10月第2週の市況

2016/10/10    月

米国の労働統計は失業率が5.0%に上昇したが影響はほとんどなかった。ロシアがOPECとの協調を否定したために原油価格が下落。英ポンドが大きく値を下げたが英国株式は輸出株が上昇。ドイチェバンクはカタールの大口投資家が保有を維持することを表明し上昇

2016/10/11    火

プーチン大統領がOPECの減産協調に同意の意向を示し、欧米市場では原油価格が上昇し、エネルギー関連株を中心に値を上げる。英国では、ポンドの下落がインフレを誘発するとの懸念からイールド上昇。オーストリアの財務省がドイチェバンクは問題を乗り越えられると発言し値上がり

2016/10/12    水

ロシアの態度が不鮮明なため原油価格は1か月来の高値から下落。個別企業の決算ではアルコアが予想以下の業績となり下落。Fedの議事録公開を前に投資家は高金利を求めイールド上昇。欧州ではエネルギー関連が軟調であったが、LVHMが予想以上の売り上げとなり株価上昇、その他の高級品関連も上昇

2016/10/13    木

米国では前回のFOMCの議事録が公開され、Fedが利上げを緩やかに行う意向であることが確認された。米ドルが上昇し、債券イールドは4か月来の高水準。欧州ではネットワーク機器のエリクソンが業績不振で20%の大幅安。競合するCisco、Nokiaも安い。イタリアの銀行は中核資産の健全性が回復しているとして上昇

2016/10/14    金

中国の輸出が2月以降の大幅な下落となり、欧米市場で資産はリスクオフ資産に移動。国債や円が値を上げた。原油については在庫が減少したことから50ドルを超える水準にまで値上がり。欧州市場では中国の影響を受けやすい資源関連とブローカー格付けが下がった銀行が軟化

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10月第1週の市況

2016/10/3    月

ドイチェバンクへの制裁金が140億ドルから半分以下の54億ドルになりそうだと報じられ株価上昇。その他、コメルツバンクの従業員カット、RBSの訴訟、クレディスイスの経費削減、ウェルズファーゴのCEOの辞任などに対して概ね楽観的な見通しが支配し、米国市場では銀行株がけん引して市場は上昇。安全資産の国債、金は価格低下

2016/10/4    火

米国ではISM製造業指数が大きく上昇し、Fedの利上げの可能性が上昇。ただし、金融株は上昇していたので調整となった。株式市場も債券市場も軟化。英国では芽衣首相が来年のEU離脱を表明し、ポンド安。英国の超大手、グラクソスミスクライアン、ロイヤルダッチシェルなどは恩恵を被り上昇。ドイツは祝日で、EU市場は幾分上昇

2016/10/5    水

ECBが債券購入プログラムを減速させるという懸念から欧州では債券安、ユーロも安い。米国でも利上げ観測から銀行株が値上がりし、公益株、通信株が軟調。ドイチェバンクは2.7%上昇し、英国ではBreixtの影響でポンド安になり中型株を中心に上昇

2016/10/6    木

ISM指数が堅調であった米国ではFedの利上げ観測が強まり2年の債券イールドは過去1か月で最高に。欧州ではECBが債券購入のペースを減速させるとの見方から債券価格が下落。欧米市場とも公益株が軟化。米国では原油価格が上昇してエネルギー関連が上昇

2016/10/7    金

金曜日の労働統計の公表を前に、米ドルが上昇し国債が下落。原油は50ドルを超える水準にまで上昇。欧州では収益の低下からEasyjetが大きく値を下げ、ブリティッシュエアウェイズの親会社IAGやライアンエアも値下がり。Unicreditやドイッチェバンクが値上がりした銀行株は堅調

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