9月第2週目の市況

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2017/9/4 月

米国では、失業率が4.3%から4.4%に上昇し、新規就労者数もそれほど伸びなかったが、ISM製造業指数が堅調で、ミシガン大の消費者信頼感指数もよかったので市場では株高債券安になった。欧州では、フランスのメディアVidendiが好調な収益見通しを公表し、スウェーデンの車メーカーボルボが営業利益率が10%を超えるとの見通しを公表するなど個別企業の貢献で市場が上昇

2017/9/5 火

米国はLabor Dayで市場は休日。欧州では北朝鮮の核実験が影響して市場は下落。株式市場ではボラティリティが上昇し、資産は金などの安全資産に移動。Randgold、Fresnilloなどの金関連株が上昇。FiatはCEOがM&Aの申し出がないとコメントし同株は下落。

2017/9/6 水

北朝鮮の核問題や米国に次のハリケーンが来襲する予想、さらに、木曜日のECBの理事会の見通しが不透明なことなことなどが相まって、市場では株式から安全資産へ資金が避難した。米国株式は軟調。米国債や金、日本円などが値を上げ、原油や銅も高い。欧州では銀行株を中心に大きく値を下げる展開となった。


2017/9/7 木

トランプ政権と議会に合意が成立しデッドシーリングについて3か月間引き延ばすことになった。ハリケーンに対する救済措置も決まり市場は上昇。イールドは3か月以内のものについては下落、長期のイールドは上昇。欧州では、ファンドが割安な自動車を買いますとの動きがあり自動車株がけん引したが、明日にECB理事会を控えて金融株は軟調

2017/9/8 金

米国ではハリケーンイルマと北朝鮮の問題が懸念材料となったが株式市場は横ばい。欧州では、ECBの政策会合で金利も金融刺激策もそのまま維持されたことから、ユーロは上昇しドルが下落。欧州では、銀行株がまちまち。スペインのSababellやイタリアのウニクレディが値を下げたが、BNPパリバやドイチェバンクは値を上げる

9月第1週の市況

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2017/8/28 月

ジャクソンフォールでのイエレン議長のスピーチはタカ派的なものでなく市場は好感。米株と国債は上昇。ハリケーンが近づいているため原油価格は上昇。ドラギ総裁のスピーチでは為替に言及することもなく、ユーロ高は是正されず。欧州市場では、AmazonによるWhole Foods Market買収の影響で欧州の小売株が軟化。金融やエネルギーは上昇したが市場全体では下落

2017/8/29 火

米国ではハリケーンがテキサスを直撃しエネルギーと銀行株が下落。製油所が閉鎖されることから原油価格は下落したが、ガソリン価格は上昇。ホームデポは株価上昇し、トラベラーズ、オールステートなどの損保関連が安い

2017/8/30 水

米国ではハリケーンの影響で6日連続でガソリン価格が上昇。北朝鮮によるミサイル発射は当初、ドル安を引き起こしたが、その後、ドルはリバウンド。債券のイールドは2015年1月来の低い水準になり金価格も上昇。欧州でもミサイルの影響があり、特に輸出に依存しているドイツのDAX指数は大きく値下がり

2017/8/31 木

米国ではGDP成長率が上方修正され、8月の民間部門の雇用情勢(ADPレポート)も3月以来の新規就労者数の伸びとなり、米国株式は大きく上昇。欧州市場も、昨日値を下げた銀行株や資源関連株がリバウンド。フランスの医療機器Biomeneuxやドイツの放送機関RTLなど個別企業の収益が好調だったことも市場の上昇に寄与

2017/9/1 金

米国では、7月の個人消費が堅調に推移したこと、中国の製造業指数が堅調であったことからNASDAQは史上最高値を更新。マニュ―ティン財務長官がドル高を否定するコメントウィしたためドル安に。欧州では、カルフールが収益見通しを公表し小売りセクターは値を下げたが、中国の景気にけん引された資源関連が好調で市場全体では上昇