4月第3週の市況

2018/4/16    月

米国では大手銀行の決算を受け銀行株が軟調。JPモルガンは予想を下回る収益となり、ウェルズファーゴは査察により10億ドルの課徴金を支払うことになり、それぞれ、2.7%、3.4%値を下げた。同時に決算を公表したシティは予想を上回る収益となったが値を下げた。国務省がシリアが化学兵器を使ったとコメント。ロシアがチタニウムの米国への輸出を停止することを示唆し、ボーイングは値を下げた。欧州では、貿易戦争回避の傾向から、中国に依存傾向の強いドイツのDAXが値を上げ、全体でも値を上げた

2018/4/17    火

Netfliexが好調な業績で値を上げ、Amazonは薬の販売をあきらめ、ヘルスケア関連株が値を上げた。原油価格は67ドル以下に下がり、安倍政権の支持率が下落したため日本円は上昇

2018/4/18    水

米国の最高裁判所が州外のオンラインショップに対して集が課税することに否定的な見解を示しAmazonが4%値を上げた。Netfliexも9%値を上げたことから耐久消費財分野が上昇。3月の住宅着工は予想を上回る数値であった。欧州では投資のセンチメントが改善して株価上昇。不良債権の売却に踏み切ったイタリアの銀行株が値を上げる

2018/4/19    木

米国株式はエネルギーと運輸関連を中心に値上がり。原油価格が値上がりしたためエネルギー関連が上昇し、業績が好調だった鉄道のCSXやユナイテッド・コンチネンタルが値を上げた。ベージュブックが公表され、堅調な企業借入れ、個人消費の拡大、そして、人手不足の労働市場が報告され、堅調な経済成長が確認された。また、米国のロシアに対する制裁から資源価格が上昇し、グレンコア、リオティントといったメーカが値を上げる

2018/4/20    金

市場では市場全体を動かす要因はなく個別銘柄の動きになった。タバコ銘柄のフィリップモリスは業績の悪化から15%以上下落。欧州のライバル銘柄であるブリティッシュタバコとインペリアルブランドも、それぞれ、5.4%と2.9%値を下げた。台湾のスマートフォン部品メーカーの台湾セミコンダクターが弱い市場の見通しを公表し同株は5.7%値を下げ、さらに、アップルも2.8%値を下げた

4月第2週の市況

2018/4/10    火

FBIがトランプ大統領の弁護士事務所を急襲したものの、市場は貿易戦争の緩和ムードから株価上昇。肺がん剤の効果が証明されたMerck&Coは5.4%値を上げ、アップルも上昇。ノバルティスが買収提案をしたAveXius8割以上値を上げる。EU市場では、貿易戦争緩和の傾向はよい影響であったが、ロシアの制裁関連がマイナスのインパクトになりわずかに上昇。ロシア関連銘柄の軟調が目立つ

2018/4/11    水

中国の習金平主席が輸入に関して課すといっていた関税を引き下げることを公言し世界市場は株高になった。米国ではIT関連が最も値を上げ、原油価格が70ドルを超えたエネルギー関連も値を上げ、合併話が再燃したSprintとT-Mobileはともに値を上げた。欧州でもドイツの自動車メーカーを筆頭に値を上げ、資源関連も堅調だった

2018/4/12    木

Fedが金利の引き上げについて当初より速いペースで利上げしそうになりそうとコメントし株式市場には負の影響。トランプ大統領がロシアに対してシリアの攻撃を示唆したことから欧米市場に負の影響。一方で原油価格は上昇しWTIは2014年来の高値水準となり、金の先物は4日連続で上昇。米国債も上昇。欧州市場では、英国のスーパーTescoが大幅な増収で値を上げたほか、米国の子会社T-Mobileがソフトバンク配下のSprintと合併交渉を再開したドイチェテレコムは2.2%の上昇

2018/4/13    金

トランプ大統領のシリア攻撃のトーンが低下し、TPPへの再加入が検討される中、金や国債は値を下げ、米ドルや原油は値を上げた。株式ではテクノロジー株が堅調であったが、CEOのザッカーバーグ氏が議会で証言したFBは例外で1.5%値を下げた。欧州では鉱業生産高が予想外に低下しユーロが値を下げた。株式市場はシリア関連の緊張緩和で値を上げ、ECBが金融緩和に慎重な姿勢を示したことから各国の国債が上昇

シリア攻撃始まってしまいましたね

米、シリアに軍事攻撃(ロイター)

「シリアへ軍事攻撃に踏み切った」トランプ大統領(NHK)

Trump: US, allies attacking Syria to stop chemical weapons(UK Yahoo)