーゲンは親会社のポルシェが3月15日のカンファレンスで上場を公表すると報じられ、株価が6.1%上昇。オランダのAdyenはコア利益が約50%上昇し強気な見通しを示したことから株価が11.5%上昇

2022/2/11    金

米国市場は主要3指数が大きく下落。消費者物価指数の上昇は対前年同月比で7.5%増となり予想を上回り、ここ40年で最大の上昇となった。Fedが予想よりも大きく利上げするのではとの懸念が広がる。Tesla、Nvidia,マイクロソフトなどは約3%株価下落するなど、テクノロジー株や不動産株を中心に値を下げる。ウォルト・ディズニーは視聴者やテーマパークが好調で堅調な収益予想を公表し3.4%株価上昇。欧州市場では、フランスのテクノロジー企業Atosの業績がが芳しくなく株価が4.5%下落し、イールドも上昇。シーメンスや化学会社のLindeなどが好調な業績を公表したが、市場は幾分下落した。ヘルスケアではアストラゼネカが堅調な2022年の売り上げ予想と、予想を超える四半期決算を公表し、株価が3.4%上昇

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2月第1週の市況

2022/1/31    月

米国市場では、テクノロジー株がけん引する形で市場はリバウンド。ただし、消費者センチメントの先行指数がここ10年で最低になり、個人消費は落ち込む。Fedが重要視するコアPCEは予想を幾分上回り4.9%増となった。個別企業ではデータストレージ機器メーカーのWesten Digitalがサプライチェーンの影響を受けて売上予想が悪化し株価下落。キャタピラーは製造コスト・人件費が収益を圧迫するとして株価下落。欧州市場では、利上げに対する懸念とウクライナ問題への懸念が重なり市場は軟化。LVMHは第4四半期の売上が順調に伸びたことから株価は2.5%上昇。ライバルのKeringやHermesも値を上げた。H&Mは9-11月期の利益が予想を上回り、株価が6.3%上昇

2022/2/1    火

米国市場では、株式が上昇しNASDAQは史上最も値を下げた1月をわずかに回避し、SP500は2009年以来最低の1月のパフォーマンスとなった。11のいずれのセクターも値を上げ、一般消費財が3.8%と大きく値を上げた。Teslaはクレディスイスが評価を引き上げたため株価が10.7%上昇。ボーイングはカタール航空からの777Xの発注を確定させ、737MAXの仮受注を得ることができ株価は5.1%上昇。欧州市場でもテクノロジー株がリバウンド。ただし、木曜日に開催されるECBとイングランド銀行の政策会合を前に、金融政策の引き締め、インフレの上昇、地政学的な問題が懸念される。イタリアのエネルギーサービスのSaipemは業績見通しが悪化したため株価は27.2%下落

2022/2/2    水

米国市場では、投資家が市場の不透明感に惑わされつつも、エネルギー関係が史上最高値をつけるなど、主要3指数は上昇した。エクソンモービルはここ7年で最大の四半期利益を計上し株価は6.4%上昇。2019年4月以来の1株当たり80ドル越えを達成。時間外取引で四半期利益を公表したAlphabetは1.7%上昇。UPSも株価が14.1%と上昇し、ここ18か月で最大の上昇となった。AT&TはWarnerMediaを子会社化し配当を半分にすることを公表し、株価が4.2%下落した。欧州市場では金融株が市場をけん引し上昇。UBSは金融危機以降で最大の利益を計上し、金融株をけん引。中国がさらなる刺激策を採るとの期待から金属価格が上昇し、鉱業関連は値を上げた。また、EU圏の先月の製造業指数はサプライチェーンの改善から上昇した

2022/2/3    木

米国市場では主要3指数がいずれも上昇。Alphabetは史上最高の四半期利益を計上し、また、1株を20株に分割することを公表し、株価が7.5%上昇。半導体のAMDは2022年の業績予想が予想を上回ったことから株価は5.1%上昇。競合相手のNvidia、Qualcomm、Micron Technologyも2.5%から6.3%上昇。一方、第1四半期の収益が予想を下回ると公表したPaypalは24.6%の値下がり。民間部門の雇用統計が予想以下となりイールドは横ばい。JPモルガン、シティ、バンクオブアメリカは0.1%から0.8%値を下げる。欧州市場では第4四半期の好調な企業業績と木曜日の中央銀行の政策会合の前の取引機会の可能性から市場は上昇。フランスのITコンサルAtosはサイバーセキュリティ部門が買収提案を受け株価は8%以上値上がりスウェーデンのHexagonは史上最高の四半期利益を計上し株価は4.5%上昇

2022/2/4    金

米国市場では、Facebookの親会社のメタ・プラットフォームズはアップルのプライバシーポリシーによってTik Tokなどとの競合が激化し業績が悪化と公表。株価の下落は、競合相手のTwitter、Pinterest、Snapchatなども余波を食らって下落。Alphabetやマイクロソフトも下落。また、前日に期待外れの業績を公表したPaypalも続落し、巣ごもり需要の恩恵を受けていたBlock、Affirm Holdings、SoFi Technologiesなども下落。T-Mobileは収益ともに収益とその見通しが好調で株価上昇。欧州市場でもメタ・プラットフォームズの株安と、ECBが今年複数回利上げすると示唆したことから、株価は下落。1月のインフレは燃料価格の上昇から史上最高の上昇になった。子会社のT-Mobileが値を上げたドイッチェテレコムは2.6%の株高。新型コロナ関連が予想以下の需要であったスイスのロッシュは2.4%株価を下げた  

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